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専門科目/医療・福祉マネジメント科目群
福祉・介護のマネジメントとリーダーシップ 2単位
担当教員:田島 誠一
福祉・介護事業体(法人・事業所)のマネジメントの基礎を学び、そのうえでサービスの質を向上させるためのチームワーク、
リーダーシップのあり方について学ぶ。
講義目的・到達目標
マネジメントの基礎
福祉・介護サービスを提供する経営主体(法人)
において、理念に基づいたマネジメントが行われることが求められている。理念を実現するために目的・
目標を設定し、
その実現のためにサービスを提供しなければならない。
この講義では、
マネジメントの基礎、
マネジメントサイクルの理解、理念に基づく経営の重要性、
とりわけサービスマネジメントのサイクルを管理しニーズに
対応しサービスを不断に向上するための方法を学ぶ。
福祉・介護サービスを提供する経営主体(法人)
において、理念に基づいたマネジメントが行われることが求められている。施設・事業所は法人の理念
を実現するために目的・目標を設定し、
その実現のためにサービスを提供しなければならない。
そのためにマネジメントの意義とプロセスを学ぶ。
ゲスト講師からは理念を生かすための組織的な仕組むみづくりの実例を聞き、
マネジメントの理解をより実践的に深めるようにしたい。
チームワークとリーダーシップ
サービス提供の場面で小規模・小単位化が進行している中で、現場での良質なチームワークの構築は以前にまして重要になってきている。
サービス・マ
ネジメントを進めるためには、管理者・マネージャー・リーダー・フォロワ―(メンバー)
それぞれの責任と果たすべき役割を理解しなければ良質なチーム
ワークは実現できない。
講義では、
チームワークの意義と構築のための方法を学ぶとともに、
OJTなどの研修や職場内研究活動の実際を学び、
チームワークとリーダーシップの
実践的なあり方についての理解を深めることを目標とする。
ゲスト講師からは、
「専門人性」
と
「組織人性」
を高めるための仕組みづくりにいついて講義を受け、
チームワークの在り方について学ぶ。
講義の構成
講義の流れ
1. 担当教員の講義 : ①福祉サービスの目的と特性、②マネジメントの
基礎、③サービスマネジメントのあり方
1
福祉サービスについての理解、
マネジメント
の基礎、福祉パラダイム転換とマネジメント
2
総合的な経営の現状、人材育成システ
ムの現状、
チームワーク向上の取り組み
4. ゲスト講師(2)
の講義 : ①法人施設の歴史・現状・課題、②期待さ
れる職員像(専門人性と職業人性)、③チームワークを高めるための実
践事例
3
チームワークとは何か、
チーム構成員の役
割り、
リーダーシップとは何か
5. グループワーク: 各自の持参した、事前課題を相互紹介し、
その中か
ら事例を選択し、
グループおよび全体で討議する
4
法人の理念とあるべき姿、理念を生かす
ために期待する職員像、
チームワークを高
めるための実践紹介
5
グループワーク、全体討議:受講生が持ち寄った
福祉事業体の理念は妥当なものか、理念は経
営・サービス管理にどのように生かされているか
6
理念を基礎とした経営、
マネジメントプロ
セスとチームワーク、職場文化構築とリー
ダーシップ、
内発的動機による研修研究
7
レポート作成
2. ゲスト講師(1)
の講義 : ①総合的な経営の現状、②人材育成システ
ムの現状、②チームワーク向上の取り組み
3. 担当教員の講義 : ①チームワーク構築の目標と課題、②チームワー
クの構成、③リーダーシップのあり方
6. 担当教員の講義 : ①マネジメントは理念の明確化から、②チーム
ワークを高めるための事業計画策定と成果について、③「職場文化」
の
構築について、④内発的動機で働き続けるために
講義のポイント
教員・講師からの講義を聴くのみで修了しないよう参加型の講義を目指す。
そのため、
それぞれの講義の終了後、講義内容についての小グループ
で討議を行い、質問やより詳細な内容について議論を行い。講師との質
疑の場を設ける。
また、受講者の持ち寄った様々な事業体の理念について、
グループワー
クと全体討議により、理念とサービス提供との関連の理解を促進したい。
受講するにあたって
24
①事前学習の
すすめ
●テキスト:
「福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程テキスト 3 チ−ムリ−ダ−編」全国社会福祉協議会 2013年 ●事前に以下①②について準備してくること
(A4用紙1枚以内、7枚コピーし当日持参のこと)。
グループワークで使用する。
①自らの勤務する福祉事業体(法人・事業所)
の経営理念について調べ、経営する事業の概要、理念の有無、理念の内容
②理念が経営に生かされているかどうかについて簡単にまとめる
(500字程度)。
※福祉・介護事業に現在従事していない者は、過去の勤務先や実習先、近隣の福祉事業体などについて調べ、
できる限り事
前課題を準備してくること。
②参考図書
田島誠一『「社会福祉法人の経営改革」、
日本社会事業大学専門社会福祉士講座③』社会保険研究所、2009
③評価基準
レポートによる評価(最終講で作成)
④より学びを
深めるために
①事前学習のすすめで示した事前課題を持参することが重要である。最低限、理念の有無、理念の内容は準備しておくこと
が受講の条件である。