第24回 NCGM研究所セミナー NCGM seminar series ■ 演題 寿命と組織恒常性の制御機構 ■ 演者 にしだ えいすけ 西田 栄介 先生 京都大学大学院生命科学研究科 教授 個体の寿命・老化は遺伝的要因と環境要因によって制御される。 我々は、線虫を用いて、MAPキナーゼERK経路が寿命を正に制 御していることを明らかにした。また、食餌制限、特に断続的飢餓 (絶食)が顕著な寿命延長を引き起こすことを見出し、Rheb/TOR 経路、DAF-16/FOXO転写因子、及びJNK経路の関与を明らか にした。哺乳類組織の老化は、組織恒常性の維持機構と密接に 関連している。我々は、マウス腸上皮において、簡便に遺伝子を 導入あるいはノックダウンする方法を開発し、Hippo経路の恒常性 制御における役割を明らかにした。現在、脂肪組織や気管上皮 組織の制御機構についても解析を進めている。本講演では、線 虫を用いた寿命制御機構の解析と、マウス組織の恒常性制御機 構の解析を中心に最新の成果を示し議論したい。 ■ 日時 1 18 2016 年 月 日 (月) 17:00~18:00 入場無料 ■ 場所 国立国際医療研究センター 研究所AB会議室 *国府台中継予定 ■ 代表論文 Imajo M. et al. (2015) Nature Cell Biol. 17, 7-19. Takahashi C. et al. (2015) Nature Commun. 6:6017. Sunadome K. et al. (2014) Mol. Cell 54, 526-35. Uno M. et al. (2013) Cell Rep. 3, 79-91. Honjoh S. et al. (2009) Nature 457, 726-730. 西田先生 来る!! みなさま 奮ってご参加ください。 主催・連絡先: 国立国際医療研究センター研究所長 清水孝雄 EXT#3001
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