萩市学校教育振興基本計画 [PDFファイル/2.18MB]

萩市学校
教育振興
基本計画
平成 27 年度
~
平成 31 年度
自然・歴史・文化を生かした 心豊かなひとづくり
今も
昔も
志高く
平成27年9月
萩市教育委員会
目
次
◆序章
… P.1
◆第1章
教育環境を取り巻く現状と課題
… P.2
◆第2章
学校教育の基本方針・中心目標と重点取組事項
… P.9
◆第3章
各重点取組における主要事業及びその指標
…P.16
◆序 章
□ 計画策定の趣旨
本市の学校教育の振興については、本市の総合計画である「萩市将来
展望」(平成19年度~平成26年度)の「学校教育の充実」の章を、教育
基本法に規定する教育振興基本計画として位置付けて様々な施策を展開して
きました。
この「萩市将来展望」の計画期間が平成26年度末で満了したこと、
また、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されたことを受
け、地方公共団体は、教育に関する総合的な施策の大綱を策定すること
となりました。
これらを踏まえ、本市における中期的な学校教育の振興に関する基本
方針、目標、施策の展開を明らかにし、萩らしい教育の一層の推進を図るた
め「萩市学校教育振興基本計画」を策定するものです。
□ 計画の位置付け
教育基本法第17条第2項の規定に基づく地方公共団体における教育の振
興のための施策に関する基本的な計画及び地方教育行政の組織及び運営に関
する法律第1条の3第1項の規定に基づく教育の振興に関する施策の大綱と
して位置付けます。
□ 計画の期間
平成27年度~平成31年度(5年間)
-1-
◆第1章 教育環境を取り巻く現状と課題
1
社会の現状と課題
児童生徒にかかる事件やいじめ、不登校などが社会問題となっている
なか、心豊かで、他人を思いやる優しい心をもった人間を育成する教育や、
地域との関わりを通してふるさとを愛する子どもを育てていく教育が求めら
れています。また、社会の経済情勢や勤務形態の多様化から、保護者が家庭
で十分に子どもと時間を共有することが難しい状況が生まれており、放課後
の子どもの過ごし方に、今以上にさまざまな角度からきめ細かな支援が必要
です。
学校教育については、自ら考え、判断し、解決することができる「生きる
力」の育成を基本とし、各地域の実情を踏まえ、基礎的な知識及び技能を習
得させるとともに児童生徒にとって魅力ある教育を展開することが重要
です。特に一人ひとりの個性を尊重し、多様な能力を伸ばし、思いやりのあ
る、人間性豊かで心身ともにたくましい児童生徒を育成することが求められ
ています。また、キャリア教育を積極的に推進し、家庭や地域の教育機能を
高めながら児童生徒の志を育て、ふるさとを担う人材を育成していくことも
大切です。
教育施設については、児童生徒
の安全性を確保しながら、防災機
能の強化、バリアフリーをはじ
め、グローバル化、高度情報化社
会への対応等を考慮した地域に開
かれた学校を推進し、有効に活用
することが重要です。
-2-
2
萩市の現状と課題
(1)児童生徒の様子
平成26年度全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙において行われた
「自分にはよいところがあると思いますか」という問いに対して、萩市の子
どもたちは、小学生84.1%(全国76.1%)、中学生77.7%(全国67.1%)
が「当てはまる・どちらかといえば当てはまる」という肯定的な回答をして
います。
また、「将来の夢や目標を持っていますか」という問いに対し、小学生
89.6%(全国86.7%)、中学生72.8%(全国71.4%)の子
どもたちが肯定的な回答をしています。ほとんどの子どもたちが、自己肯定
感をもち、将来の目標をもって生活しています。
一方、家庭学習の時間や読書の時間が全国平均より少なく、テレビやビデ
オ・DVDを見たり聞いたりする時間が、多くなってきている傾向がありま
す。
(2)児童生徒数の推移と課題
萩市全体の人口の減少に伴い、児童生徒数も減少しています。
小学校21校のうち6割を超える13校が、複式学級を有するなど、小規
