(3) 土地利用上の問題 岩国基地は、本市臨海平野部のほぼ中央に位置し、約7。89kⅡfの広大な面積を占め、中心市街地 である麻里布地区と南部地区を分断している。また、工場適地としても最高の条件を備えておりな がら、この活用が阻まれているために、本市工場地帯を南北に分断し、産業空間としての一体的な 形成を阻害している。 さらに、前にもふれたように、飛行場周辺の広い範囲にわたる上空制限による工場の施設、設備 の高層化等が制限を受けているのみならず、場合によっては縮小をも余儀なくされている工場もみ られる状態である。 こうしたことからもわかるように、基地の存在は都市整備上、あるいは産業活動上等の面でも大 きな支障をきたしており、本市の土地利用の適正化を阻む要因となっている。 (4) 船舶の航行及び漁船操業禁止区域による被害 岩国飛行場東側水域約20.2krゴが水上機離着水等のため、船舶の航行及び漁船操業禁止区域とし て制限を受けている。 このため、重要港湾岩国港は事実上南北に分断され、航行船舶の迂回等による時間的経済的損失 は大きく、港湾としての一体的発展が阻まれ、さらに好漁場を奪われた漁業従事者の経済的損失も 大きい。 ー61-
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