久万高原町立病院だより ﹃かぜをひいたときのお食事 ﹄ 田中佐知子 管理栄養士 養素のひとつです。たんぱく質は 筋肉や臓器などの体の主成分で もあり、かぜのウィルスにより組 織に炎 症 が生じてできた傷の修 復 をする働 きもあります。熱 が ど普段 よりたくさんのたんぱく ある時は、熱が高くなればなるほ 質が求められますので消化のよい 寒さも急に増したように感 じるころとなりました が皆さん ないお肉などを使って摂りましょ 用するための働きをスムーズにし まれるビタミン類は栄 養 素 を利 か? この時 期 栄 養 指 導 を受け に 来 ら れ る 患 者 さ んの 多 く は こ そ ん な 方 はいらっしゃいま せん なって体調を崩してしまった・ ・ ・ ・ のを 摂 りましょう。ま たか ぜの 血 液 循 環 を 良 く し 消 化 の 良 いも かぜのひきはじめには体を温め、 さい。 それでもひいてしまった時、 規則な食 事はなるべく避けて下 食 事、あるいは時間 や回 数 が不 味ある飲み物や、各種のミネラル まいますので、スープなど薄い塩 では、体内は水分不足になってし 下 痢、熱による発 汗 な どの症 状 て摂るとより効果的です。嘔吐や て、免疫力を高めますのであわせ う。このほか野菜や果物に多く含 年 末 年 始 は、普 段 と は一味 違 うお料理 がたくさん並 び、喜ん 白身のお魚や卵、豆腐、脂身の少 は、いかがお過ごしでしょうか? で食 べていたら 偏った 食 生 活に 寝不 足 や過 労、栄 養不 足、生 活 う いっ た 方 々 が ほ と ん ど で す。 行って下さい。以上のような点に が入っているスポーツドリンクな お食事では気をつけながら、かぜ どを利用して十 分に水分補 給は といって食 べないと な かな か回 時にはいつもに比べて食 欲 がな 復はしません。食欲のない時に、 に対する抵抗力をつけましょう。 いこと が 多いのです が、だ から ぜやインフルエンザな どの感 染 無理にたくさん食 べるとかえっ 力 を弱 め、気 がついた時 にはか 症にかかっていた・・というよう て よ く あ り ま せ ん が 無 理 の ない リズムの乱れなどは身体の抵抗 ぜ は 万 病 の も と と も 言 い ま す。 なことも少なくありません。か か ぜをひいて体温 が上昇 する と、基礎代謝エネルギーは高まり、 ぜに似 た症状で始まるほかの病 き 起こすこともありますし、か 時などにかかると重い症状を引 ても 体の 抵 抗 力の弱 まっている は病院を受診されない方もおら ただ、かぜは日常 的な病 気で あるため、症 状 が重くなるまで か ぜの予 防 に は 食 事 や 睡 眠・ 適度な運動など毎日の生活リズ とします。栄 養 素の中では糖 質 体は急に多くのエネルギーを必要 気 も あ り ま す の で、 無 理 せ ず、 範囲で、少し ずつ食 べや すい形 ムを、なるべく規 則正しく 守る が最も早く、エネルギーとして利 で栄養は摂りましょう。 こと が大 切です。食 事に関して 用されますので消化のよい、糖質 今回はか ぜとお食 事についてお 食 事 を心 掛け、ビタミンを 多く いえ ば、栄 養 バランスの と れ た 早めに治療は受けてください。 話したいと思います。 含む野菜や果物などを積極的に パンなどで、エネルギーを補給し を多く含むご飯やお粥、軟らかい 気をつけください。 れ ま す。た だの か ぜ と思ってい 摂 り、体調 を 整 え、免 疫 力の 低 下 を予 防 しま す。インスタント ぜをひいた時には欠 かせない栄 ましょう。また、たんぱく質もか まだまだ寒い日が続きますが 油断せず、体調 管理には十分お 食品や 加工食品などに偏ったお 長ねぎ ・・・・・ 30g だし汁・・・2. 5カップ みそ・・・大さじ2・1/ 2 ごぼう ・・・・・・80g 小松菜 ・・・・・・40g しめじ ・・・・・・40g 油揚げ・ ・・・・・・1枚 レシピ PART5 久万高原町健康づくり計画推進のための取り組みとして、久万高原町保健栄養推進 協議会では、高血圧予防の1つである「減塩」をテーマにレシピを掲載していきます。 具だくさんみそ汁 材料(4人分) 白菜 ・・・・・・・ 40g (1人分)エネルギー70kcal 塩分0. 8g <作り方> ① 白菜は一口大に切る。 畑でとれるいろいろ ② ごぼうはささがきにして水にさらし、水気を切る。 な旬の野菜を入れて ③ 小松菜はゆでて、3∼4cm 長さに切る。 具だくさんにすると、 ④ しめじは根元を切り落とし、小房に分ける。 減塩できるよ! ⑤ 油揚げは短冊切りにする。 ⑥ 長ねぎは小口切りにする。 ⑦ だし汁にねぎ以外の材料を入れて煮立て、具が柔らかくなったら、味噌を溶きいれる。 10 広報 久万高原 1 月号
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