平成 28 年度税制改正大綱について

平 成 27 年 12 月 16 日
平成 28 年度 税 制改正大綱に ついて
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
会長
櫻井
誠己
消 費 税 率 1 0 % へ の 引 上 げ を 控 え 、冷 え 込 ん で い る 新 車 需 要 を 回 復 さ せ 、
再デフレを阻止し、アベノミクスを成功させるため、我々は、自動車税の
税率引下げなどによる自動車ユーザーの負担軽減を訴えてきた。
この度の与党の税制改正大綱において、環境性能課税の内容だけが先に
決定されたことは誠に残念であるが、その制度設計において、自動車取得
税の現行エコカー減税制度に比べ課税対象が限定される等、自動車ユーザ
ーの税負担増加に一定の歯止めがかけられたものと評価したい。
また、大綱の中で、「消費税率10%への引上げの前後における
駆け込み需要及び反動減の動向、自動車をめぐるグローバルな環境、
登録車と軽自動車との課税のバランス、自動車に係る行政サービス等を踏
ま え 、簡 素 化 、自 動 車 ユ ー ザ ー の 負 担 の 軽 減 、グ リ ー ン 化 を 図 る 観 点 か ら 、
平成29年度税制改正において、安定的な財源を確保し、地方財政に影響
を与えないよう配慮しつつ、自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合
的な検討を行い、必要な措置を講ずる」と盛り込まれたことについては、
車体課税全体の見直しがなされるものと評価し、我々の要望を与党及び政
府にご理解頂いた結果であり、ご尽力いただいた関係者に感謝する。
我々は、厳しい環境の中で、地域経済や雇用の維持のため、販売努力を
行っていくが、消費税率の引上げが、大幅な駆け込みと反動減を誘発し、
その後の長期的な低迷に繋がることのないよう、引き続き、来年の税制改
正において自動車ユーザーの負担の軽減・税体系の簡素化の実現のため、
なお一層の要望活動に取り組んでまいりたい。
以
上