Taro-鶴岡市における平成大合併の総括 完成版

鶴岡市における平成大合併の総括
2015.11.20 日本共産党鶴岡市議団
2005(平成 17)年 10 月1日に鶴岡市と藤島町、羽黒町、櫛引町、朝日村、温海町
の6市町村が合併して今年で 10 年目となります。
日本共産党鶴岡市議団として、現在の時点における鶴岡市の合併について「まとめ」を
行いました。
1、周辺部となった旧町村の人口減少が加速している。
■鶴岡市における地域別人口推移(平成17年度合併時/平成26年度末比較)
平成17年度
平成26年度末
H17.10~H26末増減
地域区分
10月末 人口比率
人口比率
人数
%
鶴岡地域
98,419
68.35%
92,918
70.23%
-5,501
-5.59%
第一学区
10,599
7.36%
10,591
8.00%
-8
-0.08%
第二学区
7,979
5.54%
7,672
5.80%
-307
-3.85%
第三学区
13,213
9.18%
12,705
9.60%
-508
-3.84%
第四学区
10,241
7.11%
9,535
7.21%
-706
-6.89%
第五学区
9,100
6.32%
8,808
6.66%
-292
-3.21%
第六学区
12,104
8.41%
11,842
8.95%
-262
-2.16%
学区計
63,236
43.92%
61,153
46.22%
-2,083
-3.29%
斎
2,179
1.51%
2,134
1.61%
-45
-2.07%
黄金
2,324
1.61%
1,939
1.47%
-385 -16.57%
湯田川
1,277
0.89%
1,154
0.87%
-123
-9.63%
大泉
4,203
2.92%
4,274
3.23%
71
1.69%
京田
1,714
1.19%
1,793
1.36%
79
4.61%
栄
1,114
0.77%
957
0.72%
-157 -14.09%
田川
1,079
0.75%
910
0.69%
-169 -15.66%
上郷
2,692
1.87%
2,354
1.78%
-338 -12.56%
三瀬
1,776
1.23%
1,482
1.12%
-294 -16.55%
由良
1,316
0.91%
1,119
0.85%
-197 -14.97%
小堅
1,091
0.76%
823
0.62%
-268 -24.56%
加茂
1,550
1.08%
1,206
0.91%
-344 -22.19%
湯野浜
1,619
1.12%
1,354
1.02%
-265 -16.37%
大山
7,631
5.30%
6,929
5.24%
-702
-9.20%
西郷
3,618
2.51%
3,337
2.52%
-281
-7.77%
郊外地計
35,183
24.43%
31,765
24.01%
-3,418
-9.71%
藤島地域
11,968
8.31%
10,696
8.08%
-1,272 -10.63%
羽黒地域
9,590
6.66%
8,681
6.56%
-909
-9.48%
櫛引地域
8,377
5.82%
7,480
5.65%
-897 -10.71%
朝日地域
5,531
3.84%
4,488
3.39%
-1,043 -18.86%
温海地域
10,109
7.02%
8,050
6.08%
-2,059 -20.37%
旧町村 計
45,575
31.65%
39,395
29.77%
-6,180 -13.56%
全市 計
143,994 100.00% 132,313 100.00% -11,681
-8.11%
※住民基本台帳から
-1-
鶴岡市の人口は2002(平成 14)年度以降、毎年度1000人を超える減少となって
いますが、合併時の平成 17 年 10 月末の 14 万 3994 人から平成 27 年3月末の 13 万 2313
人へ約 10 年間で1万 1681 人、8.11 %の減少となりました。
その中でも、旧町村は平均で 13.56 %の減少で、特に中山間地を抱える朝日(△ 18.86
%)、温海(△ 20.37 %)と大きな減少となっています。
旧鶴岡市でも周辺部である小堅地区(△ 24.56 %)や加茂地区(△ 22.19 %)の人口減
少が大きく、東北一の面積となった鶴岡市において一極集中化が進んだ結果と言えます。
人口が増加した大泉・京田地区は市街地に隣接して新興住宅地として開発されたことに
よります。
■鶴岡市の出生数は合併後急速に減少し、藤島が三川町を下回る。
今の5歳児から1000人を下回るようになり、平成 26 年度に生まれた0歳児は初め
て900人を下回り864人になりました。
特に旧町村の落ち込みが大きく、藤島地域では自立の三川町を2年連続下回りました。
藤島地域は東田川郡の郡都で合併時の 2005 年国勢調査における人口は1万1595人。
三川町は8003人で、三川町の1.4倍もありました。
自立の三川町の子育て施策は、出産祝金が第1子と2子に 10 万円、第3子以降に5年
間で 50 万円があり、5歳児の幼稚園保育料が無料で、最高 70 万円の住宅建設費補助金、
中学3年までの医療費無料化など先駆的に取り組んできました。
鶴 岡 市 の 地 域 別 子 ど もの 数 (平 成 27年 3月 31日 )
0 歳 1 歳 2 歳 3 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳
男 319 340 325 375 367 392 385 413 408 375 413 396 417 455 477
鶴 岡 女 344 350 337 357 377 338 349 335 413 390 362 391 401 417 420
計 663 690 662 732 744 730 734 748 821 765 775 787 818 872 897
男 31 32 35 30 40 41 39 45 41 49 41 48 58 55 56
藤 島 女 30 28 34 36 31 40 41 48 47 49 44 54 41 58 51
計 61 60 69 66 71 81 80 93 88 98 85 102 99 113 107
男 34 24 32 36 33 31 36 35 30 37 38 43 49 32 46
羽 黒 女 19 19 31 33 36 32 33 36 42 33 33 26 44 28 38
計 53 43 63 69 69 63 69 71 72 70 71 69 93 60 84
男 14 25 27 30 23 24 27 32 28 28 29 29 41 44 33
櫛 引 女 23 30 23 21 29 24 35 25 30 26 25 27 29 43 24
計 37 55 50 51 52 48 62 57 58 54 54 56 70 87 57
男 10 10 15 15 10 17 16 17 14 19 14 21 16 16 23
9
9
14 14 14 13 18 16 13 15 12 14
9
16
朝 日 女 11
計 21 19 24 29 24 31 29 35 30 32 29 33 30 25 39
男 15 20 12 15 19 17 21 22 24 25 30 37 36 26 41
温 海 女 14 17 21 28 20 22 24 24 31 24 23 31 20 30 35
計 29 37 33 43 39 39 45 46 55 49 53 68 56 56 76
男 423 451 446 501 492 522 524 564 545 533 565 574 617 628 676
合 計 女 441 453 455 489 507 470 495 486 579 535 502 541 549 585 584
計 864 904 901 990 999 992 1019 1050 1124 1068 1067 1115 1166 1213 1260
三 川 町 の 子 ど もの 数 (平 成 27年 3月 31日 )
0 歳 1 歳 2 歳 3 歳 4 歳 5 歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳
男 34 31 36 27 41 37 42 32 28 41 33 36 40 39 39
三川
女 28 34 30 32 30 33 19 33 38 36 32 32 31 38 34
町 計 62 65 66 59 71 70 61 65 66 77 65 68 71 77 73
-2-
鶴岡市の旧町村と三川町の子どもの数(平成26年3月31日現在)
人
120
藤島
100
羽黒
80
温海
三川町
藤島
三川町
羽黒
60
櫛引
40
櫛引
朝日
温海
朝日
20
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
年齢
2、農家数が減少し、米単作地帯の藤島地域に減反強化
農業センサスによると、農家数は平成 17 年から 22 年の5年間で市全体で777戸(△
12 %))減少し、そのうち庄内の中核的な農業地帯の藤島が 171 戸(17 %)減少で最も大
きく、経営耕地面積では温海が 36 ㌶減少し最も大きくなっています。
合併調整では米の生産調整は平成 21 年度までに統一するとされ、平成 19 年度の鶴岡市
農業振興協議会で調整の基本的な考え方5点がまとめられました。
○平成 22 年度を目標年度とし、総需要量の 95
米の作付率
%を全農業者を対象とする均等配分、5%を
H27
H19
増減
鶴岡
59.10%
70.70% -11.60%
藤島
60.30%
75.10% -14.80%
羽黒
59.30%
67.30%
-8.00%
櫛引
58.80%
66.10%
-7.30%
朝日
58.60%
62.10%
-3.50%
温海
56.40%
60.20%
-3.80%
合計
59.20%
69.60% -10.40%
※H27は自主的取組参考値
※平成20年度から段階的に配分統一へ
安全・安心、低コスト等売れる米づくりなど
に対応する傾斜配分。
○急激な変化を回避するため、平成 19 年度
から 22 年度までの3ヵ年で段階的に調整。
この結果、作付率の地域差は 19 年度の 14.9
ポイントから 27 年度の 3.9 ポイントに大きく
縮まり、米単作地帯の藤島地域が大きな打撃
となりました。
-3-
鶴岡市の総農家数(販売農家数+自給的農家数)と経営耕地総面積の推移
総農家数(戸)
経営耕地総面積(㌃)
増減 増減割合
増減 増減割合
H22
H17
H22
H17
鶴岡市全域
5,651 6,428
-777 -12.09% 1,648,041 1,657,903 -9,862 -0.59%
鶴岡地域 2,004 2,275
-271 -11.91%
ⅹ 641,784
ⅹ
ⅹ
01 鶴岡 162
