しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp 投資環境 2015 年 11 月 6 日 米利上げ時期の次は、利上げペースが重要 1.年内の利上げ観測が再浮上 米連邦準備制度理事会(FRB)が、9 月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送ったことに 続き、10 月 2 日に発表された 9 月の米雇用統計が、雇用者数の伸びが市場予想を下回り、また賃金も伸び悩 みとなるとなるなど、低調な内容となったことから、米国の年内の利上げ開始観測が一旦後退していました。 しかし、10 月 27~28 日のFOMCの声明文や、その後の米金融当局者の発言を受け、12 月の利上げ開始の 可能性が再び高まってきています。 10 月のFOMCでは、前回の声明文にあった「最近の世界的な経済・金融情勢は経済活動をやや抑制する 可能性があり、短期的にインフレに一層の下向き圧力をかける可能性が高い」という文言を削除するとともに、 「次回会合で目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する上では、委員会は最大限の雇用確保と 2% のインフレ率に向けた進展を、現状と予測の両面から精査する」と、年内の利上げの可能性を示唆しました。 また、FRBのイエレン議長は今月 4 日の議会証言で、12 月の利上げが「十分にあり得る(live possibility)」 と言明しました。ニューヨーク連銀のダドリー総裁も記者会見で、金融当局が 12 月にも利上げに踏み切る可 能性があると述べています。 CMEフェドウォッチによると、10 月半ばには 25%であった米金利先物市場が織り込む 12 月の利上げ確 率は、直近では 58%まで上昇しています。雇用統計などのデータ次第になりますが、今後、内外の金融市場 は年内の利上げ開始を意識した展開が続く可能性があります。 2.前回と比較すると 2004 年 6 月末に利上げを決定した前回の局面では、2004 年 3 月から 6 月にかけて、米 2 年国債利回りは 1.46%から一時 2.93%に 1.47%程度上昇、米 10 年債利回りは 3.68%から一時 4.87%まで 1.19%程度上 昇しました(図表 1、2) 。 最近の動きをみると、10 月半ばからの利回りは、2 年債で 0.55%から 0.83%へと 0.28%程度上昇、10 年債で 1.97%から 2.23%へと 0.26%程度の上昇となっています。今のところ、前回と比べると利回り上昇 は小幅にとどまっています。もっとも、今回、仮に利上げが開始された場合でも、非常に緩やかな利上げペー スになることが想定されます(図表 3)。今後は利上げ開始時期に加え、利上げペースがどうなるかが重要に なりそうです。 図表2. 米国債利回り 図表1. 米国債利回り (年/月、日次) (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 2年 5年 30年 15/7 15/4 15/1 10年 15/10 5年 05/10 05/7 05/4 05/1 04/10 04/4 04/7 2年 30年 14/10 政策金利 10年 04/1 03/10 03/7 03/4 03/1 0.0 14/7 1.0 14/4 2.0 14/1 3.0 13/10 4.0 最近の動き (%) 13/7 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 13/4 前回の利上げ時 (%) 13/1 6.0 (年/月、日次) (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 投資環境 2015 年 11 月 6 日 しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp 因みに、米国債市場が織り込む将来の 10 年債利回りは、1 年後で 2.53%、2 年後で 2.68%と緩やかな上 昇となっています(図表 4)。今のところ、米債市場は急激な金利の動きは想定していない模様です。 前回の利上げ開始前には、米金利の上昇とともにドル円が大きく上昇、海外リートは大きく下落するなど、 金融市場が大きく動きました(図表 5、6) 。今回、仮に 12 月に利上げを開始する場合、内外の金融市場が不 安定な動きになることが想定されます。もっとも、利上げを開始したとしても、利上げのペースは非常に緩や かであることを織り込ませることができれば、米金利の上ぶれも限定的となり、他への影響も抑えられそうで す。 (%) 3.5 図表3. 金利先物レートの前回比較 図表4. 米国債市場が織り込む、将来の利回り 前回の利上げ前の、短期金融市場が 3.0 織り込む将来の短期金利 2.5 3.5 (%) (フォワードレート) 3.0 2.5 2.0 2.0 1.5 10年債 1.5 1.0 2年債 1.0 0.5 0.5 0.0 10 12 14 16 18 20 22 24 2015/11/5 0 (か月後) (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 3.0 105 2.0 100 05/10 05/7 05/4 05/1 04/10 04/7 04/4 04/1 0.0 03/10 90 03/7 1.0 03/4 95 (年/月、日次) 7.0 170 6.0 160 5.0 150 4.0 140 3.0 130 120 2.0 110 1.0 100 0.0 金利差(2年債、右目盛) 海外リート(左目盛) 米政策金利(右目盛) 政策金利(右目盛) 05/10 4.0 110 (%) 05/7 115 03/1 5 前回の利上げ時 (2003/3末=100) 180 05/4 6.0 5.0 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 4 図表6. 内外のリートの動き 05/1 120 ドル円(左目盛) 3 04/10 (%) 前回の利上げ時 125 2 04/7 図表5. ドル円と日米金利差 (円) 1 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 04/4 2004/6/29 (年後) 0.0 04/1 8 6 03/10 4 03/7 2 03/4 0 (年/月、日次) 東証REIT(左目盛) (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (シニアストラテジスト 鈴木和仁) ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 投資環境 2015 年 11 月 6 日 しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント 投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するも のではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成果を保証・示唆するものではあ りません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。 記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。 また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額 は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益は すべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書) をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。また、請 求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります) に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されてい るものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対 象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては交付目論 見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有 価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、ファンドより実費と して間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料 率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有 される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費 用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運用する全ての投資信託のう ち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリ スクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目 論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」 (日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。 日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、その誤謬、遅延又は中断に関 して責任を負いません。 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