模校における教育の充実はとても重要です。
また、萩市においては、現在小中併設の学校が5校あり(平成28年度に
は8校の予定)、小中併設の特色を生かした取組が行われています。例えば、
中学校の教諭がその専門性を生かし、小学校の授業のサポートに入ったり、
学校行事をともにし、9年間の学びや育ちを小中の全教職員が支援したりす
るなど、個に応じたきめ細かな指導体
制を構築しています。
今後、萩市においては、児童生徒数の
推移からも、小中併設校における教育
の一層の充実も、重要な課題となりま
す。
-3-
萩市の小学校の児童数推移
2,419人
平成22年度
2,307人
平成23年度
2,218人
平成24年度
2,176人
平成25年度
2,110人
平成26年度
2,019人
平成27年度
2,030人
平成28年度
1,987人
平成29年度
1,939人
平成30年度
1,894人
平成31年度
萩市の中学校の生徒数推移
平成22年度
1,377人
平成23年度
1,342人
1,270人
平成24年度
1,188人
平成25年度
平成26年度
1,134人
平成27年度
1,110人
平成28年度
1,133人
1,081人
平成29年度
平成30年度
1,038人
平成31年度
1,032人
◆萩市の小中併設校の状況
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
木間小中学校
三見小中学校
大井小中学校(平成 28 年度)
大島小中学校
相島小中学校
見島小中学校
明木小学校・旭中学校(平成 28 年度)
福栄小中学校(平成 28 年度)
H27.5.1 現在
-4-
(3)中学生の進路状況と中高の連携
萩圏域では、生徒が自己実現を図り、確かな学力を向上させるために、中
高が一体となってその方途を探る、萩地区中高連携教育推進協議会を設置し
ています。中高がしっかりとつながっていることは、一人ひとりの成長をき
め細かに支援し、伸ばしていく上で重要であるととらえています。特に、
「志
を育てる」という小中学校の一貫した取組を高等学校とも結びつけ、志を抱
き、たくましく生きる力を育んでいきたいと考えています。
毎年萩市内の約3割の中学校卒業生が萩圏域以外の高等学校等へ進学を
しています。生徒数の確保は萩圏域にある高等学校の存続に関わる重要な課
題です。「萩の子どもは萩で育てる」ということに、幼保・小・中・高が一
体となって取り組んでいかなければなりません。
その他
1名
萩圏域以外の高等学校への進学者
108名
27%
396 名
287名
73%
萩圏域の高等学校への進学者
萩市内中学校卒業生の進路状況(平成 27 年 3 月)
*萩圏域の高等学校とは、市内の高校と奈古高校
(4)「全国学力・学習状況調査」からみる児童生徒の学力
全児童生徒が調査の対象となった平成25年度以降の調査結果からみる
と、小学校では、国語Aは、2年続けて県平均より若干下回っています。漢
字のもつ意味を考えながら正しく使うことや故事成語の意味を正しく理解
するなど基本的な知識を正しく身に付けることが必要です。小学校の国語B
は、若干県平均を上回っており、言語活動を重視し、活用力をつけるための
授業改善が結果に結びついています。全国平均正答率と比較しても、国語B
は上回っています。
-5-
小学校の算数については、A、B両問題ともに全国平均・県平均正答率を
下回っています。特に、示された情報を基に求め方や判断の理由を記述した
り説明したりする問題の正答率が低く、授業の中で数学的な言葉を用いて、
答えや自分の考えを明確に説明する場面を仕組むことが必要です。
中学校では、国語・数学ともに、全国平均・県平均正当率より上回ってい
ます。特に数学では、A、B両問題ともに、県平均より約3ポイント、全国
平均より約6ポイント上回っています。基本的な知識については、確実に力
を付けてきています。課題としては、小学校の算数と同じように、数学的な
見方や考え方を基に、解決方法を自分のことばで正しく述べる力を一層付け
ることが必要です。
~全国学力・学習状況調査からみる萩市の児童生徒における学力~
【平成 26 年度学力調査結果】
中学校
小学校