188
-26 -13.83%
67,409
64,237
3,172 4.94%
02 斉2-1 154
170
-16 -9.41%
44,849
45,109
-260 -0.58%
03 黄金 201
222
-21 -9.46%
52,882
50,861
2,021 3.97%
04 湯田川 55
63
-8 -12.70%
11,131
10,997
134 1.22%
05 大泉 278
317
-39 -12.30%
98,822
99,865 -1,043 -1.04%
06 京田 148
162
-14 -8.64%
54,563
55,305
-742 -1.34%
07 栄 133
134
-1 -0.75%
53,796
54,641
-845 -1.55%
08 田川 94
106
-12 -11.32%
14,798
15,952 -1,154 -7.23%
09 上郷 180
224
-44 -19.64%
44,828
44,825
3 0.01%
10 豊浦 85
99
-14 -14.14%
9,654
9,919
-265 -2.67%
11 加茂 5
5
0
0.00%
ⅹ
280
ⅹ
ⅹ
12 大山 174
192
-18 -9.38%
62,261
64,150 -1,889 -2.94%
13 西郷 335
393
-58 -14.76%
116,637 125,643 -9,006 -7.17%
藤島地域 819
990
-171 -17.27%
354,182 353,071
1,111 0.31%
01 藤島 169
225
-56 -24.89%
96,549
80,915 15,634 19.32%
02 東栄 259
301
-42 -13.95%
84,401
91,288 -6,887 -7.54%
03 八栄島 73
93
-20 -21.51%
36,431
39,194 -2,763 -7.05%
04 長沼 118
133
-15 -11.28%
47,180
49,706 -2,526 -5.08%
05 渡前 200
238
-38 -15.97%
89,621
91,968 -2,347 -2.55%
羽黒地域 948 1,029
-81 -7.87%
327,705 328,824 -1,119 -0.34%
01 広瀬 388
416
-28 -6.73%
122,612 122,575
37 0.03%
02 泉 491
536
-45 -8.40%
194,513 196,207 -1,694 -0.86%
03 手向 69
77
-8 -10.39%
10,580
10,042
538 5.36%
櫛引地域 805
883
-78 -8.83%
ⅹ 197,216
ⅹ
ⅹ
01 山添 388
428
-40 -9.35%
88,047
87,557
490 0.56%
02 斉2-2 20
20
0
0.00%
ⅹ
5,265
ⅹ
ⅹ
03 黒川 397
435
-38 -8.74%
108,675 104,394
4,281 4.10%
朝日地域 564
639
-75 -11.74%
88,165
88,941
-776 -0.87%
01 本郷 272
303
-31 -10.23%
42,397
41,807
590 1.41%
02 大泉 100
114
-14 -12.28%
13,750
13,213
537 4.06%
03 東 192
222
-30 -13.51%
32,018
33,921 -1,903 -5.61%
温海地域 511
612
-101 -16.50%
44,415
48,067 -3,652 -7.60%
01 温海 56
70
-14 -20.00%
2,599
2,721
-122 -4.48%
02 念珠関 187
222
-35 -15.77%
10,825
11,488
-663 -5.77%
03 福栄 177
208
-31 -14.90%
23,625
25,561 -1,936 -7.57%
04 山戸 91
112
-21 -18.75%
7,366
8,297
-931 -11.22%
※資料:農業センサス 3、商業の減退傾向が大きい
商業統計調査によると、鶴岡市は平成 19 年から 24 年の5年間で卸・小売業全体の従業
者数が5年間で約700人減り、年間商品販売額が290億円も減っています。
事業所数は小売業で202事業所(△ 11・62 %)が減っています。
-4-
この現状はまさにデフレ不況の深刻な実態にあるといえます。
地域別にみると、従業者数が大きく減っているのが櫛引で△ 23 %、売上額で大きく減
っているのが藤島で△ 50・16 %と半減しています。
藤島地域の場合、庄内乳業(株)が2012(平成 24)年3月末で閉鎖したことや農業
資材の(株)両国屋が2011(平成 23)年 12 月に自己破産した影響が卸売業の数字に表れ
ています。
旧町村の従業者数は△ 20 %台で減少し、売上は小売業でも藤島の△ 42 %と減少は大き
く、平成大合併の影響があらわれていると考えられます。
合併で庁舎・公民館・学校等で使用する事務用品が本庁一括仕入れになり地元調達が失
われ、さらに庁舎の職員や議員などが激減したために地域の商売に活気が失われました。
鶴岡市の商業統計から地域別事業所数、従業者数、商品販売額(全数、平成24年・平成19年)
平成24年
平成19年
平成24年/平成19年増減率
地 域 事業所数 従業者数 商品販売額 事業所数 従業者数 商品販売額 事業所数 従業者数 商品販売額
産 業 中 分 類
(人)
(万円)
(人)
(万円)
(%)
(%)
(%)
鶴岡市全域
卸売・小売業計
1,879 10,170 19,191,534
2,079 10,869 22,096,343 △ 9.62 △ 6.43 △ 13.15
卸売業計
343
1,982 7,551,920
341
2,124 8,456,829
0.59 △ 6.69 △ 10.70
小売業計
1,536
8,188 11,639,614
1,738
8,745 13,639,514 △ 11.62 △ 6.37 △ 14.66
鶴岡地域
卸売・小売業計
1,438
8,427 16,917,406
1,543
8,820 18,823,512 △ 6.80 △ 4.46 △ 10.13
卸売業計
295
1,802 6,920,889
291
1,884 7,559,468
1.37 △ 4.35
△ 8.45
小売業計
1,143
6,625 9,996,517
1,252
6,936 11,264,044 △ 8.71 △ 4.48 △ 11.25
藤島地域
卸売・小売業計
98
480
554,665
111
622 1,112,969 △ 11.71 △ 22.83 △ 50.16
卸売業計
10
34
28,396
9
58
208,209
11.11 △ 41.38 △ 86.36
小売業計
88
446
526,269
102
564
904,760 △ 13.73 △ 20.92 △ 41.83
羽黒地域
卸売・小売業計
76
296
336,545
86
296
400,523 △ 11.63
0 △ 15.97
卸売業計
9
23
104,842
7
23
61,690
28.57
0
69.95
小売業計
67
273
231,703
79
273
338,833 △ 15.19
0 △ 31.62
櫛引地域
卸売・小売業計
72
318
733,456
89
413
951,912 △ 19.10 △ 23.00 △ 22.95
卸売業計
15
71
369,105
14
86
500,095
7.14 △ 17.44 △ 26.19
小売業計
57
247
364,351
75
327
451,817 △ 24.00 △ 24.46 △ 19.36
朝日地域
卸売・小売業計
38
127
124,410
49
162
198,028 △ 22.45 △ 21.60 △ 37.18
卸売業計
1
11 X
2
17
X △ 50.00 △ 35.29
X
小売業計
37
116 X
47
145
X △ 21.28 △ 20.00
X
温海地域
卸売・小売業計
157
522
525,052
201
556
609,399 △ 21.89 △ 6.12 △ 13.84
卸売業計
13
41 X
18
56
X △ 27.78 △ 26.79
X
小売業計
144
481 X
183
500
X △ 21.31 △ 3.80
X
※平成24年経済センサス-活動調査卸売・小売業結果
4、行財政改革による支所機能の縮小と本所集約、職員削減と民間委託が進み、行政力が
大きく後退した
■職員数は329人(2割)削減
平成 27 年度の職員数は1968人。病院を除く職員数は1318人で、合併時の16
47人から329人(2割)も減りました。
-5-
職員数の推移
H17 H18
合計(病院を除く) 1647 1623
普通会計 計
1477 1457
一般行政部門 984 968
議会
16
8
総 務
271 275
税 務
99
93
労 働
2
2
農林水産
103 103
商 工
33
37
土 木
116 114
民 生
202 197
衛 生
142 139
教 育
290 286
消 防
203 203
公営企業計(病院を除く)
170 166
水 道
69
66
下水道
39
38
その他
62
62
H19 H20 H21 H22 H23
1590 1553 1512 1487 1450
1435 1399 1366 1342 1305
947 914 892 875 849
8
8
8
8
8
266 251 237 234 227
94
95
95 93 89
2
2
2
2
2
104 103 105 106 106
37
36
36 39 39
111 106 103 99 98
198 196 188 183 174
127 117 118 111 106
286 283 273 265 252
202 202 201 202 204
155 154 146 145 145
60
57
50 50 49
31
28
27 26 26
64
69
69 69 70
H24
1411
1271
823
8
218
89
2
107
39
96
161
103
241
207
140
46
27
67
H25
1383
1246
807
8
214
88
2
103
41
96
153
102
232
207
137
45
27
65
H26
1338
1205
774
-
-
-
-
-
-
-
-
-
225
206
133
44
25
64
H26-H17
▲309
▲272
▲210
-
-
-
-
-
-
-
-
-
▲65
3
▲37
▲25
▲14
2
病 院
536 547 542 553 560 557 568 600 606 620
84
