モンテッソーリ Luce だより No.16 2015 年 9 月 モンテッソーリ Luce タイム担当:小山 英里佳 夏休みをはさみ1か月ぶりの活動でしたが、みんな新しいお仕事にも意欲的に取り組んでい ましたね。今月から感覚教育のお仕事を多く取り入れました。モンテッソ―リの感覚教育の教 具はある 1 つの概念を感覚的に教える為にできています。大きさ、長さ、太さ、色、音などそ れぞれ 1 つの教具につき 1 つの感覚に対応しています。これからまだまだ感覚のお仕事も紹介 していくので繰り返し教具に触って感覚を洗練させていってくださいね。 ところで敏感期という言葉をご存知でしょうか?敏感期とは、子どもが成長する過程である 一定の時期に持つ特殊な感受性のことです。この敏感期をモンテッソ―リ教育では大切にして います。敏感期には子どもはある特定の活動に対して意欲的になったり、活動をしたいと強く 思います。敏感期の子どもはその敏感性と合うお仕事や活動に出会うと大人も驚くような自発 的な集中力を見せるといわれています。そのため、モンテッソ―リ教育では集団で1つの活動 を行うのではなく、個別にその子が選んだお仕事を行うことで 1 人 1 人の敏感期を大切にして います。敏感期には様々なものがあります。例えば秩序の敏感期にある子どもは、秩序だった 環境を求めるため、常に同じ物を同じ場所に置いておかないと気が済まなかったり、物を同じ 種類で分ける事を好んだり、活動にも秩序性を好みます。いつもと違う事があると泣いて訴え たりすることもあります。大人からみると駄々をこねているだけに見えても、いつもと違うこ とに気付き機嫌が悪いということもあるのです。子どもにとってはいつも同じであることが落 ち着くのです。この敏感期は子どもが今どんな活動に惹きつけられ、繰り 返し行っているかを観察することで知る事ができます。子どもにとってそ れぞれの敏感期は一過性のものです。この敏感期に合う活動を十分に行う ことができると、その子の持つ能力を最大限に引き出すことができると言 われています。たくさんの教具があるのでいろいろな種類の教具を触って ほしいと親は思うかもしれません。でも、子どもたちは今自分自身に必要 なお仕事がわかっています。今その子がやりたいと強く思う活動を繰り返 し十分にやらせてあげることで、その子の持つ最大限の能力を引き出してあげたいですね。 ☆はめこみ円柱 今月のお仕事紹介 対象年齢 3 才~ はめこみ円柱は 1~4 まで 4 種類あります。それぞれの円柱のグループは異なる漸次性をもっています。繰り 返し教具に触れ、間違えずに円柱をはめられるようになったら、はめ込み円柱 1 では「細い、太い」2 では「大 きい、小さい」3 では「低くて太い、細くて高い」4 では「低い、高い」という名称を与えます。また、はめこ み円柱のつまみを 3 つの指で持つことは鉛筆をもつための準備にもなっています。 興味点:三つ指でつまむ。円柱を混ぜておく。円柱が台の中に入って見えなくなる。 直接目的:視覚による寸法の識別。 間接目的:書くための準備(鉛筆の持ち方)。意識的運動の洗練。鋭い観察力、注意力の集中。 数学的頭脳の準備(論理的にものを考える。一対一、対応の概念)
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