中学校
112
110
108
106
104
102
100
98
96
94
国語A
国語B
全国
数学A
山口県
数学B
萩市
100
100
80
80
60
60
40
40
20
20
0
0
国語A
国語B
全国
算数A
山口県
算数B
国語A
国語B
全国
萩市
*全国平均正答率を100とした場合の山口県、萩市の値
-6-
数学A
山口県
萩市
数学B
(5)「全国体力・運動能力運動習慣調査」からみる児童生徒の体格・体力
萩市の小中学生の男子は身長が全国平均・県平均より低く、体重は全国平
均と同程度です。小中学生の女子の身長と体重はともに全国平均・県平均と
同程度か上回っています。総じて、萩市の小中学生の体格の特徴は、男子は
身長が低く、女子は体格がよいといえます。
次に運動能力ですが、萩市の小学生は、全国平均・県平均と比較して男女
ともに「全身持久力」「敏捷性」に優れていますが、「柔軟性」が劣ってい
ます。女子は長座体前屈以外の種目で全国平均を上回っており、体力・運動
能力が優れているといえます。
中学生は男女ともに、「敏捷性」「全身持久力」に優れていますが「柔軟
性」が劣っています。女子は長座体前屈以外の種目で全国平均と同程度か上
回っており、体力・運動能力が優れているといえます。
次の4つのグラフは、それぞれの種目を得点化し、A~Eまでのランクに
分けたものです。Aが高得点を表しています。
全国
国語A
山口県
国語B
萩市
数学A
数学B
94
96
98
100
102
104
106
108
110
112
中学校
【小学生の体力の総合評価】
(A-71 点以上 B-70~63 点
C-62~55 点 D-54~46 点
総合評価(男子)
総合評価(女子)
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
全国
全国
山口県
山口県
萩市
萩市
A
B
C
E-45 点以下 )
D
A
E
B
C
D
E
【中学生の体力の総合評価】
(A-71 点以上 B-70~63 点
C-62~55 点 D-54~46 点
総合評価(男子)
総合評価(女子)
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
【中学生の体力の総合評価】
全国
全国
山口県
山口県
萩市
萩市
A
B
C
D
E-45 点以下 )
A
E
-7-
B
C
D
E
小学生男女の総合評価としては、A、Bの割合が全国平均・県平均よりも
大きく上回っており、体力・運動能力ともに優れているといえます。一方、
中学生の総合評価としては、男子、女子ともに全国平均・県平均とあまり変
わりませんが、Eの割合が男女ともに低くなっています。特に女子は、Eは
0%です。
萩市では、すべての学校において体力向上プログラムを作成し、「1校1
取組」を位置づけ、組織的な取組を授業以外の時間にも実施しています。た
とえば、小学校の「欠席ゼロの取組」、「朝のランニング」、その他にも「外
遊びの奨励」、「ストレッチ体操」、「縄跳びチャレンジ」などにも取り組
んでいる学校もあります。また、多くの中学校においては、「朝のランニン
グ」を実施しています。各学校からは、「欠席が少なくなった」、「1時間
目からしっかり活動でき、生活習慣が整った」などの報告がされています。
-8-
◆第2章 学校教育の基本方針・中心目標と重点取組事項
1
基本方針及び中心目標
基本方針
萩らしい教育の推進
自然・歴史・文化を生かした心豊かなひとづくり
中心目標
ふるさと萩を誇りとし
志を抱き生きる力をもった子どもの育成
明治維新胎動の地として知られる萩市は、歴史と伝統を感じさせる町並
みと豊かな自然が見事に、美しく織りなしており、毎年多くの人が訪れてい
ます。平成27年7月には、萩の5資産(萩反射炉・恵美須ヶ鼻造船所・
大板山たたら製鉄遺跡・萩城下町・松下村塾)を含む「明治日本の産業
革命遺産」が世界文化遺産に登録され、また、平成30年には明治維新
150年を迎えます。この誇るべき自然・歴史・文化を生かした萩らしい
教育を推進します。
「志を立てて、以て万事の源となす」と説かれた松陰先生の教えのように、