合計(病院を含む) 2183 2170 2132 2106 2072 2044 2018 2011 1989 1958
▲225
資料:鶴岡市行財政改革推進委員会 2014.4.21
■支所機能の縮小
組織機構では支所が3課体制(総務企画課・市民福祉課・産業課)に縮小され、主な行
政機能は本所一極集中となりました。
税務と建設部門を平成 24 年度に[藤島・羽黒]、[櫛引・朝日]「温海」の3つにブロッ
ク化し、その後税務は 26 年度に収納担当を、27 年度に課税担当を本所集約とし、支所庁
舎から税務部門を廃止しました。
建設部の出先機関として藤島・羽黒を管轄する東部建設事務室、櫛引・朝日の南部建設
事務室、及び温海建設事務室の3室は継続されています。
■旧町村における行政サービスの民間委託
鶴岡市は学校給食の民間委託を平成 23 年4月から朝日と櫛引地域に、24 年4月から温
海地域に拡大し、朝日と櫛引は(株)東洋食品(本社・東京都台東区)に、温海は療食(株)
ベストに委託しています。
羽黒地域は 24 年4月から小中学校すべての自校給食を廃止し、白山の市学校給食セン
ターから搬送しています。
県下一の地産地消の推進で全国的に有名になった藤島ふれあい食センターサンサンは平
成 25 年度に民営化され、療食(株)ベストに委託されました。
市直営は鶴岡市学校給食センター(1万 4000 食、鶴岡・羽黒地区)だけとなりました。
-6-
公設保育所の民営化では、鶴岡地域において、由良保育園が平成 16 年度、松原保育園
が 18 年度、東部保育園が 22 年度に続き、旧町村でも羽黒地域の貴船保育園が 21 年度、
本郷・大泉・大網・朝日の4園を統合した朝日保育園が 25 年度、そして県下一の定員2
20人の大規模保育園である藤島こりす保育園が 28 年度に民営化される計画です。
公設保育園 12 園のうち、公営は藤島くりくり保育園、羽黒地域のいずみ保育園と大東
保育園、鶴岡地域のかたばみ保育園と西部保育園及び南部保育園の合計6園と半数になり
ます。
公民館のコミセン化では平成 26 年度に藤島地域の地区公民館が廃止され、地域活動セ
ンターへコミセン化され、地元自治振興会へ指定管理となり、同様に羽黒地域が 27 年度
から実施され、温海地域は 28 年度から移行されます。
社会教育法に基づく教育施設から、市長部局のコミュニティセンターに移管され、共産
党市議団は、「学校と社会教育との連携や住民の学習権保障に公的責任を果たすべき」と
コミセン化に反対しました。
体育施設は、鶴岡地域が平成 25 年度から、旧町村は 26 年度から(NPO 法人)鶴岡市
体育協会に指定管理されました。(鶴岡市民プールは(財)鶴岡水泳育成協会)
■嘱託職員の雇い止め
鶴 岡市では、 合併前の旧市 町
2015年3月31日付で雇い止めとなった鶴岡市の「特
村か ら継続雇用 していた特定 職 定職員(嘱託職員)」(資料:市職員課)
員(嘱託職員)43 人を平成 27 年
本庁 藤島 羽黒 櫛引 朝日 温海
1
1
3
7
1
3月 31 日付で「解雇」しました。 事務
保育士
3
市では平成 22 年3月 31 日付
3
で、「手当の段階的カットと、22 保育補助
学童指導員
4
年度 から5年間 で雇い止め」 の
調理員兼保育補助
1
通告 を個々人に 文書で渡して い
調理員
1
ました。
公民館主事・指導員
2
1
解雇された 43 人のうち 21 人 司書代理
1
3
1
4
が新 年度、市の 臨時職員とし て 技能職員
2
採用 され、賃金 ・待遇が大幅 に スクールバス運転手
栄養士
1
下げられました。
管理栄養士
1
市 町村合併が なければ雇い 止
看護師
1
1
めや 待遇悪化と ならなかった 人
43人
3人 8人 8人 8人 14人 2人
たちばかりです。
※43人中21人は市の臨時職員として新たに任用
藤島地域では、ふれあい食センター・サンサンの設立時(2002年4月)から、嘱託
職員の管理栄養士として地産地消と「特区」による学校以外の福祉給食を担当してきた人
も解雇され、パートの栄養士に変わりました。
鶴岡市は平成 22 年度に「非常勤一般職員等の任用に関する規定」を制定し、旧市町村
で異なる扱いを経過措置を設けて 27 年度に統一するとしました。
規定では、非常勤一般職員については、「特定の資格、免許、経験又は技能を必要とす
る業務」や、「ある一定期間任用して効率的かつ経済的と認められる」業務に任用すると
-7-
しました。
臨時職員については法第 22 条5項の規定により臨時的に任用される者ーとし、
①任用期間は非常勤職員の場合1年以内、臨時職員は6ヶ月以内
②任用の更新は非常勤職員は通算で3~5年を限度に、臨時職員は6ヶ月以内の更新
③1週間の勤務時間は、非常勤職員は 30 時間以内とされます。
鶴岡市の臨時・非正規職員は職員全体の中で 32 %を占め、手当や退職金はなく、その
多くが1年限りの臨時職員で年収200万円以下の官製ワーキングプアと言われる実態に
なっています。
地方公務員法第 17 条(任命の方法)4項では、「人事委員会を置かない地方公共団体にお
いては、職員の採用及び昇任は、競争試験又は選考によるものとする。」とされ、選考に
より採用された非正規職員の雇用の安定を図るべきです。
■学校統廃合
教育委員会の各庁舎分室が H24 に市教育委員会(櫛引庁舎内)に集約されました(社
会教育課は1年後)。
教育委員会では H22 から学校適正配置検討委員会を立ち上げ、複式学級解消を目的に
小学校の学校統廃合に着手しました。
・平成 26 年4月に湯田川小・田川小が朝暘4小と統合。朝日大泉小が朝日小に統合。
・27 年4月に由良小と小堅小、三瀬小が統合し「豊浦小」に。
・28 年4月に大網小が朝日小に統合。五十川小と福栄小、山戸小が温海小と統合し「あ
つみ小」に。羽黒4小と羽黒3小が統合し「広瀬小」に。
・平成 29 年4月に加茂小と大山小が統合に。
・検討対象校で残ったところは、栄小と長沼小、羽黒1小の3校。
平成 28 年度以降の第2期計画(案・27 年 11 月)においては、地元住民の合意がなく
ても平成 30 年4月までに統合する方針を検討しており、民主主義と住民自治に反する上
からの強制は許されません。
学校統廃合が地域存続に重大な影響を与えかねません。
5、市民サービス削減で市の積立金は3倍化
鶴岡市は平成 26 年度に県内で最も遅れていた子ども医療費助成を一気に中学生まで拡
大しつつ、3月補正で余裕資金を減債基金に4億円、繰上償還に8億円回しました。
27 年度9月議会では、減債基金に7億円、公共施設整備基金に3億円の計 10 億円を積
み立てます。
市の積立基金は 26 年度決算で150億円となり、合併時 50 億円の3倍に膨らんでいま
す。
市の借金では市債残高は、合併時の753億円から最高時で 21 年度の777億円と増
えましたが、26 年度決算では755億円と合併時の水準に戻しています。
交付税の合併算定替えによる余裕資金を繰上償還に回してきた結果です。
-8-
鶴岡市の積立基金の状況
百万円
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
H16 H 17 H18 H 19 H20 H21 H22 H23 H24
合計
6,505 4,955 4,357 3,79 9 8,042 7,83 9 8,446 8,97110,67 8
その他の特定目的基金 2,286 2,238 1,936 1,75 3 1,989 1,78 1 1,783 1,700 1,69 4
地域振興基金
4,000 4,00 0 4,000 4,000 4,00 0
減債基金
1,497 731 532 13 4 134 13 5 135 136 1,23 6
財政調整基金
2,722 1,986 1,889 1,91 2 1,919 1,92 3 2,528 3,135 3,74 8
市債残高(百万円)
90,000
市債残高と公債費
H25 H26 H 27
13,306 13,81113,957
2,900 2,087 2,115
4,000 4,000 4,000
2,043 2,738 2,831
4,363 4,986 5,011
公債費(百万円)
12,000
10,000
85,000
公債費
8,000
80,000
市債残高
75,000
70,000
4,000
65,000
2,000
0
60,000
市債残高
公債費
6,000
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
75,94175,38073,97276,14378,02177,77377,92777,23376,63176,25075,41673,526
8,176 8,325 8,226 9,241 9,488 9,554 8,439 7,916 7,763 7,948 8,396 8,133
平成27年9月議会
積立金現在高 (単位:千円)
26年度
25年度
財政調整基金
4,985,651 4,363,267
減債基金
2,716,544 2,042,795
その他特定目的基金 7,294,000 6,899,760
積立金現在高合計 14,996,195 13,305,822
-9-
市債残高と標準財政規模(単位:千円)
26年度
25年度
市債残高A
75,515,165 76,254,025
標準財政規模B 39,742,746 40,033,924
A/B×100
190.0
190.5
■改善進む財政指標と、88類似団体中87位と最下位水準の財政力指数
鶴岡市の財政指標は、行財政改革による自治体リストラや余裕資金の基金への積立、起
債の繰上償還などで合併時の数値から改善しています。
しかし、財政力指数は全国平均の0.49を下回り、類似団体内順位は88団体中87
位と最下位水準を低迷してます。(25 年度決算。24 年度は 88 位で最下位。山形県市町村
課 平成 25 年度決算 市町村財政状況資料「市町村財政比較分析表」から)
資料では、財政力指数の分析について「市町村合併後の財政需要に対して、個人、法人
の市民税や、固定資産税などの自主財源の割合が低位にある」などと指摘しています。
旧町村の独自事業の廃止や住民サービスの削減と市民負担増、民営化による安あがり委
託を進めながら、この 10 年間で3倍もの積立金を市に蓄え、その分地域内経済循環が貧
しく、市民の暮らしも貧しくなっているのではないかと思われます。
さらに合併後も慶應先端生命研究所に補助金を毎年3億5千万円(県と合わせ7億円)
支出していることも、それだけ市民生活に回す予算を圧迫しています。
鶴岡市の財政指標
実質公債費比率
将来負担比率
財政力指数
経常収支比率
H 17 H 18 H19 H20 H21 H22 H 23 H 24
17.9 19.2 17.1
17.4 17.5
15.8 13.1 10.4
178.7 163.7 143.8 121.3 107.7 93.4
0.41 0.43 0.45
0.46 0.45
