大気保全の取り組み

レ ス ポ ン シ ブ ル・ケ ア 活 動
環境保全
業界全体での共通課題への対応、
掘り下げにも積極的に取
廃棄物の適正管理と最終処分量削減 ★
り組んでいます。
●
フロン管理の充実
住友化学はグループを挙げて徹底した廃棄物の適正管
理に努めています。また産業界の主体的かつ横断的な取
CFCおよびHCFCを冷媒に使用する冷凍機について、期
り組みの1つである経団連環境自主行動計画
(目標:2015
限を定めた全廃計画を推進しています。また、
フロン排出
年度の産業廃棄物最終処分量
(埋立量)
を2000年度実績か
抑制法に基づき、業務用冷凍冷蔵・空調機器の使用時にお
ら65%程度削減)
の達成に向け、
自らもグループ各社と共
ける漏れ量をミニマムにする管理方法の実現、
機器整備時
同で意欲的な削減目標を掲げ、廃棄物の発生量削減、
リサ
の気付き事項への早期対応の徹底など、
きめ細やかな運用
イクル等の推進に取り組んできました。
を図っています。
●
廃棄物焼却炉からの水銀大気排出
2015年度の埋立量は単体1.4千トン、国内グループ2.1
千トンとなり、
それぞれ上記行動計画の目標を上回る削減
資産として保有する全ての廃棄物焼却炉について、
現状
となりました。
大気へ排出されている水銀濃度
(ガス状、
粒子状の別)
を定
2016年度以降も引き続き新たな目標を策定し、廃棄物
量化し、
その影響について検討を加えています。焼却炉に
の適正管理と埋立量の削減努力を続けていきます。
付帯されているバグフィルター、
スクラバーなどの排ガス
除去設備により効果的に水銀が除去されていることを確
▲
PCB廃棄物の処理
認しています。
PCB廃棄物
(高濃度/低濃度)については、とりわけ使用
水環境の保全
▲
中機器
(コンデンサ、
トランス、
安定器他)
の掘り起こし調査
●
水質総量削減規制
の強化に努めるとともに、
PCB特別措置法の規制内容を踏
まえた計画的な廃棄・処分の実現を急いでいます。
COD、
窒素、
リンの水質総量削減規制が敷かれている東
また低濃度PCB廃棄物については、
絶縁油の抜油後の筐
京湾をはじめとした閉鎖性海域への工場からの排水負荷
体
(容器)
等について、
焼却処分によらない合理的な処理方
削減を継続的に進めています。2016年度中には第8次水
策についても検討を進めています。
質総量削減の基本方針が策定され、
一部の業種・施設区分
では規制強化が見込まれていますが、
必要に応じて排水の
一層の浄化を検討するなどしてさらなる水質の保全に努
大気・水・土壌環境の保全
めます。
●
安全かつ安心な排水処理の推進
住友化学は大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染
対策法等の最新の法規制動向を踏まえながら、
各分野で抱
環境負荷の一層の低減につながる水処理の管理技術を
える主要な環境リスクを特定する中で、
特に重要度や緊急
開発、応用して、安全かつ安心される排水処理の実現に向
性の高いものについて、
計画的なリスク低減対策を優先的
けて全工場で取り組んでいます。
に講じています。
▲
土壌環境の保全
事業所敷地内を管理状態に置き、有害物質
(油、重金属)
PM2.5排出抑制に向けて
を敷地境界の外へ拡散させないことを目標に掲げ、
自社所
▲
大気環境の保全
●
ばいじんに加え、
PM2.5二次生成粒子の原因物質でもあ
有地の土壌汚染調査・評価および修復作業を継続していま
るSOx、
NOx、
塩化水素さらにはVOC等のガス状大気汚染
す。また各所有地においては、
敷地境界付近の地下水モニ
物質の排出インベントリーの精査
(対象:ボイラ、
ガスター
タリングを定期的に実施し、
有害物質濃度が環境基準値を
ビン、加熱炉、乾燥炉、分解炉、廃棄物焼却炉他)を行い、発
超えていないことを確認しています。
生源別排出量の一層の削減に努めています。
また、日本化学工業協会を代表して国の検討委員会
(中
央環境審議会微小粒子状物質等専門委員会)
に参画するな
どして、産業界の声を国の施策に反映させるとともに、産
SUMITOMO CHEMICAL
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CSR REPORT 2016
★:第三者保証対象項目