日光駅で外国人向け観光案内所を開設

日光駅で外国人向け観光案内所を開設
年中無休のインフォメーションセンター
単なる観光案内所ではなく「おもてなし」の場に
2015 年 4 月 16 日、JR 日光駅に外国人向け観光案内所「JR
日光駅ツーリストインフォメーションセンター(以下、TIC)
」
が開設した。1日平均約 150 名の旅行者が対面案内を利用す
るなど、にぎわいを見せている。
東京から約 2 時間でのアクセスが可能な日光は、世界遺産
年中無休で午前 9 時から午後 5 時半ま
で対面案内を実施。開設前に 6 日間の
試験営業を行い、施設とサービスの改
善を図った。
「日光の社寺」と豊かな自然を有しており、外国人旅行者に
人気の観光地。近年、訪日外国人旅行者が増え、2020 年東京
オリンピック・パラリンピック開催で旅行者のさらなる増加
が見込まれる状況を受け、JR 東日本が日光市及び日光市観光
協会に呼びかけ、三者の共同運営で TIC をスタートさせた。
年中無休の観光案内業務は、日光市観光協会職員と日光市
が派遣する通訳ボランティアが担当。英語での対応がほとん
どだが、日光市が作成した 8 言語対応パンフレット(日本語、
英語、中国語・繁体字、中国語・簡体字、韓国語、タイ語、
ベトナム語、インドネシア語)の活用で、多言語での対応を
している。
電子看板は、地域の気象情報などを
表示する。気象情報は、ウェザーニ
天気情報などを表示するデジタルサイネージ(電子看板)
ュースと契約して 1 日 5 回情報を更
[上から二番目の写真]と観光地の見所情報などを紹介する
新し、地震情報にも対応。
大型モニター[一番下の写真]は、英語と日本語で表示され、
日光および周辺、関東広域の気象情報と、日光周辺の開花情
報、紅葉情報、イベント情報などが確認できる。さらには、
旅行者が自由に操作できるタブレット端末を館内に設置し
たり、旅行者自身の端末で Wi-Fi 接続できる「Nikko City
Wi-Fi」の ID カードを配布したりして旅行者の利便性を高め
ている。
案内カウンターの上部に 55 インチ横
型のモニターを 3 台設置。四季それぞ
TIC は空間設計にもこだわりが感じられる施設で、JR 東日
れの見どころ情報提供、TIC 内部設備
本広報によれば「日本に来た、日光に来た、という旅の気分
の案内などを行う。
が盛り上がる設計を心がけた」とのこと。カウンターに日光
杉、壁面に大谷石と地元の素材を採用。JR 日光線の駅舎など
に使われている「クラシックルビーブラウン」という落ち着いた茶色を基調にした内装と甲冑な
どの工芸品展示による空間演出で、単なる案内所ではなく外国人観光客が楽しめる「おもてなし
の場」の雰囲気に仕上げている。
宿泊で滞在している旅行者のなかには、毎日 TIC を訪れ、その日の旅のプランを立てた外国人
がいたそうだ。TIC で実施している絵馬掛け体験では、絵馬に様々な言語で「日光は素晴らしか
った」のメッセージが残されており、日光を訪れた外国人が TIC を活用して充実した旅を過ごす
ことができ、満足度が高かったことが伺える。今後、運営サイドは、
「調査やスタッフとの意見交
換を通じてさらなるニーズの把握に努め、サービスの充実を図っていく」考えだ。
問い合わせ先
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電話番号
:東日本旅客鉄道株式会社 大宮支社 総務部広報室
: 048-642-7420