園だより - モンテッソーリ 学園前 こどもの家

園だより
モンテッソーリ
学園前こどもの家
NO.163
H28年11月
11月
暑かった日々も、いつの間にか過ぎ去り大渕池公園の木々や街路樹は少しずつ緑から黄色にと色
づき始めています。私が幼い頃今の季節には赤トンボが群れをなして、お空いっぱい舞っていまし
たが今は赤トンボの姿もチラホラしか見れなくなってしまいました。赤トンボを追っかけ回してい
た頃が懐かしく思い出されます。10月の大渕池公園は小学生や他の園のお友達が沢山、遠足に来
ており賑やかでした。子供達は大渕池公園が大好きでお散歩に行ってマラソン、鬼ごっこ、かくれ
んぼ等いろんな遊びを楽しみました。先月は寒い日もあり長袖になった子供もいましたがそれでも
半袖で過ごした子供達も沢山いました。薄着の習慣を作るのは今の季節がチャンスです。出来るだ
け薄着で皮膚鍛錬をして今年の冬もインフルエンザに負けない身体作りをして行きたいと思ってい
ます。
< 10月28日の保育参観を終えて >
お忙しい中、参観いただきありがとうございました。子供達は保育参観の日を楽しみにしていま
したので当日もいつもの様に自信に満ちた姿でおしごとをしている様子をお父さん、お母さん、お
ばあちゃん、ご家族の方に見せてくれていました。参観が終わった後も嬉しそうに「すごいね」
「い
っぱい出来るね」等言ってくれたよと報告してくれていました。子供達も楽しかった様です。
青組(5才児)
切手あそび(9999迄の数の足し算、引き算、掛け算、割り算、繰上り、繰り下がり余りが出
る4桁の計算)
、へびあそび(10の構成を知る)
、100 並べ等を自信に満ちた姿でお父さんお母
さんに見せてくれました。直方体、立方体、四角すいの展開図を自分で作って出来あがった立体も
見てもらい嬉しかった様です。
黄組(4才児)
構成三角形、セガン板Ⅰ・Ⅱ、かなくら、上級かなくら、十進法の機能、50音書き、100な
らべ等のおしごとをお家の方に楽しそうに見せてくれていました。日頃コツコツとおしごとをして
いるので毎日の少しずつの積み重ねが今の成長につながっていると思います。
赤組(3才児)
ぬいさし、紙おり、つむ棒箱、三項式の箱等のおしごとを嬉しそうにお家の方に見せてくれてい
ました。入園されて10ケ月ですが手先も器用になりスムーズに紙おりのおしごとも出来る様にな
ってきました。お家でも紙おりのおしごとをお母さんに作ってもらいやっている様です。
桃組(2才児)
桃組さん達も頑張っていて50音の積み木、絵カード、ハサミ、二項式の箱、三項式の箱、ひみ
つ袋、ひも通し、着衣枠等を楽しんでおしごとをしている様子を見せてくれました。9月入園のS・
K君、K君もいつもの様に楽しそうにおしごとができました。
ご父兄の皆様方より「感動しました」
「大きいさん達高度なおしごとをされているんですね」
「も
っと見たかったです」
「楽しかったです」
「子供達が楽しそうにおしごとをしていて良かったです」
等、色々なご意見をいただきました。私達も保育参観で日頃子供達がおしごとをしている様子をご
父兄の皆様方に見ていただき子供達と同様に嬉しかったです。今月も子供達に力をもらいながら子
供達が育つ力を信じ、子供達の幸せの為に、各々の子供の発達を援助して行きたいと思っておりま
すので、こどもの家を暖かく見守っていただきます様お願い致します。
< モンテッソーリ教育 >
---引っ張るのではなく、成長を助ける--焦るあまり、子供に直接声をかけ過ぎていませんか?。例えば朝たいていの方は「早く起きなさ
いと言わないと、この子は起きないかもしれない」という気持ちになっていないでしょうか。でも
少し引いて、子供が自分で起きられるようになる為にはどうすれば良いか機嫌よく起きられる環境
になる様にどのように手伝うか、という視点を持って見て下さい。
「早く起きなさい」と言うよりも
夜いつ頃気持ちよく安心して寝られる雰囲気を用意してあげたらいいかという事を考えて控えめに
援助する事が大切だと思うのです。食べる事でも同じです。直接的ではなく間接的に「本質的なお
