「臨床実習 -スーパービジョンと指導技法-」 国際医療福祉大学大学院言語聴覚分野 藤田郁代 言語聴覚士養成教育における臨床実習の指導は免許を受けた後 5 年以上の臨床経験がある 者が担当できることとなっている。自分を振り返ってみると臨床を始めてから 5 年を経過し た頃は臨床を科学的、総合的に進めることがまだ難しく、先輩と比較して自分の力量不足を 実感していたような気がする。本分野では臨床実習のスーパービジョンと指導方法が十分に 確立しているとは言い難く、このような状況で臨床実習の指導に当たることとなった言語聴 覚士は自分の指導方法に不安を感じているのではなかろうか。演者は長年、養成校教員とし て学外の施設に実習生を依頼すると共に、学内のクリニックで自らも学生の臨床実習指導を 行ってきた。その経験および最近の国内外の臨床教育の動向を踏まえ、言語聴覚士臨床実習 におけるスーパービジョンと指導方法について具体的に解説したいと考えている。
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