BFSニュ-スレタ-2015年2月3日発行

BFSニュ-スレタ-
Vol.35
Vol.70
2012年4月1日発行
2015年2月3日発行
お客様の人生に豊かさを、
心に安心とゆとりを。
ーびとうファイナンシャルサービスの
大切な役割ー
発行者 : びとうファイナンシャルサービス株式会社
ATTENTION
為替で勝負するのは危険な賭け。株式が為替リスクを減らす。
スイスフランが十数分で、対ユーロで30%も急騰したのには驚きました。スイス国立銀行(中央銀行)が、1月15日1
ユーロ1.20スイスフランの上限とした「無制限」の為替相場への介入を突然撤廃したのです。これを受けてスイスの株
式市場は急落。この25年で最大の下げを記録しました。このスイスフランと株価の動きを日本からの投資という面か
ら見てみましょう。上のグラフは円/スイスフラン、ネスレ株価、円換算のネスレ株価の推移を、介入撤廃をはさむ年初
から1月末まで見たものです。スイス最大の時価総額のネスレに円で投資していた場合、ネスレの株価は15日、16日
で12.7%急落しています。ところが円/スイスフランの為替では19.1%もスイスフランが急騰しているため、円換算では
この2日間で結局4.0%プラス、年初からも2.5%プラスです。このように外国株に投資していると、株が下がっても為替
が強くなり相殺してリスクを減らす効果があります。為替だけに賭けていると、スイス国立銀行が無制限介入をするの
だから大丈夫と見越してスイスフランを売っていると、目が覚めたら資金がなくなっていたということになります。為替
だけで勝負するのは危ない賭けです。
OPINION
MARKET
原油・ガソリン安の日本経済へのメリットは大きい
昨年11月27日のOPEC総会での「原油の生産量据え置き」決定を
受けた急速な原油安の影響は、今後顕著に出てくるでしょう。2014
年半ば以降軟調に推移していたWTI原油先物価格は、この決定を
受けて昨年6月の1バレル100ドル越えから足元で実に40ドル台ま
で下落し、リーマンショックが襲った2009年以来5年ぶりの安値と
なっています。まさに「逆オイルショック」の様相です。このOPECの
決定はOPECの価格決定力の確保を狙ったものです。
一方日本経済にとって原油安は大きな恩恵をもたらします。ガソリ
ン価格は、先月26日時点で全国平均1リットル136.2円となり、直近
ピークの昨年7月169.9円から20%も下落しました。これは4年ぶりの
水準です。ガソリン価格は27週連続、灯油も22週連続で下落し、今
後も下落が続く見込みです。電気料金も春先から原油価格に連動
して安くなりそうです。ガソリン、灯油、電気料金の下落は家計に
とって大きな負担減です。昨年4月の消費税増税は予想以上に消
費心理を冷え込ませましたが、ここに来て底打ち感が出ています。
日本は原油などエネルギーの輸入が全体の3分の1を占め、日本
経済にとって原油価格が下がる効果は大変大きいものがありま
す。円安により輸入価格が上昇傾向の中、原油安で原材料コスト
を抑える効果が働き、企業の業績を大きく押し上げることになりま
す。原油安の影響はこれから顕著に出て、日本の株式市場は円
安・原油安の恩恵を大いに受けることとなるでしょう。
(1月末)
(12月末比)
日経平均
17674.39円
+223.62円
NYダウ
17164.95㌦
-658.12㌦
米ドル
117.42円
-2.33円
今月の言葉:
いかなる生まれつきの者も学習と訓練に
よって勇気を増す。あらゆる事柄において
人間は生まれつき互いに相違していて、し
かも訓練によってきわめて発達する。生ま
れつき俊秀な者もまた鈍根な者も、すべて
己の卓越せんと欲する事物を学びかつ練
磨しなくてはならぬ。
-ソクラテス
INFORMATION
この国の形はどうあるべきかーNo.2
先月号で、日本の抱える問題点についてさまざまな角度か
ら振り返りました。問題先送りはもはや限界で、手遅れにな
らないうちに根本的な対策を打つことを提言します。
1.知的生産性の高い国を目指せ。
日本は当分の間労働人口が減っていく。国力をのばし
ていくためには、国全体で付加価値の高い技術や製
品を創り出していく必要がある。そういう人材を育成す
るための教育改革、知的能力の高い外国人・外国資
