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平成27年度
第12回スポーツ講座
平成27年11月11日
テーマ「スポーツと大気汚染物質」
講師:大西
一成
先生
(鳥取大学医学部
医学科
助教
博士)
報告者:岡山大学農学部二年
山下眞由
内容
鳥取大学医学部医学科助教博士の大西先生による、スポーツと大気汚染物質の関係についてメディ
アの情報だけに惑わされず正しい知識で判断できるようご講演をいただきました。
先ず始めに、2年前に話題になった大気汚染物質PM2.5を題材にして危険度の有無について問題提起
し、PM2.5が高いときには運動を控えた方がいいのか、その他にも黄砂、複合大気汚染、越境汚染とは
何か、われわれの体に及ぼす健康影響、WHOの見解、予防行動の効果について教えていただきました。
PM2.5とはメディアではあたかもそのような名称の物質があるように報道されることもありますが、実
際は2.5マイクロメートルのサイズ以下の大気汚染物質の総称であるか、または粒子径2.5マイクロメ
ートルで50%の捕集効率を持つ透過装置を透過する微粒子であるということで、誤解しないよう念を
押されていました。
各大気汚染物質の説明が終わった後は、それらを予防する方法で「健康予報」というものを活用す
るということも教えていただきました。最後に、メディアの情報を鵜呑みにするのではなく正しい知
識を持ち、一概に危険だとか問題ないとは言えない事柄だが、自ら考えベストな行動を心掛けてほし
いなどといったアドバイスで講演を締めくくられた。
感想
PM2.5については、高校の時に丁度担任の先生が授業の最中に話題に出しこと細かく教えてくれたと
いうこともあり、今回の公演の半分以上は私にとって再確認のような形となりました。しかし、理系
以外の、こういった内容に関してあまりなじみのない方々からしたらメディアの報道の仕方は不安を
あおるような内容ばかりで、PM2.5が人体にすぐ悪影響を及ぼすなど捉えられてもおかしくないと思い
ました。大西先生の講演のおかげで大気汚染物質に対する正しい知識とそれによる我々の行動の仕方
などもしっかりと学習することができたのでとても身になりました。
大気汚染物質PM2.5はWHOが発がん性ありと発表していたり、ぜんそくの悪化や循環器系の病気が示
唆されたりもしていますが、流行語大賞となるまで国民全体に認知されだしたのが最近名だけであっ
て実は昔から大気汚染物質は私たちの生活に確かに存在しています。先生がおっしゃっていたように
一概に危険、問題はないとは言い切れない複雑なものではありますが、大切なのはこれだけ国民に認
知されだしたおかげで、対策や予防方法について知ろうとするきっかけとなったということです。
私も今回の公演を経て、再び大気汚染物質について関心を持てるようになったので、周りの大げさ
な情報に左右されるのではなく自分で健康管理をしていきたいと考えます。
大西先生の講演風景