シーズ番号 E18 超音波を用いた非接触マニピュレーション技術 工学部・電気学科・教授・小塚晃透 kozuka-t@aitech.ac.jp キーワード 超音波、非接触、マニピュレーション、粒子、分離 概要 マイクロマシンやバイオテクノロジーなどにおいて、微小物体を非接触で操作する技 術が求められている。超音波の定在波音場中では、波長に比べて十分に小さな物体を音 圧の節に捕捉することができる。 超音波 0 1500[Pa] これまでに、水中および空気中におい 振動子 定在波 て微小物体を音圧の節に捕捉し、音場を アンプ 制御することで、捕捉した物体を非接触 で操作できることを示した。本技術は、 信号 発生器 微小物体の三次元マニピュレーション、 水中を浮遊する固体物質の凝集・操作技 アンプ 術、気体中のエアロゾルの捕捉・除去等 への応用が可能と考えられる。 (b) 音圧分布(計算値) (c) 粒子捕捉(実験) (a) 実験装置 図.超音波を用いた非接触物体捕捉(空気中、40kHz) セールスポイント 1.流体媒質中の微小物体を非接触で捕捉し、3次元操作が可能 2.マイクロマニピュレータ、固液分離、気体中の微粒子除去などに応用 用途および展望 1.液体中に懸濁した貴重な粒子の回収や、工場廃液の固液分離等が見込まれる。 2.空気中の煙粒子、花粉、エアロゾルなどの捕捉・除去技術等、非接触のエアフィル ターへの応用を目指した展開も期待されている。 参考資料 特許: 超音波を用いた非接触フィルタリング方法および装置、特許第4505624号. 論文: Manipulation of particles in a microchannel with various geometric spaces using ultrasound, Jpn. J. Appl. Phys., Vol. 50, No. 7, pp.07HE27 (2011). 解説記事:超音波による微粉体のマニピュレーション技術, 日本音響学会誌, Vol. 68, No. 6, pp. 300-304 (2012) サイエンスチャンネル:未来を創る科学者達(57)音で微小物体を自在に操る! 超音 波マイクロマニピュレーション (https://www.youtube.com/watch?v=FztbuXkLfD0).
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