本の導入、グローバル交流の促進は不可欠である。
2.自分の利益より社会の利益に目を向けよう。
いろいろな規制改革をしようとすると必ず既得権益を
持つ団体から強い反対が起きる。自分の利益より社
会の利益最大化に目を向けよう。
3.米国追従を脱却して自立国家となろう。
日米安保体制は日本にさまざまな恩恵をもたらした
が、もはや米国追従を脱却して自立国家とならなけれ
ばならない。自国の利益拡大を志向する多角的、戦略
的外交を展開しなければならない。
4.「政府が国をよくできる」という発想は止めるべき。
官製ファンド、民間への賃上げ要請、民間融資への信
用保証、雇用調整助成金など政府が民間をよくすると
いう発想は止めるべきだ。役人に裁量や許認可権が
あり既得権を守るように機能する規制は極力緩和、撤
廃する必要がある。
5.次世代への責任を強く意識せよ。
現役~中高年世代は次世代への責任を強く意識しなけ
ればならない。国家財政の破綻回避、年金財政の改善、
介護・医療の公的負担の軽減、さまざまな補助金の縮
減・廃止などは、次世代に対する現役~中高年世代の責
任である。「自分たちがよければよい」という考え方は間
違いだ。
6.もっと目を外に向けよ。
今後ますます世界はボーダーレス(国境なし)になってい
く。もはや内向き志向は後退でしかない。新興国を含め
ボーダーレスの流れは加速し競争は激化する。その競
争に打ち勝つために日本は相当な努力をしなければな
らない。「外に打って出る」ことは日本の生命線である。
7.不都合な真実をさらけ出せ。
「消費税は20%に」「退職・年金支給開始は70歳から、年
金支給額は現在の3割減」「医療・介護負担は大幅増加」
など、これまで政治家の選挙対策、官僚の問題先送りか
ら出せなかった不都合な真実をさらけ出して国民が痛み
を分かち合う必要がある。まさしくドイツがシュレーダー
元首相の改革で復活したことを見習うべきだ。
8.企業は企業統治の強化と株主重視を徹底せよ。
日本企業の競争力が衰えたのは、まさに企業統治と株
主重視の姿勢が劣っていたからだ。身内の利益を優先し
て企業経営に規律が不足したために今の状態になって
いる。企業自ら改革することはむずかしい。投資家が企
業に厳しい目で圧力をかけ、改革を促す必要がある。
SEMINAR
第44回『退職金や金融資産をしっかり運用するためのセミナー 』
-こうすればしっかりお金を増やすことができる年金支給開始の先送り、支給額の減額が現実に
なりつつあり、老後の生活環境はますます厳しさ
を増しています。一方で手数料収入を取り込もう
とリスクの高い金融商品を売り込む金融機関の
営業活動はさらに激しくなっています。リスクの高
い商品を勧められ、取り返しのつかない痛手を被
ることも珍しくありません。自分年金を間違いなく
作る必要性はますます高まっています。
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国際分散投資のメリットと必要性
本当に正しい資産運用法の実践法
お金に困らない老後の安心をいかに確保するか。
よい金融商品はどういうものか。
安心してお金の相談をできるところはどこか。
● NISAの賢い活用法
● 20%の証券税率アップにどう対応するか。
30年以上の経験と資産運用で頂点のグローバル資格を持つ、金融機関から完全独立の資産運用アドバイザー尾藤 峰
男が「セカンドライフを豊かに過ごすための資産運用法」をお話します! 若い人も中高年の人もぜひお越しください!
日時
: 2015年2月28日(土)15:00~17:00
場所
: TKP東京駅丸の内会議室ミーティングルームB(日比谷帝劇ビル地下1階)
http://tkpteigeki.net/access/index.shtml (最寄り駅:有楽町・日比谷駅)
講師
: 尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役
参加費: 1,000円(当日支払い)
申込み方法: メールまたは電話にて「2月28日セミナー参加希望」として、お名前とご連絡先をお知らせください。
E-メール: [email protected]
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