EG会だより15-6 09.3.3 3:54 PM ページ 5 エビハラ病院ニュース 勉強会いろいろ ●床ずれについて(H20.8.20) 市内ケアマネの方々の関心は高く、エビハラグループの職員と合わせて 83名が参加。より意識した床ずれの介護方法を取り入れるような意識転換 が図られた。 講師は、当院薬剤師で「NPO法人 床ずれ研究会」の代表でもある久保 忠一氏及び当院理学療法士の川上謙氏。 ●ベッドサイドでできるリハビリテーション(拘縮予防)について(H20.9.23) 講師は帝京平成大学地域医療学部 学科長・教授である長尾邦彦先生。 (当院顧問。) 全く経験のないひとでも片手一つで簡単に行えるベッドサイドでのリハ ビリテーションをユーモア溢れる語りで紹介。 一例として、動かしたい運動方向と逆についている筋肉のリラクゼーシ ョンを徒手で軽く圧迫することにより、緊張して動きの悪かった運動をよ りスムーズに行えるようになります。これは、拮抗筋「運動方向とは反対 側の筋肉」の筋肉の緊張が緩み主動作筋「運動方向と同側の筋肉」が働きやすくなった為。 ●口腔ケアについて(毎週金曜日) 誤嚥性肺炎の予防に口腔ケアが非常に有効といわれています。当院では、 「亀田クリニック・歯科センター」のご協力により口腔ケアを定期的に実施し ています。 口腔ケアを行うメリットは、誤嚥性肺炎の予防だけにとどまらず、口腔内 の清潔、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の手入れをして食べる機能、話す機能 を保つこと、食欲を増進させ、体力をつけ、人とのコミュニケーションを可 能とし、生きる意欲の向上へとつながります。歯科センターの延本全彦先生をはじめスタッフの熱心な指導 に期待が高まっています。 研究会 主催:NPO法人床ずれ研究会 H20.11.8(土) テーマ:認知症ケア 場所:亀田医療技術専門学校2F 講師:末丸修先生(広島県 医療法人紘友会福山友愛病院副院長) “通常の物忘れ”と“認知症”のちがい 記憶の帯 健常な物忘れ 認知症の物忘れ 認知症というもの 中核症状(記憶障害・失見当識・失語失認失行)により、 体験の一部のみを忘れる 他の記憶から思い出せる “何とかしよう”とするが、 一生懸命努力しようとした結果、 『間違い行動』をしてしまう 体験全体を忘れる 思い出すことが困難 エピソード記憶の低下 →周辺症状 (認知症の行動・心理症状:BPSD, behavioral and paychological symptoms of dementia) (長谷川和夫先生の講演より、2006年札幌市) 5
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