「蚊」に刺されない工夫で「デング熱」予防

2015 . 7 丸紅健康保険組合
厚生労働省が「蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針」を作成
「 蚊 」に刺されない工夫で
No.52
話題の 健康情報
デング熱予防
昨年の夏、約70 年ぶりにデング熱の国内感染が報告されました。厚生労働省
では、
平成27年 4 月に
「蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針」
を作成し、
国や都道府県、医療関係者などが取り組むべき対策を示すとともに、国民に
も予防を呼びかけています。
◆デング熱にワクチンや治療薬はない
デング熱は、蚊が媒介してうつる病気です。デング
ウイルスに感染した人が蚊に刺されると、刺した蚊の
デング熱を媒介する
ヒトスジシマカ
があります。現在、デング熱にはワクチンがなく、治
療薬もないため、対症療法で治療します。
体内でウイルスが増殖し、その蚊が別の人を刺すこと
◆「ヒトスジシマカ」に刺されないように
する病気ではありません。
トスジシマカ」がデングウイルスを媒介します。国内
でウイルス感染します(蚊媒介性)
。人から人に感染
日本国内では、秋田県・岩手県以南に生息する「ヒ
潜伏期間は 2 ~ 15 日(多くは 3 ~ 7 日)で、突然
感染の可能性もありますので、蚊が多い場所では肌を
の高熱、頭痛、目の奥の痛み、目の充血などの初期症
状に続き、全身の筋肉痛、関節痛、全身倦怠感が起こり、
発症の 3 ~ 4 日後に上半身に発疹が出て、手足・顔面
に広がります。多くは 1 週間程度で回復しますが、一
部の患者に出血症状が現れ、致死性の病気になること
効く
季節のトラブルに
露出しないよう長袖・長ズボンを着用する、虫よけ剤
を使うといった対策をとりましょう。また、海外に行
く場合には蚊に刺されない対策をし、帰国後に発熱し
た場合は海外渡航歴を伝えたうえで早めにかかりつけ
医を受診しましょう。
食材
夏バテで食欲がないとき
夏バテのときに食べたい高たんぱく質の食品
夏バテで食欲が落ちてしまったとき、それをリカバリーするに
はコンパクトに栄養が摂れる高たんぱく質の食品を食べるのが決
め手。良質なたんぱく質を含む卵をはじめ、下記の食品がおすす
めです。
卵・レバー・牛乳・プレーンヨーグルト・アジ・イワシ・カツオ・
サケ・マグロ(赤身)など
ビタミン B1 の補給も大切です
この季節は、汗をかくと塩分とともにビタミン B1が失われま
す。ビタミン B1が不足すると疲れやすく食欲不振にもつながり
ますので、ビタミン B1を豊富に含むうなぎ、豚肉、レバー、枝
豆などの食品で夏バテを予防しましょう。ビタミン B 1は、ニン
ニク、ニラなどに含まれるアリシンと組み合わせると吸収がよ
くなるので、調理法にもひと工夫を。
また、夏場は冷たい飲み物で胃酸が薄くなって食べ物を消化す
る力が弱っています。夏バテが激しいときは、消化のよい卵料理
や、野菜を細かく刻んで軟らかく煮込んだものがおすすめです。
■監修 菊池 真由子 管理栄養士