プードルの病気について

Poodle の病気について
パテラ
膝頭骨脱臼
後ろ足の膝蓋骨(人で言う、いわゆる膝のお皿)は通常、膝関節の中央にあるべきですが、その正常な位置に収まらず外れてしまった状態が*膝骨脱臼*です。歩いたり
小走りする時に後ろ足をケンケンする、あるいはスキップするような歩様はパテラの典型的な初期症状です。もしこのような歩様を見せるようでしたら獣医師による診断
を受けることをおすすめします。軽い場合は、この状態でも特に日常生活に支障なく(何もせずに自然に膝蓋骨が元に戻る)過ごす子が多いのですが、念のため獣医師
による診断をおすすめします。例え初期は症状が軽くても、飛び上がったり、急に走り出したりした時に泣いて痛がるようでしたら症状が進んでいる可能性がありますの
で特に注意が必要です。また、若いうちは何の支障がなくとも加齢によって筋肉や靭帯も弱まり、状態が悪くなるケースもありますので、例え軽度であっても注意が必要
です。
レックペルテス
大腿骨頭への血液供給が悪くなり、壊死してしまう病気で、小型犬の 1 歳未満の若い子によくみられます。大腿骨が成長する時期に、関節周囲の構造に炎症が起こり、血
液供給の悪くなった大腿骨頭は、骨が縮んで変形して、股関節をつくる骨盤の骨と形が合わなくなってしまいます。悪い方の後肢を上げていることが多く、そのため歩様
は 3 本足で、歩きにくそうにします。症状が進むと筋肉の萎縮も起こってきます。
大腿骨頭の変形が少なく、症状が軽ければ保存療法をとる場合もあります。この場合は徹底した安静管理を4〜6ヶ月行い、こうした管理をしていればほとんどは回復し
ます。また、外科的治療では、壊死した大腿骨頭を除去して、新たに関節を形成する手術を行います。
流涙症 涙やけ
これは涙腺がつまり、涙が外にあふれてくることが原因で起こります。
ただ注意が必要なのが、トイプードルは子犬の時、涙腺が詰まっている子が多数です。まめに涙をふいてあげるようにしてくださいね。
また、涙やけを除去するようなグッズもありますので、活用するのも良い選択です。
目のトラブルでもう一点注意が必要なのが、目の周りの被毛になります。
毛が長く、目に入ると上記の涙やけおよび、結膜炎の原因となります。
目に毛が入らないように、短く切って清潔にしてあげるようにしてくださいね。
耳
プードルは耳が垂れているため、常に清潔に保ってあげることが大切です。定期的に耳の中の毛を抜くことが必要となります。汚れがあったり炎症で赤みがある時は、病
院でお薬を処方してもらい掃除をまめにしてあげてください。
歯
歯石が付きやすい犬種です。食事のあとはガーゼや専用の歯磨き粉などで歯茎をゴシゴシと優しくこすって清潔にしてください。
ブラッシング
ほっておくと毛玉になり皮膚の状態も悪くなります。
まめにブラッシングをしてあげてください。トリミングでいろいろなスタイルも楽しめます。