免疫力について私たちの体を外敵から守り、病気になるのを防ぎ、かかった病気を治そうとする力が｢免疫力｣です。この免疫の働きは、強弱の差はあるものの、誰もが持っている生体の防御システムで、体内で免疫力をつかさどっているのが血液中の白血球です。ところが、この大切な免疫力は 20 代をピークとして年齢を重ねるごとに低下することが分かりました。風邪やアレルギー疾患、がんなどの病気にかかりにくくして、健康な生活を送るために、免疫力を高める方法をご紹介します。 ◆免疫力を高めるために 1．腸を元気にする腸内の善玉菌が多いと免疫力が高まります。善玉菌を増やすには食物繊維を積極的に取りましょう。オクラやモロヘイヤ、海藻、コンニャクなどの水溶性食物繊維を含むものは、善玉菌を増やし便秘を解消します。また、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌は細胞膜に免疫力を高める働きがあります。２．体を冷やさない体の冷えは自律神経を乱し、免疫力が低下します。適度な運動は体を温めますので、生活の中に取り入れて習慣化しましょう。また、夏でも冷房などで体が冷えない様に、靴下、腹巻などを利用して冷え対策をしましょう。３．ストレスをためないストレスが多いと免疫力が低下します。１日の疲れをリセットする入浴はシャワーだけで済まさずに、ぬるめのお湯につかってリラックスし、十分な睡眠をとりましょう。また、笑うと免疫細胞が活性化するという研究データが出ています。笑えば血行が良くなり、ストレスに関するホルモンが減って、心が穏やかになるなどの効果が知られています。 ◆免疫力を高める食品１．抗酸化食品ビタミン C、ビタミン E、ビタミン B 群、β-カロテン、ポリフェノールを含む、野菜や果物は活性酸素を取り除く効果が高く、免疫力を高めます。２．食物繊維が多い食品、発酵食品食物繊維の多い食品（きのこ類、海藻、玄米など）やヨーグルト、納豆などの発酵食品は腸内の善玉菌を優位にして、免疫力を高めます。