2015 年度 オレオマテリアル部会(関東支部)セミナー

2015 年度 オレオマテリアル部会(関東支部)セミナー
『どうなっているの?環境ストレス防御マテリアルの実態』
オレオマテリアル部会では各種のセミナーやシンポジウムを開催して、油化学関連分野における機
能性素材・材料の創製や応用に関わる研究開発について意見交換や情報提供を行なっております。
今回は、近頃天気予報で当たり前のように飛散予測が報じられ、益々関心が高まってきている、花
粉や PM2.5 などの環境ストレスにフォーカスをあてます。環境ストレスの実態や、その防御技術につい
て、この分野における著名な方々を産官学の多方面からお招きし、今後予想される展望について考察
を披露していただきます。多数の皆様のご来場をお待ちしております。
日 時:平成 27 年 11 月 6 日(金)13:30~17:00
主 催:日本油化学会 オレオマテリアル部会
協 賛:日本化学会、日本化粧品技術者会、他
会 場:東京理科大学・森戸記念館第 1 フォーラム
東京都新宿区神楽坂 4-2-2、飯田橋駅下車、徒歩 5 分 http://www.tus.ac.jp/facility/morito/
【演題と講師】
13:30~14:30 『PM2.5 や花粉症原因物質の形成と人体健康への弊害』
埼玉大学 大学院理工学研究科
王 青躍 氏
近年、都内に住む 3.5 人に一人がスギ花粉症の患者と言われている。これまでは花粉の飛散量が
患者数に関わる原因と考えられてきた。しかし、それだけではなく、大気中に移流・浮遊するさまざまな
汚染物質と花粉との接触により引き起こされ、1.0 ミクロン以下の大きさ(PM1.0)の花粉アレルゲン物
質(抗原)が放出されるため、簡単に体内に侵入し、呼吸器系深部の肺胞にまで到達している。重篤な
因果関係をもって私たちを苦しめているのである。
14:30~15:15 『帯電微粒子水の室内有害物質の抑制』
パナソニック株式会社 アプライアンス社 技術本部 ホームアプライアンス開発センター
須田 洋 氏
帯電微粒子水とはナノメートルサイズのラジカルを含んだ水微粒子であり、その発生装置は空気清
浄機等の様々な家電商品に搭載されている。本セミナーでは、帯電微粒子水の発生原理、帯電微粒
子水の物性、帯電微粒子水の室内に付着した有害物質を抑制する効果について報告する。
15:15~15:30 休憩
15:30~16:15 『環境ストレスによる皮膚ダメージの緩和作用を有する新規化粧品素材の提案』
ニッコールグループ 株式会社コスモステクニカルセンター 有用性・安全性評価部
横田 真理子 氏
近年、都市化に伴う環境ストレス(PM 2.5、排ガス、タバコの煙など)が深刻化しつつあり、皮膚への
影響が非常に注目されている。そこで我々は、①α-ゲル構造を有する製剤による環境ストレスのブロ
ック作用、および②新規ビタミン B5 誘導体による表皮細胞と免疫細胞のクロストークを介した皮膚ダメ
ージのリペア作用、これら 2 つのメカニズムに着目した抗環境ストレス新規化粧品素材について提案を
する。
16:15~17:00 『生体適合性素材の花粉付着防止機能』
株式会社資生堂 リサーチセンター
宮沢 和之 氏
ホスホリルコリンは細胞膜を形成するリン脂質の親水性部分であり、アニオン性のリン酸エステル基
とカチオン性の4級アンモニウム基を同一ユニットに併せ持つベタイン構造を有する。この極めて高い
親水性と電荷的に中性であるという性質により、タンパク質の吸着抑制効果、生体適合性などの機能
が発現される。本講演ではホスホリルコリンの性質と花粉付着防止機能について紹介する。
■セミナー終了後、同記念館 2 階 第 1 会議室にて、ミキサーを開催致します■
【申込み&問合わせ】
申込み:当日受付も可能ですが、事前に必要事項(氏名、所属、連絡先、参加費額、ミキサー参加の有
無)をご記入の上、下記 E-メールにてご連絡をお願いします。
参加費: 学生 2,000 円 正会員 5,000 円 法人会員・協賛学会個人会員 6,000 円
会員外 10,000 円(テキスト代込み、当日会場にてお支払い願います)。
ミキサー:4,000 円
連絡先: 株式会社 コスモステクニカルセンター 応用開発部 山口 俊介 (部会幹事)
E-mail: [email protected]
申込み締切り(ミキサー参加の場合): 10 月 30 日(金)