0.43 0.42 0.41
95.8 94.2 96.2
95.4 93.4
87.9 87.1 86.9
H25 H26
9.0
8.5
79.4 65.3
0.42 0.42
87.7 90.3
資料:山形県市町村課 県内市町村の財政状況資料集(平成 25 年度決算)
- 10 -
■交付税1本算定で失われる36億円、庄内全体で60億円
平成大合併の最大の目的である地方交付税の削減額(合併算定替と一本算定の乖離額)
は、これまで年々拡大し、平成 25 年度の計算では 40 億8千万円、酒田市と庄内町を併せ
て庄内全体で 69 億円でした。
県内では庄内地方だけが合併を進めたために、約 70 億円もの減額で内陸との経済格差
がますます広がる恐れとなりました。
普通交付税 合併算定替と一本算定の乖離額の推移(単位:千円)
鶴岡市
合併算定替 一本算定
平成18年度 18,801,785 15,635,937
平成19年度 18,359,815 15,079,265
平成20年度 19,455,134 16,177,414
平成21年度 19,439,578 16,245,052
平成22年度 20,611,029 17,274,428
平成23年度 20,848,478 17,019,402
平成24年度 20,973,924 16,957,420
平成25年度 21,132,077 17,051,809
平成26年度 21,320,029 17,744,925
酒田市
乖離額 合併算定替 一本算定
3,165,848 12,424,768 10,789,824
3,280,550 12,403,157 10,759,342
3,277,720 13,125,610 11,334,047
3,194,526 13,562,742 11,813,438
3,336,601 14,782,651 12,927,413
3,829,076 15,047,114 12,968,325
4,016,504 14,743,260 12,683,621
4,080,268 14,964,125 12,747,053
3,575,104 14,652,885 12,691,736
このように特例措置廃
止による財政的影響が極
めて大きいことから、総
務省は 27 年2月に特例
終了後の新たな財政支援
策を決めました。
合併算定替と一本算定
の乖離額 9300 億円のう
ち、72%程度、6700 億円
を今後も残すことを決め
ています(総務省財政局、
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
合併算定替
3,949,545
3,995,954
4,142,255
4,213,469
4,573,272
4,589,081
4,565,376
4,564,633
4,526,328
庄内町
一本算定
3,601,940
3,621,025
3,712,696
3,791,803
4,095,551
4,033,775
3,971,650
3,939,878
3,981,871
乖離額
347,605
374,929
429,559
421,666
477,721
555,306
593,726
624,755
544,457
乖離額
1,634,944
1,643,815
1,791,563
1,749,304
1,855,238
2,078,789
2,059,639
2,217,072
1,961,149
乖離額
合計
5,148,397
5,299,294
5,498,842
5,365,496
5,669,560
6,463,171
6,669,869
6,922,095
6,080,710
平成 27 年 2 月 18 日付け通知「市町村の姿の変化に対応した交付税算定について」)。
・平成 26-28
地域振興費
・平成 27-29
消防費、清掃費、地域振興費で加算等
・支所に要する経費を加算
・平成 28 年度以降
保健衛生費、小中学校費、徴税費等
・平成 28 年度以降
その他の経費
3463 億円程度
1000 億円程度
標準団体の面積要件見なおし
700 億円程度
1500 億円程度
6700 億円程度
・合計
これにより、乖離額は 26 年度では鶴岡市が 36 億円、庄内全体で 60 億円となっていま
す。
これまでは特例措置廃止に備えて行財政改革による自治体リストラと、積立金いわゆる
内部留保の拡大を行ってきましたが、交付税の運用としては、行財政改革による本所一極
集中から支所機能の維持へ方向転換されたと言えます。
- 11 -
■周辺部は「マイナス」に
26 年度の交付税を鶴岡市全体の1人当たり平均額でみれば 15 万6046円で、旧市町
村ごとの1人当たりの額と比較すると、旧藤島町を例にとるとは 21 万8078円から5
万1006円「マイナス」をし、逆に旧鶴岡市は 10 万3664円で5万1006円「プ
ラス」をしていると見ることもできます。(下表右)
合併で周辺部は確実に「損」をしています。
普通交付税交付基準額 (単位:千円)
平成26年度 平成25年度
差引
合併算定替
21,320,029 21,132,077
187,952
旧鶴岡市
9,875,039 9,606,620
268,419
旧藤島町
2,413,908 2,375,062
38,846
旧羽黒町
2,306,603 2,300,998
5,605
旧櫛引町
1,945,991 1,953,139
-7,148
旧朝日村
2,273,319 2,338,678
-65,359
旧温海町
2,505,169 2,557,580
-52,411
一本算定
17,744,925 17,051,809
693,116
(合併算定替)3,575,104 4,080,268 -505,164
(一本算定)
普通交付税額 21,320,029 21,132,077
187,952
標準財政規模 39,742,746 40,033,924
-291,178
人口1人当 平均との乖 H22国調人
たり(円) 離額
口
156,046
0
136,627
103,664
51,006
95,260
218,078
-63,408
11,069
254,620
-99,950
9,059
249,582
-94,912
7,797
474,102 -319,432
4,795
287,917 -133,247
8,701
交付税1人当平均額と旧市町村
ごとの平均額との差額では、旧町
村が「損」をしている
6、合併建設計画の主要事業
鶴岡市の合併建設計画は、合併後 10 年間の投資事業770億円のうち主要事業は60
5億円で、特定事業に208億円、市町村個別事業に397億円としていました。
平成 24 年度末で、新市の中枢機能や広域連携となる「特定事業」の着手率は、件数で 63.6
%、金額で 62.0 %です。
合併前からの継続事業である「市町村個別事業」は同 73.8 %、65.8 %です。
鶴岡地域の着手率は件数で 90.9 %に対し、低いところでは櫛引地域の 51.2 %、金額で
は鶴岡地域の執行率 75.7 %に対し、藤島地域は 28.6 %で差が歴然としています。
【 建 設 計 画 主 要事 業 の 実 施 状 況 】 ( 単 位 : 件 )
特 定 事 業 鶴 岡 地 域 藤 島 地 域 羽黒 地 域 櫛 引 地 域 朝 日 地 域 温海 地 域 地 域 計
事業数
22
22
12
17
41
19
19
130
完了
12
13
4
8
14
13
14
66
実施中
2
7
4
4
7
5
3
30
未実施
8
2
4
5
20
1
2
34
着手率
63.6%
90.9%
66.7%
70.6%
51.2%
94.7%
89.5%
73.8%
208億
2700万
129億
実績額
1500万
執 行 率 (全 体 )
62.0%
実 績 額 (学 校 関 連
129億
事業除く)
1700万
実 績額 の 地 域 に 占 め る 割 合
計 画 事 業 費 (全 体 )
人 口 割 合 H26.3.31現 在
191億
3600万
144億
9500万
75.7%
88億
5000万
59.2%
44億
4900万
12億
7100万
28.6%
12億
7100万
8.5%
41億
4800万
29億
1600万
70.3%
9億
3300万
6.2%
39億
1300万
27億
0100万
69.0%
15億
7500万
10.5%
36億
4700万
19億
1600万
52.5%
13億
5500万
9.1%
43億
9300万
28億
2900万
64.4%
9億
7600万
6.5%
396億
8600万
261億
2800万
65.8%
149億
6000万
100.0%
70.0%
8.1%
6.6%
5.7%
3.4%
6.2%
100.0%
- 12 -
■平成23年度にまとめられた建設計画主要事業の地域別実施状況(以後、市では作成して
いない)
建設計画主要事業実施状況(平成23年度当初予算時点)
NO、 特個 地域
事業名
1 特定 鶴岡 消防庁舎移転改築事業
北部サイエンスパーク整備事業
2 特定 鶴岡 (先端研究産業支援センター整備事業)
3 特定 鶴岡 防災行政無線再構築事業
5 特定 鶴岡 鶴岡市総合保健福祉センター(仮称)整備事業
5 特定 鶴岡 小真木原公園整備事業
6 特定 鶴岡 図書館整備事業
7 特定 鶴岡 藤沢周平記念館(仮称)整備事業
8 特定 鶴岡 庄内自然博物園整備事業
9 特定 鶴岡 マリカ次世代機能整備事業
10 個別 鶴岡 斎場改修事業
鶴岡市文化学術交流シビックコア整備事業
11 個別 鶴岡 (地方拠点都市整備)
12 個別 鶴岡 コミュニティセンター施設整備事業
13 個別 鶴岡 歴史的建造物保存整備事業
14 個別 鶴岡 郷土資料館整備事業
由良地区ふれあい交流施設建設事業
15 個別 鶴岡 (由良地区総合交流センター(仮称)建設事業)
16 個別 鶴岡 道路(市道・街路)整備事業
17 個別 鶴岡 鶴岡第二中学校改築事業
18 個別 鶴岡 由良保育園改築事業
19 個別 鶴岡 林道三瀬矢引線開設事業
20 個別 鶴岡 市民プール幼児プール設置事業
21 個別 鶴岡 小真木原陸上競技場整備事業
22 個別 鶴岡 体育施設夜間照明設備整備事業
23 個別 鶴岡 公園緑地整備事業
24 個別 鶴岡 小学校改築事業(朝場第一小学校)
25 個別 鶴岡 小学校改築事業(大山小学校)
26 個別 鶴岡 市営住宅整備事業
27 個別 鶴岡 松原保育園・あおば学園建設事業
28 個別 鶴岡 福祉施設整備事業
29 個別 鶴岡 三瀬漁港整備事業
30 個別 鶴岡 沿岸漁場整備開発事業
31 個別 鶴岡 鶴岡市湯野浜上区公衆浴場整備事業
小 計
- 13 -
実施状況
H23実施
完了 実施中 予定 未実施
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
13
13
0
5
NO、 特個 地域
32 特定
33 特定
34 特定
