カナダの金融市場動向

2016年11月29日
カナダの金融市場動向 Weekly Report
【2016年11月19日~2016年11月25日の推移】
【1】先週の回顧
【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年10月28日~2016年11月25日)
先週のカナダ・ドル円相場は上昇した一方、カナダ5
年国債利回りはおおむね横ばいとなりました。
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これまでの「トランプ相場」がいったん落ち着きを見せ
たことから、カナダの金利は小動きとなりました。一方、
為替市場については、米国の良好な経済指標などから
円安が進み、カナダ・ドル円相場は上昇しました。ただ
し、11月30日(現地、以下同様)のOPEC(石油輸出国
機構)総会を控える中、減産合意に対する不透明感が
強まり、原油価格が下落したことはカナダ・ドル円相場
の上昇を抑える要因となりました。カナダでは小売売上
高が発表されましたが、市場予想におおむね一致した
こともあり、市場への影響は限定的でした。
(円/カナダ・ドル)
(カナダ・ドル/米ドル)
円/カナダ・ドル(左軸)
カナダ・
1.20 ドル
カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転)
90
1.15
83.72
85
1.25
80
1.30
75
1.35
1.35
70
10/28
11/4
11/11
11/18
高
安
1.40
11/25
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【2】今週の見通し
【カナダ 金利推移】
今週は、11月30日のOPEC総会が注目材料です。足
元では不透明感が漂っているものの、減産合意が決定
されれば、原油価格の上昇を後押しするとともに、カナ
ダ・ドル円相場をサポートするとみています。
1.4
1.2
経済指標では、米国の雇用統計やカナダのGDP(国
内総生産)、雇用者数などが発表されます。特に米国
の雇用統計が良好な結果となれば、金利の上昇や円
安が期待されます。また、週末に予定されているイタリ
アの国民投票も金融市場へ影響を及ぼす可能性があり、
注目イベントです。
(2016年10月28日~2016年11月25日)
(%)
カナダ5年国債
1.0
0.99
0.8
0.6
0.4
10/28
11/4
11/11
11/18
11/25
【3】主要経済指標
発表日
発表頻度
期間
指標名
データ
(参考)前回
11/22
11/30
11/30
12/2
毎月
毎月
四半期毎
毎月
2016年9月
2016年9月
2016年7-9月期
2016年11月
小売売上高(前月比)
GDP(前年同月比)
GDP(前期比、年率)
雇用者数(前月差)
0.6%
-
0.1%
1.3%
-1.6%
43.9千人
(出所)Bloomberg等より大和投資信託作成
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