河田優衣さん(岡山県・岡山市立平井小学校6年)

タイトル: 夢は「私のまちのおまわりさん」
氏名: 河田 優衣
小学校名:岡山県 岡山市立平井小学校 六年
私達の住む町は、交通量が多く、危険な場所も多いところです。自転車で遊びに行こう
とすると、片側が三車線もあり、信号が多い道が沢山あって、自動車を運転する私の家族
も、歩いたり、自転車に乗ったりする私も、ひやっ、どきっとしたことがあります。交通
ルールを守っていても、危ないと身にしみて感じていました。
そんな私の学校に、今年、中央警察署から交通安全子ども自転車全国大会に参加するチ
ャンスを頂きました。日頃、自転車で危ない思いをしていた私は、率先して参加者になり
ました。練習と勉強時間は、二週間しかありませんでしたが、真剣に取り組んでみたくな
りました。
練習に入る前に、子どもと中央警察署の方、二人との顔合わせがありました。印象は、
ふくよかで安心感を与えてくれるお母さんのような女性と、ニコニコとして愛きょうのあ
る笑顔のお兄さん。どちらも優しいことにまちがいないように見えました。
その二人が、暑い日も毎日のように、乗り方や、合図の出し方、標識の意味や、交通規
則の勉強を教えて下さいました。なかなか覚えられない事や、ミスしやすいところも何度
も丁ねいに指導して下さいました。くじけそうな時は、笑わせてくれたり、はげまして下
さいました。それを聞くと、また頑張ろうと思い、続けることができました。
二週間の練習に集中し、岡山大会に出場した私は、今までに味わったことのないほど緊
張し、大きなミスをしてしまいました。頭の中は真っ白になり、ほほを流れる涙は止まり
ませんでした。背中を伸ばす気力も失ってしまいました。中央警察署の名誉も台無しだと
思いました。
その私を、大丈夫だからと優しく支えてくれたのは、二人のおまわりさんでした。二人
の表現は、それぞれちがったけど、お母さんと同じ様に、一緒に涙を流してくれました。
くるくるの目でドンマイと笑わせてくれました。優しく包んで下さる様子を見た私は、ホ
ッとすることができました。
この貴重な体験は、私にとって、心と体をひとまわり大きくしてくれたと思います。私
も、将来、人の気持ちのわかる大人になりたい。優しく包むことのできる人になりたい。
困っている人がいたら助けたり、守りたい。と色々と感じることができました。これは、
中央警察署の二人のおまわりさんと知り合えたからだと思います。今、あこがれの職業と
して警察官を考えています。地域と共に生活し、安全・安心を見守り、信頼されるおまわ
りさんになれたらいいと思います。
二人の警察官のように、私の町のおまわりさんと気軽に声を掛けられることが、将来の
夢として、どんどん大きくなる予感がしています。二人に感謝するばかりです。