手伝い」をしてあげて欲しいのです。どうしたらこの子のお腹が丈夫になるか、食事が美味しくな
る様に身体を沢山動かして楽しんで来たらどうか等、お母さんにしか判らない子供の内面の要求が
満たされる様手伝って上げて欲しいと思うのです。
もちろん子供の欲求を満たそうとするあまり子供を「王様」にしてはいけません。社会にルール
がある様に食事の時間、起きる時間・寝る時間等は親が決めて良い家庭内のルールです。
「人を傷つ
けてはいけない」事はもちろん親は「これはいけない」という事をきちんと伝えなければなりませ
ん。子供が家庭での規律(ルール)を守る習慣を付けておかないと親は子供の奴隷になってしまい
結局は自立を妨げる事になってしまいます。能力というのは遺伝が60%、自分の努力が40%だ
そうです。親からもらった能力と自分の能力とを合わせて自分流に生きるのが一番幸せだと思いま
す。人と競争ばかりしていたら、いつまでたっても心が安定しません。親が引っ張ったり先走った
りしても子供は自信をなくすだけです。まず自分の体のすみずみを使いこなせる様に手伝う事、そ
してあなたが良いと思う事を試しながら子供が何が一番好きかをよく観察する事です。自分は音楽
に興味がないのにこの子を特訓したらモーツアルトになるかというと、そんな事はありません。や
はり親の遺伝等のいろんな要素をどうこの子が生かすかが大事です。
代々受け継いだ能力と、
40%
のその子の能力を合わせてその子が幸せになる事をお手伝いするのです。そして家庭でないと出来
ない、子供にとって一番の「環境」は、まず帰ってきたら子供の目を見て「おかえりなさい」と抱
きしめる事です。それから今日あった事の話をしたり絵本を読んだり、一緒に遊んだりするだけで
なく、子供が良くない事をした時にはしっかり抱いて、これはこういう訳だから止めようねときち
んとした言葉で語りかける事です。
モンテッソーリが教えてくれたのは、子供には真剣なお手伝いが必要だという事です。
「遅い」と
か「出来ない」と言うのは大人の尺度から見た事です。
「それは何故なのか」という、もっと深い
原因は、家庭で一緒に生活しているお母さんが本当はわかっているはずです。そして「本物の自立」
が出来る様に手伝って欲しいと思うのです。
・子供は生まれ持った自然の法則に従って成長する。様々な敏感期があり、大人とは違う事。
・幼児期の環境は子供の生涯に深い影響を及ぼす事。
・大人は子供の顔をよく見て、必要な環境を整え、子供が自分で発達する手助けをする事。
モンテッソーリが教えてくれたこれらの事を心に留めて、全ての可能性に満ちたお子さんの成長を
楽しみながら見守って欲しいと願っています。
『自分で考え、自分を育てるモンテッソーリ教育』
(日本人初のモンテッソーリ教師:赤羽恵子先
生の「深草こどもの家」30年のメッセージ(北斗書房)より
< 保健便り >
風邪の季節がやってきました。子供は良く動き大人が思うほど寒がりではありません。厚着をす
ると汗をかき汗が引くと冷えてしまい、かえって風邪をひく事になります。
風邪の予防
“寒さに強い子にな~れ”
冬に風邪をひく直接の原因はウイルスですが栄養の偏りや睡眠不足で抵抗力が落ちている時、体の
冷えや寒さが引き金になります。しかし沢山着て暖かくしていれば防げるかというと、そうではあ
りません。いつも厚着でいると皮膚が外気を敏感に感じとれないので外気に対して身を守る仕組み
や体温調節機能が高められず少しの寒さにも対応出来ないで風邪をひいてしまいます。朝起きた時
や夜布団に入って咳やクシャミが出ると「風邪かな?」と、すぐ着せてしまいがちですが、これは
気道の粘膜が過敏な為に気温の変化で起こるものです。昼間元気で熱もなければ心配いりません。
年齢と共に抵抗力も付いてきますので薄着にしていきましょう。下着、Tシャツ+ベスト等の重ね
着で調節を!。インフルエンザにかかっても軽くて済む様に頑張りましょう。
<11月の行事>
11月09日(水)・避難訓練
11月17日(木)・身体測定
11月22日(火)・お誕生会
11月24日(木)・クッキング(カレー作り)
*エプロン、三角巾をご持参下さい。
以上