平成28年度 〈表紙の写真〉 ① ② ④ ⑤ ③ ⑥ ⑦ ⑧ ①給食の時間(日立市立宮田小学校) ②高校生英語実践力向上事業 ③科学の甲子園ジュニア茨城県大会 ④偕楽園で梅の剪定実習(県立石岡第一高等学校造園科) ⑤せんせいといっしょ(牛久市立第二幼稚園) ⑥稲刈り(県立友部東特別支援学校) ⑦一緒に作って食べよう(鹿嶋市立鹿島小学校 特別支援学級) ⑧授業力ブラッシュアップ研修 重点校授業発表会(つくば市立桜南小学校) 巻頭のことば 一人一人が輝く活力ある学校づくりを目指して 昨年9月の関東・東北豪雨では,常総市内を中心に学校をはじめ教育関係施設が浸水 し,児童生徒や教職員も甚大な被害を受けましたが,教職員はもとより,多くの方々の尽力 による復興のための取組が今なお続いているところです。また,県内各地では,児童生徒が 募金活動や支援物資を送る活動を行うなど,絆を深め合いながら災害に立ち向かっていく 姿が見られました。 さて,教育は今,大きな転換期を迎えています。国においては,平成28年度から,小学校 から中学校までの義務教育を一貫して行う「義務教育学校」の制度化などが行われるとと もに,次期学習指導要領改訂に向けての検討が進められております。 県では,こうした状況を見据えて,様々な社会環境の変化に的確に対応し,本県教育の一 層の発展を図るため,平成28年度からの5年間を計画期間とする新たな「いばらき教育プラ ン」を策定しました。プランでは,基本テーマ「一人一人が輝く 教育立県を目指して」に加え て, 「子どもたちの自主性・自立性を育もう」を新たにサブテーマとして位置付けました。 今後,プランに基づく様々な施策に取り組む中で,本県独自の少人数教育の推進や,理数 教育・国際教育の一層の充実を図るとともに,道徳教育や郷土教育の充実,いじめ対策な どを通じて,未来を担う子どもたちを心身ともに健やかに育んでまいります。また,新たに, 生涯にわたる人格形成の基礎を培う乳幼児期における,就学前教育及び家庭教育の推進 施策に総合的に取り組んでまいります。 さらに,高等学校では,本県の高等学校教員の指導力向上及び授業改善を推進し,将来 の茨城を支える人材の育成を図ることを目指し,新たに「いばらき高等学校学力向上推進総 合事業」に取り組むとともに,全県立高校1年生を対象に実施している「道徳」を,高校2 年生に拡充し,「道徳プラス」として取り組んでまいります。 こうした取組を通して,各学校において「一人一人が輝く活力ある学校づくり」を推進し,家 庭や地域社会との連携を深めながら,郷土を愛し,社会の一員として生きる心や国際社会 に貢献できる資質能力等の育成を目指すことにより,本県教育の目標の実現を図ってまい ります。 市町村教育委員会,学校及び幼児教育施設等におきましては,学校教育指導方針の趣旨 を十分に理解し,本冊子を日常的,計画的に活用されますとともに,学校・家庭及び地域社 会全体の力を結集し,特色ある学校づくりを推進されますよう期待いたします。 平成28年3月 茨城県教育委員会教育長 小野寺 俊
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