35 個別
36 個別
37 個別
38 個別
39 個別
40 個別
41 個別
藤島
藤島
藤島
藤島
藤島
藤島
藤島
藤島
藤島
藤島
42 個別 藤島
43 個別 藤島
44 個別 藤島
45 個別 藤島
46 個別 藤島
小 計
事業名
ふじの里健康福祉施設整備事業
(健康管理センター建設)
藤島東部地区開発事業
ふれあいと躍動の広場整備事業
資源循環型農業推進事業
ぽっぽの湯周辺開発及び温泉掘削事業
藤島城址前整備・歴史公園整備事業
藤島駅前周辺開発事業
ぶし公園整備事業
都市計画道路藤島駅上藤島線整備事業
市道整備事業
ふじの里健康福祉施設整備事業
(ふれあいセンター整備事業)
交流促進事業
(クラインガルデン滞在型施設整備)
市営住宅整備事業
ふじの里地区農村総合整備事業
農村環境改善センター改修事業
実施状況
H23実施
完了 実施中 予定 未実施
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
4
2
0
○
9
実施状況
H23実施
完了 実施中 予定 未実施
○
○
○
○
○
○
NO、 特個 地域
事業名
47 特定 羽黒 ベースボールパーク整備事業
48 特定 羽黒 観光交流施設整備事業
49 個別 羽黒 西部わんぱく公園整備事業
50 個別 羽黒 坂ノ下玉川線道路整備事業
51 個別 羽黒 門前町景観整備事業
52 個別 羽黒 町屋蛸井地区農道整備事業
市道手向11号線(アクセス道)駐車場周
53 個別 羽黒 辺整備事業
54 個別 羽黒 月山八合目レストハウス整備事業
○
55 個別 羽黒 自然エネルギー(雪室)利活用事業
56 個別 羽黒 除雪機械格納庫建設事業
○
57 個別 羽黒 羽黒中学校改築事業
58 個別 羽黒 明るいまちづくり街路灯整備事業
59 個別 羽黒 樹園地農道整備事業
○
60 個別 羽黒 映画村交流基盤整備事業
61 個別 羽黒 中川代手向線道路整備事業
62 個別 羽黒 町屋小増川線道路整備事業
63 個別 羽黒 松尾今野線道路整備事業
64 個別 羽黒 黒瀬東山間道路整備事業
65 個別 羽黒 国指定「松ヶ岡開墾場」修復事業
小 計
3
- 14 -
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
8
0
8
NO、 特個 地域
事業名
66 特定 櫛引 合宿施設建設事業
ケーブルテレビジョン高度化事業
67 特定 櫛引 (高度情報基盤施設整備事業)
埋蔵文化財調査及び史跡公園整備事業
68 個別 櫛引 (丸岡城跡史跡公園整備事業)
69 個別 櫛引 上山添三千刈線改良整備事業
70 個別 櫛引 櫛引線整備事業
71 個別 櫛引 介護予防事業拠点施設整備事業
櫛引パークゴルフ場兼グラウンドゴルフ場整備
72 個別 櫛引 事業
73 個別 櫛引 赤川あゆ簗場整備事業
74 個別 櫛引 除雪機械格納庫整備事業
75 個別 櫛引 松根羽黒線舗装整備事業
76 個別 櫛引 庄南泉山線拡幅整備事業
77 個別 櫛引 下通道外線改良整備事業
78 個別 櫛引 宮の根臼井線改良整備事業
79 個別 櫛引 片茎谷地田線改良整備事業
80 個別 櫛引 山の外小文地楯線改良整備事業
81 個別 櫛引 合併支援農道整備事業
82 個別 櫛引 多目的広場夜間照明整備事業
83 個別 櫛引 水上野外ステージ常設設置事業
84 個別 櫛引 野球場バックネット整備事業
85 個別 櫛引 庄南5号線拡幅整備事業
86 個別 櫛引 黒川橋補修事業
87 個別 櫛引 総合運動公園下水道施設整備事業
88 個別 櫛引 一般農道整備事業
89 個別 櫛引 上山添下山添線防雪柵整備事業
90 個別 櫛引 上山添下山添線自歩道整備事業
91 個別 櫛引 櫛引南小学校改築整備事業
92 個別 櫛引 櫛引中学校屋外教育環境整備事業
93 個別 櫛引 市営スキー場整備事業
94 個別 櫛引 観光施設整備事業
95 個別 櫛引 宮の下宝谷線改良整備事業
96 個別 櫛引 椿出上の山線改良整備事業
97 個別 櫛引 田代中線改良整備事業
98 個別 櫛引 小島竹の内線改良整備事業
99 個別 櫛引 竹の内上荒屋線拡幅整備事業
100 個別 櫛引 田代桃平線改良整備事業
101 個別 櫛引 大杉漆原線改良整備事業
102 個別 櫛引 中学校板井川線自歩道整備事業
103 個別 櫛引 丸岡西線改良整備事業
104 個別 櫛引 馬渡南線改良整備事業
105 個別 櫛引 小在家大杉線自歩道整備事業
106 個別 櫛引 椿出東線改良整備事業
107 個別 櫛引 成田下桂線改良整備事業
108 個別 櫛引 下山添中線改良整備事業
小 計
- 15 -
実施状況
H23実施
完了 実施中 予定 未実施
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
9
4
2
○
○
○
○
28
NO、 特個
109 特定
110 特定
111 個別
112 個別
!!3 個別
114 個別
115 個別
116 個別
117 個別
118 個別
119 個別
120 個別
121 個別
122 個別
123 個別
124 個別
125 個別
126 個別
127 個別
128 個別
地域
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
朝日
事業名
高度情報通信基盤施設整備事業
朝日スポーツセンター運動場施設整備事業
朝日中学校改築事業
小学校耐震補強事業(朝日小)
大綱小学校屋体屋根改修事業
朝日大泉住民プール改修事業
克雪対策小規模市道整備事業
消防施設整備事業
むらづくり交付金事業
天網越中山線道路改良事業
立岩中野新田線道路改良事業
中明線道路改良事業
立岩3号線道路改良事業
南戸沢線道路改良事業
大針仲屋敷線道路改良事業
鱒淵2号線道路改良事業
本郷橋橋梁整備事業
上田沢橋橋梁整備事業
かたくり温泉ぽんぽ大規模改修事業
ふるさと林道整備
あさひ自然体験施設整備事業
129 個別 朝日 (大鳥自然の家大規模改修)
小 計
NO、 特個 地域
事業名
130 特定 温海 体育施設整備事業
道の駅「しやりん」整備事業
131 特定 温海 (生産物直売施設)
地域情報化推進施設整備事業
132 特定 温海 (高速通信不能地域解消事業)
133 特定 温海 林業総合センター大規模改修事業
134 個別 温海 湯温海地区公園整備事業
135 個別 温海 統合保育園建設事業
136 個
’別 温海 温海茶屋町区画整理事業
137 個別 温海 くらしのみちゾーン整備事業
138 個別 温海 小俣線改良舗装事業
139 個別 温海 暮坪1号線改良舗装事業
140 個別 温海 横路山崎線改良舗装事業
141 個別 温海 向島小渕線改良舗装事業
142 個別 温海 大磯宮田線改良舗装事業
143 個別 温海 関川1号線改良舗装事業
144 個別 温海 小岩川駅裏線新設事業
145 個別 温海 小名部小国線改良舗装事業
146 個別 温海 五十川橋主桁補修補強事業
147 個別 温海 岩川橋主桁補修補強事業
148 個別 温海 温海小学校施設整備事業
149 個別 温海 鼠ヶ関小学校改築事業
150 個別 温海 福栄小学校改築事業
151 個別 温海 林道八方峰線開設事業
152 個別 温海 小岩川漁港防波堤改良事業
小 計
合 計
- 16 -
実施状況
H23実施
完了 実施中 予定 未実施
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
13
○
5
0
3
実施状況
H23実施
完了 実施中 予定 未実施
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
14
56
4
36
1
3
4
57
7、市民負担の増大
●温海地域の温泉旅館の水道料金が大幅アップ
藤島地域の月山水道企業団は、平成 21 年4月1日に鶴岡市水道事業と統合。
山形県では平成 20 年4月から、県営広域水道料金を平均 25・4%引き下げ、鶴岡市は
9月1日(同 10 月検針分)から統一水道料金としました。
新料金案は、基本料金は口径 13 ㍉で1050円、20 ㍉は1640円、使用料金は一般
家庭用の口径 13 ㍉では、月使用量 10 立方㍍の場合1730円、20 立方㍍使用では27
20円となります。
現行料金と新料金(案)の平均的な水量での比較
口径や用途により違いがありま 口径 使用水量現行料金(円)改定料金(円)増減額(円)増減率(%)
すが、地域ごとでは朝日地域は 22
・95 %の値下げ、温海地域は 19
13㎜
20㎜
25㎜
特に温海地域は、温泉旅館など 30㎜
では約6割もの値上げになること 40㎜
から、
「統一料金が現行料金より 30 50㎜
75㎜
%以上引き上がる使用者の料金は、
100㎜
・93 %の値上げになりました。
30 %を限度に設定する」激変緩和
10㎥
20㎥
25㎥
50㎥
100㎥
200㎥
500㎥
1,200㎥
3,000㎥
1,730
3,720
5,365
11,190
26,250
49,880
119,830
296,180
701,280
1,771
3,823
5,513
11,512
27,021
51,364
123,400
304,743
721,321
41
103
148
322
771
1,484
3,570
8,563
20,041
2.37
2.77
2.76
2.88
2.94
2.98
2.98
2.89
2.86
措置を導入しましたが、これは1年限りのものでした。
市の水道料金は平成 26 年4月に平均2・77 %引き上げされ、新料金は消費税を含まな
いで算出した費用に消費税を加算する料金体系となり、消費税増税がおこなわれた場合に
は、「自動的に」料金に反映されるものとなりました。
●下水道使用料の鶴岡地域への統一で旧町村は値上げ
市では合併後、旧市町村で異なる下水道使用料体系を平成 20 年度と 24 年度の2段階で
改定を進め、第1段階では維持管理費1 下水道・集落排水の水量別使用料の比較
00%算入、第2段階で資本費 20 %算入
(消費税込み)
鶴岡
旧町村
格差
を進め、1ヶ月使用量 20 ㌧までは統一さ 水量(m3)
5
1,323円
1,323円
0円
れました。
8
1,598円
1,598円
0円
第3段階で平成 28 年度に鶴岡にすべて
10
1,782円
1,782円
0円
統一する方針です。
15
2,797円
2,797円
0円
20
3,812円
3,812円
0円
合併時と比べ藤島地域の農集排で月3
25
4,946円
4,892円
54円
0㌧使用で2143円の負担増です。
30
6,080円
5,972円
108円
鶴岡市の下水道使用料を県内他市と比較
50 11,005円 10,292円
713円
すれば 30 ㌧以上で最も高い水準にあり、
100 24,559円 21,902円 2,657円
旧町村の場合は合併時と比較して大幅な
500 145,519円 114,782円 30,737円
