実験4 体細胞分裂と減数分裂の観察 目的 真核生物の細胞分裂の特徴を理解するために、 体細胞分裂と減数分裂における染色体の分配 様式の特徴を理解し、両者を比較する。 実験材料 体細胞分裂:ソラマメ(Vicia faba)または タマネギ(Allium cepa)の根端分裂組織 (前者は永久プレパラートを使用、後者は 押しつぶし法により一時プレパラートを作製) 減数分裂:テッポウユリ(Lilium longiflorum) の花粉母細胞(永久プレパラートを使用) テッポウユリ タマネギ 1 発展実験:押しつぶし法の手順 3%塩酸を半分ほど入れた プラスチック試験管に根 を数本取り60℃の恒温槽で 2-3分間保温する (根は浮いてくる)。 60℃ 脱イオン水を入れたビーカー に根を移し、5分ほど静置 (軽く降って洗う)。 捨てる 残す 根をスライドガラス上に乗せ、 先端から2mmほどを切断する。 白色に見える部分を残すこと。 十時になるように スライドガラスを乗せ さらに、濾紙を乗せて 上から押しつぶす。 横にずらさないようにしてスライド ガラスはがし、酢酸オルセインで染色 してから観察する(プレパラートは 2枚できるので、2人で分ける) 2 レポートについて 1. 2. 3. 4. 実験タイトル 目的 方法 結果と考察 体細胞分裂および減数分裂を行っている 細胞をそれぞれ2つずつ選び、 レポート用紙1枚にできるだけ大きく 細胞のスケッチを描く。 (1枚につき細胞1つまたは2つとする) 染色体の分配の特徴を記述し、どの分裂 期にあるかを判断する。 * 生物名(和名、学名)、各部の名称、 観察して気づいた事柄、スケールバー を記入すること。 3 後片付け 1. スライドガラスとカバーガラスを水道水で 洗い、洗びんの水ですすいだ後、実験机上 のケースに戻す。破損した場合は、教員に 申し出て補充しておくこと。 2. 永久プレパラートを教卓のスライドガラス トレーに戻す。 3. 使用後の塩酸は教卓の廃液容器に捨てる。 4. プラスチック試験管、スポイト、コップ、 ビーカーは水道水で洗い、脱イオン水で すすいだ後、実験机上で乾燥させる (スポイトはコップに立てておくこと)。 5. 顕微鏡の対物レンズを4倍にセットし、調光 つまみを最小値にした後電源を切って机の下 に戻す。プレパラートの取り忘れに注意する。 6. ゴミを分別し、実験机の上をキレイにしてから退 室すること。 4
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