安全農産物生産機械学 第1回 補遺 人力と馬力

2015/10/30
安全農産物生産機械学
第1回 補遺
人力と馬力
出力(kW)
人力
0.075
馬力
0.75
CIGR Handbook of Agricultural Engineering Volume3
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ホウレンソウの機械化体系
播種
収穫
防除
調製
ネギの機械化作業体系
袋詰め
定植(半自動移植機)
溝切り(施肥溝切り機)
防除(ブームスプレーヤ)
培土(乗用
管理機)
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ネギの機械化作業体系
収穫(乗用収穫機)
調製(全自動調製機)
普通型コンバイン
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農業機械化計画
ほ場作業量(rate of work)

理論作業量(ha/h)
◦ 一定の作業幅b(m)と作業速度v(m/s)で連続直進作業をしたとき
の単位時間の作業面積
Ct  0.36  b  v

V(m/s)
b(m)
ほ場作業効率
◦ ほ場作業量Cと理論作業量の比

C
Ct
T(h)
h(m)
C(ha/h)=b・h/T
b(m)
負担面積(coverage)

負担面積(coverage:ha)
作業日数内で作業可能な面積のこと。
負担面積(ha)=実作業時間×実作業日数×ほ場作業量
Working time
(h/day)
Working days
(day)
Rate of work
(ha/h)
実作業時間(h/day):一日の作業時間×0.8
実作業日数(day):一工程の作業日数×可能日数率(%)
ほ場作業量(ha/h):ほ場作業量の逆数は作業能率(h/ha)と呼ぶ。
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損益分岐点面積(Break even point area)

損益分岐点面積(ha)
機械を使用する際の単位面積当たり費用が、機械利用の作
業料金と同額になる面積。
損益分岐点面積(ha)=固定費/(ha当たり作業料金-変動費)
100 10a当たり作業料金(千円)
90 80 70 60 50 牧草収集作業での試算例
固定費:815万円
変動費:4358円
40 30 20 10 0 0
50
100
150
200
250
損益分岐点面積(ha)
その他の質問
Q:
かご車輪を付けて代かき作業をしているトラクタを見ない?
Q:
機械を作るときの発想は?
Q:薬剤散布機で散布された農薬は作物の内部に入らないのか?
Q:エダマメのもぎ取り機の精度を改善する研究はあるのか?
Q:一番お気に入りの機械は?
Q:一台で複数の作業に使える機械はないのか?
Q:機械化が進むと仕事がなくなり職にあぶれることが日本でもあったのか?
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講義資料の場所
http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~agr-machinery/
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