1,000 303,199円 230,882円 72,317円
負担増を強いられています。
鶴岡市の下水道は 27 年度から地方公営企業法の全部適用=企業会計方式となり、使用
料算入の資本費について、これまでは国等の補助金分や公費で負担すべき費用を除いて建
設時の地方債の償還費となっていましたが、今後は固定資産は補助金を含めフル償却とさ
れます。
- 17 -
県内他市の水量別使用料(税込)
水量
鶴岡市 山形市 酒田市 米沢市 新庄市 寒河江市 上山市 村山市 長井市 天童市 東根市 尾花沢市 南陽市
20㎥
3,812
3,294
4,050
3,315
3,726
3,618
3,560
3,240
3,942
3,240
3,240
3,240
3,672
30㎥
6,080
5,454
5,994
5,184
5,670
5,508
5,505
4,968
5,994
4,860
4,968
4,968
5,616
100㎥
24,559
22,842
23,058
19,720
20,574
19,386
20,790
18,360
21,006
17,766
18,360
18,360
19,224
1,000㎥ 303,199 298,782 266,058 215,848 230,094 206,766 229,770 212,760 219,186 197,586 212,760 212,760 194,184
5,000㎥ 1,564,639 1,573,182 1,346,058 1,097,128 1,180,494 1,049,166 1,158,570 1,076,760 1,104,786 996,786 1,076,760 1,076,760 971,784
備考
H26.4改定H24.7改定
※端数5円調整
H23.7改定
下水道使用料等審議会で提案された平成28年度値上げ案
(30立方㍍当たり・消費税込)
鶴岡 一般用
下水道
藤島 農集排
浄化槽
羽黒 一般用
下水道・集排
櫛引
浄化槽
一般用
朝日
浄化槽
下水道・集排
温海
浄化槽
平成19年度平成20年度平成24年度平成26年度平成28年度 値上げ額 H19対比
5,806円
5,911円
5,911円
6,080円
6,080円
0円
274円
4,410円
1,670円
5,197円
5,806円
5,972円
6,080円
3,937円
2,143円
4,410円
4,567円
5,176円
5,324円
5,432円
1,022円
4,252円
5,040円
5,806円
5,972円
6,080円
1,828円
4,935円
5,145円
5,806円
5,972円
6,080円
1,145円
108円
4,935円
4,515円
5,176円
5,324円
5,432円
497円
4,305円
5,302円
5,806円
5,972円
6,080円
1,775円
3,255円
4,672円
5,176円
5,324円
5,432円
2,177円
5,145円
5,250円
5,806円
5,972円
6,080円
935円
4,515円
4,620円
5,176円
5,324円
5,432円
917円
消費税8%
●国保税の引き上げ
合併後の翌年、平成 18 年度に旧町村の国保税の大増税が実施され悲鳴があがりました。
その後、平成 23 年度に税率統一され、旧町村の負担増が押しつけられました。
Aさん7人家族
Bさん2人家族
Cさん4人家族
国保税(藤島庁舎)の値上げ
10万円から20万円もの大増税に!(平成18年度)
18年度
17年度
増税額
税 率 変 え な 税率変えない
ければ
場合の負担増
60万3500円 38万 300円 22万3200円 54万1400円
16万1100円
41万8600円 25万8200円 16万 400円 31万5000円
5万6800円
36万1500円 25万5500円 10万6000円 28万7500円
3万2000円
- 18 -
国保税滞納額と 収納率の推移及び 1人当たり国保税調定額(医療分・一般)の推移
滞納繰越額
17年度 12億2164万円
18年度 13億3138万円
19年度 14億2474万円
20年度 14億3643万円
21年度 15億0431万円
22年度 14億9781万円
23年度 14億4857万円
24年度 13億8091万円
25年度 13億0815万円
26年度 11億6229万円
27年度
国保税収納率の推移(%) 1人当たり国保税
現年
滞繰
計
(医療分・一般)
92.35
9.45 74.86
5万9488円
92.52
10.45 74.60
6万5521円
92.19
12.40 73.31
6万5936円
91.18
12.98 67.41
7万0756円
90.62
11.02 66.45
7万2242円
91.36
12.38 65.25
6万8877円
91.71
13.51 65.50
6万8489円
92.03
15.07 67.85
7万4156円
91.94
14.72 70.02
8万6993円
92.06
14.89 70.10
8万5897円
8万2723円
国保税の改正
10月合併
合併後初の値上げ 、 限度額62万円
羽・温の介護分値上げ 、限度額65万
後期 高齢 者 医療 発足 、介 護分 統 一、 限度 68万 円
限度額69万円
限度額73万円
税率 統一 ・介 護分 1,91 9円引 き 上げ 、限度 77 万円
後期支援金1713円・介護分4220円引き上げ
医療分10.580円、 14.3%引き上げ
2割5割軽減拡大、限度額81万円
2割5割軽減拡大、限度額85万円
(H20以降は医療分+後期高齢者医療支援分)
●保育料を平成21年度から段階的に調整し、4年間で統一。
藤島では平均保育料で月額 6,317 円増。3歳児以上標準(所得税額5万円)で月額 15,500
円が 27,000 円(H24)に、1万円以上
もの大変な負担増。
3歳以上児
新保育料の影響額(平均保育料・月額)
負担増
負担減
藤島 +6,317円 鶴岡 △1,700円
羽黒 +2,338円 櫛引 △ 827円
温海 +2,075円
朝日 +1,378円
新旧保育料比較(藤島地域)
世帯の階層区分
新保育料 現行
増減 人数
生活保護
0
0
0
所 市 非課税母子等
0
△2,300
得 町 非課税
5,000 2,300 2,700 11人
非 民 課税母子等
12,000
3,500
A 課 税 均等割課税
14,000 8,500 5,500
階 税
所得割課税
15,500
7,000
層
29人
を
以上
未満
除
~11,000
12,400 7,100
く 所 所 11,000~19,000
19,500
22人
得 得 19,000~25,000
4,000
税 税 25,000~40,000
23,000 15,500 7,500
課 額 40,000~57,000
27,000
11,500 46人
税
57,000~103,000
18,600 8,400
103,000~166,000
31,000
12,400 67人
166,000~225,000
9,300
225,000~413,000
34,000 21,700 12,300
413,000~
36,000
14,400 46人
所得階層別の人数は平成20年6月現在
- 19 -
1・2歳児
A
階
層
を
除
く
世帯の階層区分
新保育料 現行
増減 人数
生活保護
0
0
0
所 市 非課税母子等
0
3,500 △3,500
得 町 非課税
7,000
3,500
4人
税 村 課税母子等
14,000
2,800
非 民 均等割課税
16,000 11,200 4,800
課 税 所得割課税
17,500
6,300
税
7人
以上
未満
~11,000
16,400 5,600
所 所 11,000~19,000
22,000
6人
得 得 19,000~25,000
△4,100
税 税 25,000~40,000
27,000 26,100
900
課 額 40,000~57,000
35,000
8,900
5人
税
57,000~103,000
37,600 △2,600
103,000~166,000 43,000
5,400 18人
166,000~225,000
400
225,000~413,000 47,000 42,600 4,400
413,000~
52,000
9,400 10人
所得階層別の人数は平成20年6月現在
0歳児
A
階
層
を
除
く
新旧保育料比較(藤島地域)
新旧保育料比較(藤島地域)
世帯の階層区分
新保育料 現行
増減 人数
生活保護
0
0
0
所 市 非課税母子等
0 3,500 △3,500
得 町 非課税
8,000
4,500
税 村 課税母子等
15,000
3,800
非 民 均等割課税
17,000 11,200 5,800
課 税 所得割課税
18,500
7,300
税
1人
以上
未満
~11,000
16,400 6,600
所 所 11,000~19,000
23,000
2人
得 得 19,000~25,000
△3,100
税 税 25,000~40,000
30,000 26,100 3,900
課 額 40,000~57,000
38,000
11,900 2人
税
57,000~103,000
37,600
400
103,000~166,000 46,000
8,400 3人
166,000~225,000
3,400
225,000~413,000 52,000 42,600 9,400
413,000~
58,000
15,400 4人
所得階層別の人数は平成20年6月現在
- 20 -
●都市計画税が H23 に、0.2%から鶴岡の0.3%に統一し5割アップ(藤島・温海の
都市計画区域における用途地域)
●用途地域から市街化区域へ。農地の宅地並み課税(H26)
旧町村(藤島・温海)の「用途地域」は「市街化区域」にし、それ以外の農村部は「市
街化調整区域」となる。「市街化区域」の農地は「宅地並み評価」となり、数十年かけて
「宅地並み課税」になる。
8、合併のメリット、デメリット
【合併のメリット】
○住民票など各種手続きが旧6市町村のどこの庁舎でもできる。
○市内でどの地域の保育所も利用できる。
○住所表記は記入が短くなった。「鶴」の字を書くのが少し面倒。
○斎場使用料は藤島 15,000 円(町内)35,000 円(町外)が 5,800 円に統一。
○鶴岡地域のメリット
・藤島・羽黒・櫛引のブックスタート事業(乳児に絵本贈呈)を平成 25 年度から全市で。
・旧町村の自治公民館の施設整備補助金(限度額 500 万円)を、平成 28 年度から鶴岡地
域でも実施する新制度に移行。(鶴岡地域は融資あっせん事業(利子 2 分の 1 補助)のみ
だった。
【合併のデメリット】(旧町村共通)
●旧町村の予算・権限を失う:20 年度から庁舎ごとの予算要求は廃止され、各部ごと本
