酵素と微生物

酵素と微生物
酵素は増やす事ができる!
遺伝子の発現には酵素が必要
・遺伝子は言わば人の設計図で、この遺伝子に書かれている情報に従って細胞がコ
ピーされ、人の体が作られる。遺伝子の解読には50年以上かかると言われていた
が、スーパーコンピューターの発明によって、この解読作業は既に終了している。
・全身の細胞には体全体の遺伝子情報が含まれているが、右肩から左上では生えて
こないように、どこからでも欲しい部位ができるわけではなく、まだ遺伝子だけではわ
からない事も多い。
・遺伝子情報から新しい細胞を作る事を発現というが、この発現には酵素が必要。
▶ 発現によって人は若々しくいられ、才能も開花する
アメリカのコエンザイムブーム
・人は生まれながらにして潜在酵素をもっていて、普段は消化酵素と代謝酵素の2種
類に使っている。西欧の研究では、人の潜在酵素は生まれてから減る一方で、これ
がなくなったら死ぬと言われている。
・数年前にアメリカで起きたコエンザイム(=酵素)ブームはサプリメントでコエンザイ
ムを取れば、それで消化を助けるという半ば強引なものだった。
・しかし、特に日本人は微生物の力を借りる事によって潜在酵素を増やす事ができ
る。▶ 微生物が酵素を作ってくれる。
腸内の微生物
・腸内にはおよそ100〜200兆程度の微生物がいて、重さにして2キロくらいだと言わ
れている。
善玉菌:腸内で酵素を作ってくれる。ビフィズス菌や乳酸菌
悪玉菌:腸内に溜まった有害物質を排出してくれる。大腸菌など
日和見菌:どっちつかずの菌。その時の状況に応じて反応する。
健康な状態だとおおよそ、善玉菌が20%、悪玉菌が10%、日和見菌が70%程度だ
と言われている。日和見菌が一番多いので、ここを味方にする事が大事。
脳と腸はつながっている
・脳と腸は共に白子のような見栄えをしていて、つながっている。これを脳腸相関とい
う。脳と腸は独立して機能する事もあるが、密接に関連して動く事もある。
・食べた後は気持ちよくなって脳の機能が低下(本当は低下ではありませんが、わか
りやすく低下とします)するし、逆に頭が冴えて活動的な時は腸の動きが鈍くなる。
・微生物が活発に動いて酵素を作ってもらえるようにするには、腸内環境を整える必
要がある。
交感神経と副交感神経
・活動的な時はアドレナリン(交感神経)が出て緊張状態になるので、腸は動きづらく
なる。一方、腸内から90%以上作られるセロトニンは幸福物質で、この時は副交感神
経が働いていて、心も体もリラックスしている。
・そのため、ずっとアドレナリンが働いていて緊張状態が続いてしまうと腸内環境が悪
くなって微生物は働けない。一日の中に適度にリラックスできる時間を作る事は重
要。
・親の愛情に恵まれない子どもは緊張状態が続くので腸壁が薄くなって、そこから有
害物質が染み出るのでアトピー性皮膚炎などになりやすい。