志を抱くことを大切にし、自分にふさわしい生き方を実現しようとする意
欲や態度、能力を育成する「志教育」を萩らしい教育の中心に据えます。山
口県教育推進の手引きにも、主体的に自らの未来を切り拓くとともに、郷土
-9-
に誇りと愛着をもち、地域に貢献する子どもたちを育成するため、学校と家
庭、地域、産業界等が連携したキャリア教育の一層の推進が述べられていま
す。萩市においては、このキャリア教育と「志教育」を結びつけ、幼保・小・
中・高まで一貫した取組を次の3つの点
①「自分を知る-人のために貢献できる自分のよさを見つけ出す」
②「生き方を学ぶ-先人の志に学ぶ」
③「人のために役立つ-社会での役割を果たす
自己有用感を高める」
を基盤にして、実際の体験活動を重視しながら取り組んでいます。
特に、地域の人的、物的資源を有効に活用し、児童生徒の知育・徳育の充
実を図る「萩・お宝活用プロジェクト」、「耕し、種をまき、いのちを育み、
いのちをつなぐ」という人間本来の最も基本的な営みである農業を体験させ
ることにより、豊かな人格形成を図る「萩・農下村塾」、萩市商工観光部、
農林水産部との連携により、萩市の特色ある産業やそこにかかわる人々・職
場を紹介し、職業体験・職業講話に結びつけていく「13歳志プロジェクト」、
次代の萩を担う人材育成のため中学生を英国に派遣する「長州ファイブジュ
ニア」は萩らしい教育を推進する上で、重要な取組となっています。
今後は、さらに萩らしい教育を深化・充実させるため、平成28年日本ジ
オパーク認定をめざしている「萩ジオパーク構想」と学校教育の連携を図り、
自然や阿武火山群を含めた地質遺産に目を向け、それらのめぐみを受けて今
の生活があることを知り、次代にずっと受け継いでいかなければならないこ
とを児童生徒にしっかりと伝えていきます。
この萩の特色を生かした教育の推進には、地域との連携が不可欠であり、
平成27年度末までに、市立の全小・中学校36校を、学校運営協議会を設
置した「コミュニティ・スクール」に指定し、
「地域に開かれた学校づくり」
に取り組んでいます。
生まれ育った萩のことをさまざま
な視点からしっかりと学び、地域と
連携を一層深めながらふるさと萩を
誇りとし、志を抱きたくましく生き
る子どもを育成します。
- 10 -
2
重点取組事項
萩市学校教育の基本方針・中心目標を具現化していくために、3つの大き
な柱を構築しています。
(1) 全小・中学校による共通実践(小中の連携した取組)
すべての小中学校が必ず取り組まなければいけない共通取組事項です。こ
れにより萩市のどの学校においても、必要とされるさまざまな角度からの教
育活動が実践され、一定の教育水準が保たれることになります。
また、平成28年4月に小中併設が8校となる見込みで、小中の連携は必
然です。この共通取組は、小中併設校以外でも小中が強く結びつくことで、
各取組が深化・充実していきます。
1
ふるさと萩への誇りと志を育てます
・ふるさと学習の展開
・志を育てる教育の推進
・キャリア教育の推進
2
学力の向上を図ります
・わかる、できる、楽しい授業の実践
・やまぐち学習支援プログラムの活用
・家庭学習の充実 ― 放課後の子どもへのきめ細かな学習支援
- 11 -
3
豊かな心を育みます
・道徳教育の充実
・生徒指導の充実
・9年間を見通した児童生徒理解
4
健やかな体を育みます
・基礎体力の向上
・望ましい生活、運動習慣の形成
・食育の推進
5
地域コミュニティの核としての学校づくりを推
進します。
・コミュニティ・スクールの推進
・学校評価の充実
・危機管理意識の高揚
6
教育者として常に資質能力の向上をめざします
・校内研修の充実
・キャリアステージに応じた資質能力の向上
・ミドルリーダー研修の推進
- 12 -
(2)各校ごとの特色ある取組
地域や学校の特色を鮮明にした教育を推進するために特色ある教育活動
推進拠点校(コアスクール)を設定し、創意と活力に満ちた学校づくりを推
進します。
特色ある教育活動拠点校(コアスクール)構想
わたしたちの学校は「●●●」の拠点校です。
【「●●」の具体例
子ども・保護者・地域
】
の実情を踏まえて学校
・9 年間を結ぶ小中連携教育
