2015 年 1 月 ※「蔵直」は株式会社ヴィノスやまざきの登録商標です。バリューワインコース会員の皆様大寒を迎え、冷え込みが厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。今月の「バリューワインコース」では、成長著しいチリで発見した、濃厚赤ワイン＆ゴージャス白ワインをお届けいたします。 19 世紀後半に世界中で猛威を奮った「フィロキセラ」（ぶどうの樹の根を食い荒らす害虫）の害を受けなかったチリには、多くの醸造家や栽培家がフランスをはじめヨーロッパ各地から移住してきました。以来、彼らや彼らの子孫の活躍によってワイン造りは目覚ましく飛躍し、近年では世界レベルのワインを産出しています。さらに、フランスやカリフォルニア・ナパヴァレーなど世界的産地に比べ、産地ブランドによる価格の高騰がなく、ぶどう栽培に恵まれた気候も合わさり、コストパフォーマンス抜群のワインが造られる産地として大きな注目を集めています。そんな成長著しいチリで出会った蔵元がこのエスタンパです。もともとは、聖人が描かれたカード（エスタンパ）の奇跡から名付けられた教会の隣で、小麦の脱穀をはじめた農家でした。代々、事業を継承してきた彼らが、自分たちの素晴らしい土地を活かして何か出来ないかと着手したのが、ぶどう栽培、そしてワイン造りです。新鋭の蔵元ながら、積極的に新しい技術を取り入れ、チリの風土にあった個性的なワイン造りを行っています。特に、複数品種のブレンドにこだわったワイン達は、濃密で複雑、フランスやカリフォルニアの高級ワイン達と飲み比べても引けをとらない力強さに驚かされたほど。事実、イギリスの評価誌「デキャンター」ではチリのトップ 10 赤ワインに選ばれたこともある注目の生産者でもあります。年々と品質を向上させる注目産地チリのコストパフォーマンス抜群のワインをお楽しみください。ヴィノスやまざき ●エスタンパ・ゴールド ●エスタンパ・ソーヴィニヨン・ブランエスタンパは、チリの中部に位置するコルチャグアヴァレーでワイン造りを行う蔵元です。もともとは小麦の脱穀などを行う農家でしたが、ぶどう栽培に適した自然環境を活かしたワイン造りをはじめ、今ではこの地を代表する生産者にまで成長を遂げました。エスタンパのワイン造りの特徴は、アッサンブラージュ（調合）にあります。全てのワインで 2 種類以上の品種をブレンドすることで、個性的かつ上品なワインを生み出すことに成功しています。赤は、4 種類のぶどうをブレンドして造る濃厚で複雑なワイン。それぞれの品種の個性を活かすため、別々に醸造、熟成はフレンチオーク（新樽 40％使用）で、18 ヶ月の長期間行われます。濃縮したベリーの果実味や樽熟成によるトーストのような香ばしさが特徴的です。白は、ソーヴィニヨン・ブランを主体に造られるまろやかな味わいのワイン。フレッシュな果実味を残すため、ステンレスタンクで発酵、熟成が行われます。マンゴーやパッションフルーツのようなジューシーな果実味と、爽やかな酸味のバランスが抜群です。赤は常温（18℃ ～20℃）で、白は軽く冷やして（8℃～12℃）お召し上がりください。 ●ぶどう品種：赤…シラー65％、カベルネ・ソーヴィニヨン 22％、メルロ８％、マルベック５％、白…ソーヴィニヨン・ブラン 97％、シャルドネ 2％、ヴィオニエ 1％ ※未成年の飲酒は法律で禁じられています。