6月号

ひよこだより
都立大塚ろう学校 乳幼児教育相談
平成27年6月1日 NO.3
見たり、触れたり
気温が高い日が多くなりました。小さい子供たちは体温調節がうまくできないときもあ
ります。のどが渇いていなくても水分をこまめにとり、日陰を歩いたり、帽子をかぶった
りして熱中症にならないように気を付けてください。
先日4月に幼稚部年少組さんに入学した子ども達のクラスに行ったとき、アゲハの幼虫
が教室にいました。
A ちゃんと B ちゃんが「虫がいるよ。」と教え見せてくれました。A ちゃんはひよこ組に
いるおたまじゃくし(城南分教室からもらったおたまじゃくしです)を家に持って帰り育
て、先日蛙にしたそうです。毎日餌をあげて観察したのでしょう。小さいおたまじゃくし
が餌を食べる。でも大きいおたまじゃくしにはならない。手や足がはえて尻尾がなくなり、
蛙になるということがよくわかったようです。
さて、私が「虫は葉っぱを食べて、また食べて…何になるのかな?」を言うと A ちゃん
は少し考えて「蛙になる(かな?)
」と言っていました。
おたまじゃくしを蛙にしたことが楽しくて印象的だっ
たのです。それを見ていた B ちゃんは「蝶になる」と
言いました。B ちゃんは昨年ひよこ組の時に学校の夏ミ
カンの木についたアゲハの幼虫を家に持って帰り葉っぱ
をあげて育てました。B ちゃんのお母さんは本当は虫が
苦手。でも家で B ちゃんと一緒に毎日葉っぱをあげ、ウ
ンチの掃除をやったそうです。虫の体の色が黒から緑に
なり、さなぎになり(B ちゃんは「寝る」と言っていま
した)蝶になる(
「起きて、蝶」と言っていました)様子
を見ました。お母さん頑張った甲斐があり B ちゃんはし
っかり覚えていましたね。A ちゃんは今年興味を持って
虫の変化を見ていきます。さなぎや蝶になった時の驚き
と楽しさを味わっていきます。そして青虫は蛙にはなら
ないこと、蝶になることをしっかり覚えていきます。
A ちゃんも B ちゃんも生き物をお母さんと一緒にお世話をしてよく見ることによって生
き物の体が変化することがわかっていきます。図鑑や本を見たり、最近は YouTube で動画
を見たりしますが実際に見て触れることが一番印象に残ります。餌をあげたり、触ったり、
観察したりして色々な事を思い(
「こわい」
「おもしろい」「びっくり」などの感情)生きた
知識になるのです。今まだ蝶の幼虫、カブトムシの幼虫、などが手に入りますね。ひよこ
組の小さな子供たちも生き物への興味があります。是非育ててみてください。
おたまじゃくしは本校にひよこ組にまだまだたくさんいますので育てたい人は言ってく
ださいね。
6月は学校公開があります。大塚ろう学校は4つのキャンパスがあります。この機会に
ほかのキャンパスも是非ご覧ください。詳細は大塚ろう学校のホームページにのっていま
す。
本校
永福分教室
江東分教室
城南分教室
6月5日(金)6日(土)
6月12日(金)
6月9日(火)
6月10日(水)
(文責
海保)