のとりくむべき課題を
・豊かな心を育むボランティア活動
明確にします。
・地域に学ぶふるさと学習
・地域に学ぶ漁業学習
・少人数・複式教育
・心と才能を伸ばす松陰教学
・志を育むキャリア教育
これらの特色のある取
・健やかな心身を育む食育・健康教育
・思いやりの心を育む道徳教育
組をとおして、志をも
・思いを伝え合うコミュニケーション能力育成 った生きる力を育んで
いきます。
←
コミュニティ・スクールを生かした
学習支援の拠点校(須佐中学校)
↓
地域で学び、地域で育む教育の拠点
(川上小学校)
- 13 -
(3)教育環境の整備
■建物の整備
安全な教育環境のもとで、児童生徒が安心して学習することができるよう、
施設整備及び維持管理を計画的に実施していく必要があります。
学校施設については、学校統合や小中併設化による新築事業や耐震補
強事業により耐震化を図っており、非木造のすべての学校施設の耐震化
が平成27年度末に完了するよう事業実施を行っています。
今後の全体的な施設の維持管理においては、平成25年11月に国により
「インフラ長寿命化基本計画」が策定され、これを踏まえて、文部科学省に
より施設の長寿命化に向けた取組「文部科学省インフラ長寿命化計画(行動
計画)」が平成27年3月に発表されました。
萩市においても、平成27年3月に「萩市公共施設等総合管理計画」が策
定され、これに基づき、学校施設においても長期的な視点に立った施設の更
新・長寿命化に取り組むこととし、非構造部材の耐震化と併せて事業を計画
的に進めていく必要があります。
■情報教育基盤の整備
学校教育においては、情報教育及び教科指導におけるICT活用の充実が
求められています。また、情報機器を活用した学習の多様化を図ることも課
題です。
このため、校内LANや情報機器の整備更新を行っていますが、高速化や
無線LANなど近年の情報通信技術は急速に進展しており、短期的、年次的
に整備を行っていきます。
■安心安全な学校給食の提供
成長期にある児童及び生徒の心身の健全な発達のため、米飯給食を中心と
した栄養バランスのとれた豊かな給食を提供します。
衛生管理の徹底を図ること、また、地場産食材を積極的に活用することに
より、食に関する指導を効果的に進める重要な教材として活用できる学校給
食とします。
今後の児童生徒数の推移及び給食調理員の退職等の減員を勘案し、調理場
の共同化及び調理業務の委託化を計画的に取り組みます。
- 14 -
スローガン
今も昔も志高く!
(4)全体構想図
基本方針
中心目標
創 意 と 活 力 に 満 ち た 特 色 あ る 取 組
「私たちの学校は○○○の拠点校です。」
共通取組事項
2 学力の向上を図ります
1 ふるさと萩への誇りと志を育てます
●ふるさと学習の展開
●わかる・できる・楽しい授業の実践
●志を育てる教育の推進
●やまぐち学習支援プログラムの活用
●キャリア教育の推進
●家庭学習の充実
― 放課後の子どもへのきめ細かな学習支援
4 健やかな体を育みます
3 豊かな心を育みます
●道徳教育の充実
●基礎体力の向上
●生徒指導の充実
●望ましい生活・運動習慣の形成
●9年間を通した児童生徒理解
●食育の推進
5 地域コミュニティの核としての学校づくりを推
6 教育者として常に資質能力の向上を
進します。
めざします
●コミュニティ・スクールの推進
●校内研修の充実
●学校評価の充実
●キャリアステージに応じた資質能力の向上
●危機管理意識の高揚
●ミドルリーダー研修の推進
- 15 -
◆第3章 各重点取組における主要事業及びその指標
(1)
全小・中学校による共通取組(小中の連携した取組)
重点取組1
ふるさと萩への誇りと志の育成
□事 業
① 萩・農下村塾事業
名
□概
要
・学校における栽培活動への取組
・小学校での田植え・稲刈り、中学校での職場体験職業講話
の実施
■指
標
・田植え・稲刈り、職場体験職業講話の実施率
□事 業
名
□概
要
■指
標
□事 業
名
□概
要
② 13歳
志プロジェクト事業
・小学4年生の1/2成人式、中学2年生の立志式の実施及
び志シートの活用
・中学校におけるキャリア教育資料「HAGI『志』サポー
ト」の活用
