2014 年 11 月 日 由布市議会 議長 工 藤 安 雄 様 由布市挟間町古野1046-70 武 内 良 高 ㊞ 由布市湯布院町川上3105-2 谷 千 鶴 ㊞ 議員の請負禁止規定の遵守を求める陳情 地方自治法第 92 条の2では、 『取締役や監査役と同等程度の執行力と責任』を有する 議員がいる法人とは、請負契約等を結ばないよう定めています。 今年5月、最高裁が「市会議員の二親等以内の親族が経営する会社と市との工事契約 を制限するのは、議員の公正さや議会の信頼を保つための正当な規制で、合憲だ」とい う判断を下しました。 今年7月に、この最高裁判断に関する質問をさせていただいたところ、「議員の責務 として法令順守は当然のことであると認識している」との回答をいただきました。議会 改革に取り組む由布市の住民として嬉しいです。しかし、由布市と議員の親族会社との 契約の実態は「把握しておりません」とのことでした。 そこで、次のことを陳情します。 ① 過去および現在の現状を調査して、住民にも公表してください ② ご回答の「法令順守」をどう担保するかについて具体的検討を始めてください ③ 二親等以内のご親族が経営されている会社があれば、ご自身の在職中は由布市と の契約は自粛していただけるよう、働きかけてください (他市町村・県・国との契約は制約されません) 参考に、判決文から引用します。 本件規定による2親等規制は,上記の目的に従い,議員の当該企業の経営への実質的な関与の 有無等を問うことなく,上告人の工事等の請負契約等の相手方が2親等内親族企業であるという 基準をもって,当該議員に対し,当該企業の辞退届を徴して提出するよう努める義務を課すもの であるが,議員が実質的に経営する企業であるのにその経営者を名目上2親等以内の親族とする などして地方自治法92条の2の規制の潜脱が行われるおそれや,議員が2親等以内の親族のた めに当該親族が経営する企業に特別の便宜を図るなどして議員の職務執行の公正が害されるお それがあることは否定し難く(地方自治法169条,198条の2等参照),また,2親等内親 族企業が上告人の工事等を受注することは,それ自体が議員の職務執行の公正さに対する市民の 疑惑や不信を招くものといえる。
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