野菜ソムリエ通信 2013年春号

野菜ソムリエ通信
2013年春号
野菜ソムリエ通信は、メディアの方向けに「野菜ソムリエならではの情報」を定期的に発信しております。
毎号、野菜ソムリエの方が編集長となりお届けします。
春 新タマネギ
春に種をまき秋に収穫するもの、また秋に種をま
いて春に収穫するタマネギまで周年出回ってい
ますが、春に収穫する早生のタマネギを「新タマ
ネギ」と呼んでいます。辛みもやさしく、柔らかい
歯触りが特徴です。風味あるうちに早目に食べ
たいもの。保存は冷蔵庫がおすすめ。
3~4月に出回るタマネギいろいろ
春白色たまねぎ
皮も中身も白い。
辛みも少ないのでサラダにも適する。
サラダたまねぎ
水分が多く辛みも少ない。
生食にもぴったり。
葉たまねぎ
葉もねぎ同様に使える。ねばりが特徴。
新タマネギの
とろりあんかけ
■材料(2人分)
新タマネギ
A出汁
淡口しょうゆ
塩
赤・黄ピーマン
空豆
1個(六つ切り)
150cc
小2/3
少々
少量(5mm角に切る)
適宜
(さやから出しさっと湯でうす皮をむく)
片栗粉
大1(大1の水で溶く)
■作り方
①鍋に玉ねぎを入れ水50ccと塩少々(分量外)を加
えて蓋をし中火弱で20分程ゆっくりと蒸し煮にする。
②別鍋にあんの調味料Aと野菜を入れて沸かし、野
菜がやわらかくなれば、水溶き片栗粉でとろみをつけ
る。
③器に①を入れ、上から②をかける
※出汁の代わりに水にブイヨンキューブ1/2個を加えれば
洋風になります。
ぽかぽかと日差しもやわらかくなってきました。
マーケットには春の山菜や、菜の花などの花芽
類や空豆、うすい豆類。 そして新じゃが、
春キャベツ、新たまねぎなどが並び、野菜たち
も春の訪れを教えてくれています。
涙に打ち勝つ!
タマネギの細胞
(無臭の酵素
アリイナーゼ)
切ることで
酸素 硫化アリルに
細胞が
変化
分解
涙の原因の硫化アリルは強い刺激性の物質で
す。揮発や水に溶けやすく、また熱にも弱いので
水にさらしたり、加熱をることで刺激が少なくなり
ます。タマネギを事前に冷やしたりレンジで加熱
してから切ると多少涙に打ち勝てるかも?!
硫化アリルの働き
疲労回復に欠かせないビタミンB1を吸収しやす
くしてくれます。ビタミンB1を含む肉類などと一緒
に食べると効果的です。
また魚や肉の臭みもとってくれます。
甘~くなぁれ
加熱すると硫化アリルが働かなくなります。
硫化物は一部揮発しプロピルメルカプタンに変化
するためにタマネギがぐーんと甘くなります。
じっくりゆっくり炒めたり、焼いたり、蒸し煮にした
新タマネギの味はまた格別、主役級です。
タマネギはどこの部分??
根?茎?実は、葉の部分を食べています。
以外と意識せず、毎日使っている常備野菜です
が、葉の一部が変化した(りん葉)と呼ばれる部
分を食べています。名前の由来も葉や茎が球に
なるので「タマネギ」と呼ばれるようになりました。
春号の編集長はこの方!
アクティブ野菜ソムリエ 伊藤由香
「食事」を通じて人の手から伝わる
優しさが未来のこどもにとって
「食憶(食事の記憶)=大きな愛」
となっていることを信じて活動中。
百貨店、企業でのレシピ提案、
料理講師、食育活動等
野菜ソムリエ通信に関するお問合せ:日本野菜ソムリエ協会 広報部
TEL:03-5459-8636 MAIL:[email protected] URL:http://www.vege-fru.com