・1/2成人式 立志式の実施率 100%
・キャリア教育資料の活用率 100%
・将来の夢や目標をもっている児童・生徒の割合の向上
③ 松陰教学推進事業
・小学校4年生
の活用
「松陰読本」「わたしたちのふるさと萩」
・中学1年生
■指
標
□事 業
名
100%
・各本の活用率
「郷土
萩」の活用
100%
④ 萩・お宝活用プロジェクト事業
□概
要
・プロジェクトIしゃぼん玉教室 水芭蕉教室
・プロジェクトⅡ萩美術館・浦上記念館 観覧体験学習
・プロジェクトⅢ萩博物体験学習の実施
■指
標
・各プロジェクトの実施率
- 16 -
90%
□事 業
名
⑤ 長州ファイブジュニア派遣事業
□概
要
・毎年5名の中学生を英国に派遣
・ロンドン大学サマースクールでの語学研修、異文化交流、
長州ファイブゆかりの地訪問
■指
標
・派遣生徒及び保護者の満足度
重点取組2
□事 業
名
100%
学力の向上
① 確かな学力育成事業
・毎時間の授業評価の実施
・コミュニティ・スクールと連動し、学校運営協議会委員参
加の授業改善への取組
・リーフレット「萩市の学力向上をめざして」を活用したP
□概
要
■指
標
□事 業
名
□概
要
DCAサイクルに基づく授業改善
・すべての教員年間2回以上の授業公開の実施
・家庭学習、放課後の子どもへのきめ細かな学習支援
-児童クラブや放課後子ども教室との積極的な連携による
学習支援-
・小中連携、小中一貫のカリキュラムの編制による学力向上
・毎時間の授業評価実施率 100%
・学校運営協議会委員参加の授業改善への取組率
・PDCAサイクルに基づく授業改善への取組率
80%
100%
・すべての教員年間2回以上の授業公開の実施率 100%
・全国学力・学習状況調査における各校の各教科平均正答率全国
平均より3%以上のアップ 到達校の割合 80%以上
②
学校支援事業
・萩市学校教育研究大会における各校の特色ある取組の紹
介、講演研究物の紹介による学校教育の質の向上
・指導主事による担当校への訪問、校内研修への参加
・チェックリストによる授業改善
・ALTの派遣による外国語活動・英語科授業の充実
・つながる授業-テレビ会議システムによる小規模校同士の
- 17 -
授業公開、複数の学校のICT*を活用した授業づくりと支
援体制
*ICT-Information and Communication Technology(情報通信技術)
■指
標
重点取組3
□事 業
名
・萩市教育研究大会における参加者の満足度 80%以上
・チェックリストによる授業改善の実施率 100%
豊かな心の育成
① 生きる力をもった子ども育成事業
要
・あいさつ、清掃活動、言葉遣いなどチャレンジ目標の設定
及び学校評価への位置づけ
・週1回以上のアンケートによる不登校、いじめ等の未然防
止並びに早期発見の取組
■指
標
・チャレンジ目標の設定及び学校評価への位置づけ
100%
・週1回以上アンケートの実施率 100%
□事 業
名
□概
②
スクールガードリーダー設置事業
□概
要
・児童生徒に対する安全教育や保護者への啓発活動
・危機管理マニュアル、地域安全マップの作成、緊急体制
連絡体制の整備への支援
■指
標
・年間登下校時における無事故の学校の割合
□事 業
名
□概
■指
要
標
③
80%
子ども相談・支援室設置事業
・いじめ防止、不登校対策、暴力行為への対応
・ケース会議の実施
・各校への積極的な支援 未然防止のための各校訪問
・「子ども相談・支援室が役に立った」という学校の割合
90%
・いじめ、不登校、暴力行為の出現率・発生率の減少
- 18 -
□事 業
名
④ 子育て科創設事業
□概
要
・自分の育ちを学び、家庭の愛情を感じ、命の尊さを伝える
「子育て科」の趣旨の通知
・平成28年度からの完全実施に向けて、「子育て科」のカリ
キュラムの編制
■指
標
・「子育て科」の実施率
重点取組4
□事 業
名
□概
要
■指
標
□事 業
名
100%
健やかな体の育成
① 一校一取組推進事業
・子どもの実態に応じた取組を実施。特に運動時間の少ない
子どもに配慮した計画を立てる。
・年間を通して、毎週決まった曜日・時間に実施する学校の
割合
100%
② 保健推進事業