庁舎1本に。旧町村の施設の修繕も本庁舎の許可がなければできない。
●東北一の面積に広げた(1,311.49km2)合併で周辺部の住民の声が市に届きにくい。事
件報道では「鶴岡市」が広すぎて場所の特定がわかりにくい。
●選挙で旧市町村別の得票数がわからず、政治地図が見えない。
●合併後1年間、ムダな行政顧問・:月額報酬 27 万円で旧首長らを処遇。17 年度 750 万
円・18 年度 810 万円。
●4年間副市長2人制:合併功労で旧温海町長を副市長に登用し副市長2人制。副市長1
人の年額報酬 1,070 万円。
●町内会長会(藤島)・区長会(羽黒・櫛引)・自治会長会(温海)・部落駐在委員(朝日)
の日当は廃止。交通費は削減・4㌔以内はカット。
●公民館や改善センター使用料:原則無料から 21 年度有料化に。お金がない住民は公民
館も利用できない。地域づくりに貢献している団体の役割を考えない。体育館使用料も値
上げに。
●除雪委託料:鶴岡市の除雪委託料は㌧数区分で引き下げ。業者にデメリット。
●事務用品地元調達:本所一括仕入れになり、地元業者の納入激減。
●教育委員:東北一広い合併市にたった5人。身近な地域に教育委員いない。
●臨時職員:臨時職員の健康診断は正職員と差別して検診項目を削減。臨時職員は平成 20
年度採用から日額報酬で官製ワーキングプア。学校用務員は日額給与で 6,800 円、図書司
- 21 -
書は日額 6,000 円~ 6,450 円、時給 800 円(H20 時点)。
●各種補助金:毎年マイナスシーリングで削減続く。
●旧町村の「非核平和の町」宣言消える。合併6年目の平成 23 年3月議会で「鶴岡市平
和都市宣言」議決
●敬老会は行政が実施主体から補助金へ
:①招待年齢:段階的に 75 歳からに統一(合併前 70 歳~)。②実施主体:行政直営(羽
黒・櫛引)と地区実行委員会に委託(藤島・朝日)から、24 年度に実行委員会に統一し、
公費負担は鶴岡地域と同様に補助金方式。③公費負担:28 年度統一し 1100 円に。旧町村
独自の敬老祝い品は、77 歳喜寿に座布団が廃止され、88 歳米寿に賀詞に統一。藤島の 88
歳米寿の商工会商品券1万円が廃止され、朝日の 100 歳に 100 万円の祝い金も廃止。
合併前と比べた地域別敬老会・招待者1人当たり公費負担額
合 併 前
27年度予算
1100円に統一
対象年齢公費負担方式 1人当公費負担額 1人当補助金額
差額
削減割合
鶴岡 73歳 補助金
1100円
1100円
0円
0.0%
藤島 75歳 実委へ委託 3150円+記念品
2400円▼1300円 ▼54.2%
羽黒 70歳 行政直営
2730円
1200円 ▼100円 ▼8.3%
櫛引 71歳 行政直営
1855円
1400円 ▼300円 ▼21.4%
朝日 70歳 実委へ委託
2500円
2000円 ▼900円 ▼45.0%
温海 70歳 報償費
600円
1100円
0円
0.0%
※24年度で対象年齢は75歳以上、公費負担方式は補助金に統一。
喜寿(数え77歳)の祝い品(座布団)が廃止。
【 藤 島 】合併のデメリット
●都市計画税が H23 に、0.2%から鶴岡の0.3%に統一し5割アップ
●国保人間ドックの助成額は 21 年度から 7,000 円に統一され、自己負担額は男 5,000 円、
女 5,800 円から男 7,000 円前後、女 8,000 円前後にアップ。
●下水道接続・住宅改修融資枠:300 万円から 120 万円に削減。
●銀杏並木イルミネーション設置補助金 80 万円全額カット。
●小規模修繕工事登録制度:藤島130万円の枠が 50 万円に引き下げ。仕事発注減少。
●藤島の高齢者ハイヤー券(75 歳以上に年 12 枚)が 21 年度廃止。
●身障者福祉タクシー助成(年 48 枚)は段階的に縮小し 22 年度に年 24 枚に統一。4級
から3級に狭まる。
●農協のデイサービス「ふれあいハッピーの会」補助金がゼロ。
●介護支援委託料(特養ホーム「ふじの花荘」)半減(H18)。
●ゴミステーション設置補助金(上限8万円)廃止(H20)。
●旧町村衛生連補助(40 万円)廃止。市連合会に一本化され逆に負担金納入。
●統計調査員連絡協議会補助金がゼロに。
●介護者激励金の廃止:18 年度 45,000 円が平成 22 年度花鉢に統一。
●重度心身障害児養育手当(特別児童扶養手当非該当児扶養者)廃止(H19)。
●肉用牛スモール事故互助共済掛金補助廃止(H19)。
●家畜防疫対策補助(養豚)廃止(H19)。
●成人式記念品廃止(H19)。
- 22 -
●せきずい損傷者福祉手当廃止(H20)。
●ラパック購入補助廃止(H20)。
●金婚祝賀事業廃止(H20)。
●家族介護用品支給・日常生活用具貸与廃止(H20)。
●工業研修事業補助(1業者年額 20 万円)廃止(H20)。
● 37 年間続いた新入学児童ランドセル贈呈(86 万円)廃止(H20)。
●教育ローン利子補助(全額補助から H18 半額補助)廃止(H20)。
●学校が自由に予算を使える「21 世紀学校づくりレインボープラン」500 万円が廃止
●はり・きゅー助成が藤島 65 歳以上から 70 歳以上に後退。
●中学生の県大会以上派遣は全額補助から5分の4に(予算内)。
●生産調整:段階的に 22 年度で統一。減反面積の少ない藤島がデメリット多い。
●藤島のエコタウン課が産業課エコタウン室に。個性ある課名消える。
●地域産地づくり交付金:1,244 万円(H19)、900 万円(H20)、廃止(H21)。
●交通島の花植栽ボランティアに苗購入補助:21 年度半減(3 万円限度)。
●藤島地域での伝統ある消防出初め式が平成 25 年1月を最後に廃止。
●学社連携で教育の町藤島を支えてきた公民館が 26 年度に廃止、コミセン化と指定管理。
●藤島ふれあい食センター・サンサンの調理業務が 25 年度から民間委託。サンサン畑の
会により、野菜の藤島産使用率 52・1%(庄内産含め 72・5% 24 年 11 月現在)
●敬老会が1人当 2,400 円(合併前 3,150 円+記念品)から 28 年度に 1,100 円に統一の方
針で、地区敬老会の実施が困難。
【 羽 黒 】合併のデメリット
●身障者福祉タクシー助成(年 36 枚)は段階的に縮小し 22 年度に年 24 枚に統一。
●旧町村衛生連補助(36 万円)廃止。市連合会に一本化され逆に負担金納入。
●介護者激励金の廃止:18 年度3万円が平成 22 年度花鉢に統一。
●指導農業士青年農業士連絡組織補助(6万円)廃止(H18)。
●成人式記念品廃止(H19)。
●ラパック購入補助廃止(H20)。
●金婚祝賀事業廃止(H20)。
●福祉団体(草笛の家)運営補助(16 万円)廃止(H20)。
●誕生祝金(第3子以降に 20 万円)廃止(H20)。
●青果物価格補償制度補助(75 万円)廃止(H20)。
●持家住宅建設資金利子補給補助(新規借入)廃止(H20)。
●体育文化活動児童・生徒褒賞廃止(H20)。
● 37 年間続いた新入学児童ランドセル贈呈(74 万円)廃止(H20)。
●中学生の県大会以上派遣は全額補助から5分の4に(予算内)。
●地域産地づくり交付金:423 万円(H19)、305 万円(H20)、廃止(H21)。
●羽黒中学校改築事業は H20 完成予定(旧町)が、4年遅れ、H24.12 月に竣工式となり
大幅に遅れる。
- 23 -
●羽黒地域の小中学校すべての自校給食が H24 に廃止され、白山の市学校給食センター
から搬送
【 櫛 引 】合併のデメリット
●国保人間ドックの助成額は 21 年度から 7,000 円に統一され、自己負担額は男 2,000 円、
女 2,800 円から男 7,000 円前後、女 8,000 円前後に大幅アップ。
●幼児通園バス:無料から 21 年度に幼児1人当たり月額 2,000 円に統一。
●ゴミステーション設置補助金(上限7万円)廃止(H20)。
●旧町村衛生連補助(25 万円)廃止。市連合会に一本化され逆に負担金納入。
●介護者激励金の廃止:18 年度3万円が平成 22 年度花鉢に統一。
●地域産地づくり交付金:437 万円(H19)、218 万5千円(H20)、廃止(H21)。
●指導農業士青年農業士連絡組織補助(1 人 3,200 円)廃止(H20)。
●大豆栽培拡大対策 180 万円(H20)(町単独)廃止(H21)。
●特別栽培米認証経費補助 90 万円(H19)、廃止(H20)。
●成人式記念品廃止(H19)。
●せきずい損傷者福祉手当廃止(H20)。
●青年サークル補助廃止(H20)。
●中学生の県大会以上派遣は全額補助から5分の4に(予算内)。
【 朝 日 】合併のデメリット
●保育料が第3子以降が無料となる減免制度が廃止。平成 25 年度から全市で復活。
●学校給食費:小学校 234 円から 250 円へ、中学校 280 円から 290 円に平成 20 年度統一。
統一献立が月6回も。
●ゴミステーション設置補助金(上限7.5 万円)廃止(H20)。
●旧町村衛生連補助(14 万円)廃止。市連合会に一本化され逆に負担金納入。
●介護者激励金の廃止:18 年度2.4 万円が平成 22 年度花鉢に統一。
●成人式記念品廃止(H19)。
●電動三輪車購入補助廃止(H20)。
●体育文化活動児童・生徒褒賞廃止(H20)。
● 37 年間続いた新入学児童ランドセル贈呈(32 万円)廃止(H20)。
● 100 歳に 100 万円の敬老祝い金廃止(H21)。
●中学生の県大会以上派遣は全額補助から5分の4に(予算内)。
●「地域産杉」利用住宅等建築奨励事業(30 万円限度)廃止(H20)。
【 温 海 】合併のデメリット
●都市計画税が H23 に、0.2%から鶴岡の0.3%に統一し5割アップ
●水道料金:県の料金改定△ 24.5 %を踏まえ 20 年度9月から統一。20 立方で月 234 円値
- 24 -
上げ。温海温泉旅館など大口需要者は3割~6割もアップし、3割までの激変緩和1年限
り。
●ゴミステーション設置補助金(上限 20 万円)廃止(H20)。
●旧町村衛生連補助(9.7 万円)廃止。市連合会に一本化され逆に負担金納入。
●誕生祝金(第3子 10 万円、第4子 30 万円、第5子 50 万円)廃止(H20)。
●成人式記念品廃止(H19)。
●金婚祝賀事業廃止(H20)。
●体育文化活動児童・生徒褒賞廃止(H20)。
●結婚相談事業(予算 200 万円・合併後 93 万円)廃止(H20)。
●中学生の県大会以上派遣は全額補助から5分の4に(予算内)。
●持家住宅建設資金利子補給補助(新規借入)廃止(H20)。
●「地域産杉」利用住宅等建築奨励事業(30 万円限度)廃止(H20)。
9、旧町村の振興施策は「地域振興懇談会」を設置したが予算も権限もない
合併特例法にもとづく「地域審議会」が 10 年間で期限切れとなり、平成 27 年度から新
たに「地域振興懇談会」を設置しました。
これまでの「地域審議会」は法定で、旧市町村の区域ごとに設置できるとされ、①首長
