米国の5月住宅着工件数 市場予想を下回るものの、景況感や先行指標

2015 Jun
17
米国の5月住宅着工件数
市場予想を下回るものの、景況感や先行指標は良好
16日に発表された米国の5月住宅着工件数(季節調整値)は
年率103.6万件となり、市場予想(同109万件)を下回りました。
一方、4月分は113.5万件から116.5万件に上方修正されました。
100
住宅着工件数は前月比でみるとマイナスに転じる形にはなったもの
の、同日発表された住宅着工件数の先行指標となる5月の住宅
建設許可件数は市場予想を上回り、2007年8月以来の良好な
結果となりました。
また、15日にはNAHB(全米ホームビルダー協会)から住宅
建築業者の景況感を示す6月の住宅市場指数が発表されており、
59ポイントと市場予想(56ポイント)を上回りました。足下、業況感の
改善と悪化の分岐点となる50を上回って推移しており、今回の
結果は2014年9月以来の高水準となっています。
このように、5月の住宅着工件数は弱含んだものの、建築業者の
NAHB住宅市場指数と
住宅着工件数
(ポイント)
(万件)
住宅販売件数
(新築、中古別)
(万件)
(万件)
300
160
75
225
120
600
50
150
80
400
25
75
40
200
住宅着工件数・年率(右軸)
NAHB住宅市場指数(左軸)
0
01
03
05
07
09
11
13
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(注)NAHB住宅市場指数は2015年6月までのデータを使用
(注)住宅着工件数は2015年5月までのデータを使用
0
15
(年)
新築住宅販売件数・年率(左軸)
中古住宅販売件数・年率(右軸)
0
01
03
05
07
09
11
13
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(注)両指標とも2015年4月までのデータを使用
800
0
15
(年)
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
景況感や先行指標などは良好さを維持していることから、米国
住宅市場が回復基調にあると考えています。そして、住宅市場の
曜日
底堅さなどが米国の経済成長を下支えするとみています。
6月
日本
米国
 特にございません。
 5月 住宅着工件数
年率103.6万件(前回 同116.5万件)
 5月 貿易統計
 FOMC(米連邦公開市場委員会)[16日~]
火
16日
グローバル・マーケット・
ストラテジー・チーム
アシスタントストラテジスト
深澤俊雄
6月
水
17日
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