要
・毎朝確実に朝食を食べる。
・よりよい生活習慣を身に付けさせるために生活習慣のチェ
ック及び保護者会や学校保健委員会などを通じての啓発
■指
標
・児童生徒の95%以上が朝食を食べる学校の割合 100%
・生活習慣のチェック、改善を保護者とともに実施する学校の
割合 100%
□事 業
名
□概
③ 食育推進事業
□概
要
・食育推進のため、担任と栄養教諭・栄養士、養護教諭との
ティーム・ティーチングによる食育指導
・児童生徒に生きる力を育む食育の実践
・萩地域の特色を生かした献立を使った食に関する指導の実
施
■指
標
・担任と栄養教諭・栄養士、養護教諭とのティーム・ティー
チングによる食育指導を実施する学校の割合 100%
- 19 -
重点取組5
地域コミュニティの核としての学校づくり
① コミュニティ・スクール推進事業
□事 業
名
□概
要
・地域に開かれた学校づくりをめざし、学校運営協議会の設
置(コミュニティ・スクール)
■指
標
・学校運営協議会の設置率
□事 業
名
□概
要
100%
② 開かれた学校づくり事業
・学校の行事や教育活動を公開するホームページ創設
・学校評価結果の公開、また、PDCA*サイクルに基づく学
校改善への取組を発信し、地域・保護者との連携を図る。
*PDCA-Plan Do Check Action(計画・評価・実行・改善)
■指
標
重点取組6
□事 業
名
・ホームページを運営する学校の割合 100%
・学校評価を公表する学校の割合 100%
教育の専門家としての教師の育成
① キャリアステージに応じた教職員研修事業
・各校1000日プランを作成し、1年目から4年目までの
教職員の研修を組織で支援する。
□概
要
■指
標
・ミドルリーダー研修会の開催
中堅教員に対して、学校経営に係る様々な角度から、より専
門的な研修を実施
・萩塾の開催
授業のスペシャリストが実践事例を発表し、実効性のある
研修を実施
・ 各研修会の中で萩を学ぶ講座を組み入れる。
・1000日プランを実施する学校の割合
- 20 -
100%
(2)
各校ごとの特色ある取組
重点取組
特色ある学校づくりの推進
① 特色ある教育活動拠点校構想事業
□事 業
名
□概
要
・学校、地域の実態、特色を基にした拠点校(コアスクー
ル)の設定
■指
標
・拠点校の設定率
(3)
100%
教育環境の整備
重点取組
□事 業
名
教育環境の整備
① 学校施設整備事業
□概
要
・校舎及び屋内運動場の耐震補強工事、改築工事の実施
・「萩市公共施設等総合管理計画」に基づき施設の維持保全
計画を策定のうえ、適切な維持保全の実施
・照明器具、内壁等の崩落等の危険防止のため、非構造部材
の耐震化の計画的な実施
・危険遊具の撤去、計画的な更新整備の実施
■指
標
・耐震化率
□事 業
名
100%
② 情報教育基盤整備事業
□概
要
・無線LAN、タブレット端末機器等を計画的に導入し、質
の高い教育を支える環境を整備
・テレビ会議システム等をモデル的に導入し、小規模校と他
校との協働学習による小規模校のデメリットの最小化への
取組
■指
標
・無線LAN整備率
100%
- 21 -
□事 業
名
③ 安心安全な学校給食提供事業
□概
要
・継続した安心安全な学校給食の提供のため、今後の児童生
徒数の推移及び地理的条件、職員数の状況等を勘案し、共
同調理場化、業務委託化の検討実施
・毎月の「萩まるごと食べちゃろうデー」などによる地産地
消の推進
■指
標
・県産食材使用率
□事 業
名
70%
④ 地元の高校へ進学しやすい環境整備事業
□概
要
・遠距離通学する高校生を対象に列車・バス定期代の一部を
助成
・離島、遠隔地等通学困難な高校生を対象に女子寮を整備・
運営
・下宿バンクを設置し、離島・遠隔地等通学困難な高校生に
下宿情報を提供
■指
標
・地元高校への進学率
80%
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萩市学校教育振興基本計画
萩市教育委員会
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山口県萩市大字江向510番地