の諮問に応じた審議又は必要な事項を首長に意見を述べる、②新市建設計画を変更する場
合は地域審議会の意見を聴かなければならないーとされてきました。
新たな制度でも、これまでの地域課題を審議する場の延長で、まちづくりの方針を決め
る決定権はありません。
■地域活性化事業
地域振興ビジョンは、平成 26 年度に見直しされ、各地域振興計画が策定されました。
鶴岡市 地域振興のビジョンに基づく施策の推進
課題
事業名
地域振興に関す (仮称)地域振興
る懇談会の開催 懇談会運営事業
H27
H26
事業費
H25
H24
H23
・各地域の課題等について協議し、その解決策や地域の活性化策について提言、意見等をい
ただきながらそれぞれの地域の振興を推進する懇談会を開催する。
・都市消費者との交流等による人と環境にやさしい農業・農産物の理解促進
・歴史公園のふじの育成・管理に取り組むボランティア団体の育成支援及び案内標識修繕
207万1千円 411万4千円 ・庄内農業高等学校と地域、関係団体等が連携し取り組む地域活性化に向けた事業への支援
・市内各地の伝統芸能が一堂に会する鶴岡伝統芸能祭を開催する事業への支援
・インターネットの検索機能を活用した庄内平野の情報発信
・松ヶ同地域の歴史的建造物活用懇談会への支援、松ヶ岡創造センターの組織化及び地域活
性化に向けた取組への支援
・出羽三山の精進料理を地域内外へ広くPRL、宿坊街に誘客を図る事業への支援
291万6千円 354万5千円
・月山高原ハーモニーパークへの集客促進
・映画ロケ誘致や映画を活用した誘客事業の支援及びオープンセットと他の観光施設の周遊
ルートマップ作成
・フルーツの里づくりに向け観光果樹園や直売施設、観光施設等の連携促進への支援
・JA青年部が行う都市農村交流と農産物の販路拡大に向けた事業への支援
461万2千円
293万円 ・黒川能鑑賞者向け共通宿泊メニュー開発等に取り組む農家民宿に対する支援
・くしびき夏のイベントの開催支援
・黒川能の後継者育成、保存伝承研究会開催に対する支援
・大鳥池におけるヒメマスの放流
・大鳥~上田沢間の人の移動支援、農産物の集荷から産直までの物流支援、高齢者等への買
275万円
326万円
い物支援を組み合わせたビジネスモデルづくりの実験事業
・朝日地域の行事日程や伝統風習、自然景観等を掲載した地域振興カレンダーの作成
・焼畑温海かぶのブランドカを更に向上させる取組への支援
・小国交流促進センター及び楯山荘を活用した都市・農山村交流事業への支援
・福栄地域協議会「福の里」が実施する体験活動等への支援
209万9千円 521万1千円
・しなの花を活用した加工品の事業化に向けた取組への支援
・観光コーディネーターの設置による体験旅行推進事業への支援
・温泉街の情緒を演出する取組への支援及びあつみ温泉おもてなしまつりの開催支援
・「せせらぎの能」や市内各地の伝統芸能を紹介するイベントの実施
567万円
-
・由良と鼠ヶ関地区が連携して実施する海洋資源を活用したツーリズム事業等への支援
1444万円 1936万円
143万7千円 486万3千円 486万9千円 482万2千円 562万3千円
地域活性化事業
(藤島)
372万5千円 249万9千円 261万9千円
地域活性化事業
(羽黒)
230万2千円 217万1千円 298万5千円
地域振興計画の
地域活性化事業
推進
(櫛引)
225万3千円 235万4千円 232万7千円
地域活性化事業
(朝日)
321万5千円
188万円 197万5千円
地域活性化事業
(温海)
651万2千円
220万円 110万2千円
地域間の連携し
地域間連携事業
280万円 408万3千円 708万9千円
た取組の推進
地域活性化事業 合計
2224万4千円 1110万円 1401万円
27年度 事業内容
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27 年度の関係予算は表の通りですが、市の観光文化都市施策の一環として、羽黒地域
の「出羽三山の精進料理魅力発信事業」33 万円や、温海地域の「温泉街賑わいづくり促
進事業」59 万円、及び「あつみ体験旅行推進事業」372万円などの関連で、地域活性
化事業の予算が膨らんでいます。
しかし、旧町村の独自事業としては微々たる予算で、イベント事業が中心であり、独自
に住民サービスを向上させる権限も予算もありません。
10、合併のひずみが拡大
■合併10年経過しても、三川町の離脱が尾を引く鶴岡市
平成 27 年6月議会で榎本市長は、家庭から出るごみ処理の新焼却炉整備に関し、これ
まで三川町から委託受けてきたことについて、「他の町村の面倒を見切れるかとなるとそ
ういう事態にはならないことが想定される」「合併について三川町に対し申し入れをしな
ければならない事態が必ず来る」「それがなければゴミの問題について市長としてゴーサ
インを出すことが出来ない」などと発言、波紋を広げています。
三川町が鶴岡市との合併から離脱したのは、富塚前市長から三川中学校の改築を拒否さ
れたからであり、三川町民は、まちづくりは自分たちで決めていくという地方自治の本旨
に立ち返り、自立の道を選択したのです。
鶴岡市が三川町のゴミ処理の委託を拒否することに正当性はあるでしょうか。
総務省の「地方公共団体における事務の共同処理の改革に関する研究会」
(平成 21 年度)
の報告書では、「人口減少・高齢化の進展が予想されるなか、限られた人員や財源を効率
的に活用するため、事務の共同処理は引き続き重要な手段」、「市町村合併は進展したが、
市町村の人口・面積規模には依然として大きな差違。周辺市町村間での広域連携による事
務の共同処理は、小規模な市町村において今後の事務執行を確保していく上で、重要な選
択肢」と位置づけています。
榎本市長が「自立を決めた町はゴミ処理を自分でヤレ」などという事に正当な根拠はあ
りません。
■地域を引っ張るリーダーの存在
鶴岡
藤島
羽黒
櫛引
朝日
温海
合計
議会議員の定数
合併前 H17.10 H21.10 H25.10
28
23
18
4
18
3
34
32
15
3
14
2
18
3
111
38
34
32
農業委員 選挙委員()内は選任委員
合併前 在任 H20.11 H23.11 H26.11
鶴岡 22(5)
13
14
14
14
藤島 13(4)
5
5
5
5
羽黒 16(5)
5
5
5
5
櫛引 15(3)
6
6
6
6
朝日 13(3)
4
4
4
4
温海 10(5)
4
3
3
3
合計 89(25) 37(8) 37(8) 37(8) 37(8)
6市町村の合併によって6人いた首長は 1 人になり、議会議員は111人から平成 17
年合併時に定数特例を使い旧市町村の区域を選挙区として 38 人、平成 21 年の改選期には
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オープン選挙で 34 人の法定数とし、25 年の改選期に2人減らして 32 人にしました。
農業委員も選任委員を含め、114人から 45 人へ4割に減りました。
庁舎には市職員も3分の1になり、議会や行政に住民の声が反映されないだけでなく、
まちづくりの議論を交わす場も失われています。
地域を引っ張るリーダーが失われ、急速に地域の衰退と人口減少が進む結果となってい
ます。
合併市における地域再生は、本所一極集中の行政システムを転換し、旧市町村単位の地
域内分権による予算と権限を保障し、地域づくりのリーダーを増やすことです。
■まとめ
本市は2015年10月1日で合併10年を迎えました。
榎本政規市長は合併の効果について、「旧市町村の多様な資源があり、観光や食文化な
ど全体を一つとして PR できるようになった」などと言っています。
観光振興や地域振興戦略は自治体の枠を越えた地域連携が広がっており、合併しなけれ
ばできない課題ではありません。
国の合併推進の目標は、地方への財源抑制と都市部への集中にありました。
この間、本市で進められて来たのは、合併による行政の効率化と地方交付税の算定替え
に備えてと称する、公的施設の民間委託、公共投資の中心部集中、職員の削減と非正規職
員の増加、地域支所の縮小、特色ある市民サービスの廃止と市民負担の増大の連続でした。
このやり方は、自治体がもっていた地域への経済の投資を減らし、地域内の経済循環を
弱め、地域内での投資、再投資をを弱めて地域を停滞・衰退させています。
平成の大合併については、2009年6月に行われた第29次地方制度調査会答申で、
政府による合併政策を休止すると宣言し、その失敗を認めています。
合併推進時の総務省のホームページには「大きな市町村の誕生が地域の存在感や格の向
上と地域のイメージアップとなり企業の進出や若者の定着、重要プロジェクトの誘致が期
待できる」と書きました。しかし、その後の実態をみると「うたい文句」でしかありませ
んでした。
鶴岡市の人口減少はこの10年で1万1681人、8.1%の減少となり、朝日、温海
地域は約2割の減少です。
財政指標では、行財政改革で歳出削減を行った結果として、実質公債費比率や経常収支
比率の財政指標は改善されていますが肝心の財政力指数は改善されず全国平均を下回って
います。なぜそうなっているのか検証が必要でしょう。
今、真に問われて入るのは地方自治とは何か、地方自治体は何をすべきか、合併10年
を節目に改めて問い直すことです。
そして、鶴岡市においては、誘致型ではない鶴岡市に内在する企業、商店、農家、共同
組合、NPO などの力を高める施策を打ち出し、地域内における投資が繰り返される経済
の循環をつくること。また、広大な自治体になったために生活条件が大きく異なる地域を
抱えています。地域協議会に一定の権限を持たせ、ソフト・ハード両面の事業が行えるよ
うにし、地域の特色、活力が出せるようにすべきです。
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政府は「戦争できる国」と「多国籍企業が活動しやすい国」を目指して、新たな地方自
治体の再編をめざす道州制を持ち込もうとしています。
それは地方にも他面にわたり大きな影響を及ぼし、平成の合併が示すように地方自治を
一層形骸化させます。
宮崎県の西米良村は、厚労省の2010年の人口推計が748人でしたが、2013年
4月の人口はそれを大きく超えて1249人となりました。
黒木村長の村づくりは「村民の幸福度を高めること」を目標として来たと述べています
が、この言葉にこそ地方自治の本質があります。
「住民の生命と財産を守り、基本的人権を擁護する」という地方自治の役割を発揮し、
市民の幸福度というものを念頭に置き、それを高めることこそ地方自治体のめざす方向で
す。
以上。
2015年11月20日
編集:日本共産党鶴岡市議団
加藤太一
加藤鉱一
菅井
巌
http://jcp-tsur.world.coocan.jp/index.htm
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