足湯と共にする体操 手のひらの中央を押す <やり方> 手のひらの中央を中心に、もう一方の手の親指の指腹でまんべん なく押す。 3∼5分刺激したら交代し、反対の手のひらを押す(これを交互 に繰り返す) 。 <効果> 手のひらには中かん、神闕、中極など、胃腸の働きと関連する腹 部の経穴(ツボ)が集まっています。ですから、手のひらを刺激 すると胃腸の働きを支配している副交感神経(自律神経)が活発 になり、腹部の血管が拡張し、全身弛緩して血循がよくなって、 内臓の働きが活発になります。 足の先は足湯で血の巡りがよくなっていますから、相乗効果で脳波が安定し、心も身体もリラックスします。 腹式呼吸(丹田呼吸)をする <やり方> 背もたれに背を当てて、上体(肩)の力を抜いて腹式呼 吸を行います。吐く呼吸で下腹をへこませ、吸う息でふ くらませます。コツは、吐く息を吸う息より長く、やや 強めに出すことです。吐く息で腹がへこむと、吸う息が 自然に下腹をふくらませます。 <効果> 足湯をすることで血液は全身をかけめぐるようになり ますが、さらに血液の質を正常にするためには、酸素供 給が不可欠です。 丹田とは身体の正中心、生命力の宿るところとされています。腹式呼吸の仕方をぜひマスターし、足湯をし ながら実行すると、驚くほど体の調子がよくなるはずです。 アキレス腱を伸ばし、親指を反らせる <やり方> 息を吸いながらアキレス腱を強く伸ばします。親指に力を込めて足の裏を 反り、伸ばします。そして、息を吐きながら元に戻します。これを 10 回以 上繰り返します。 <効果> アキレス腱伸展運動をすると、ふくらはぎの筋肉が伸びると共に強く締め つけられます。これが、下肢の静脈を締めつけ、その中を流れている静脈 血(老廃化した成分を含む)を心臓の方向へ送り返します。つまり、筋肉 の柔軟、強化をはかることと、血液循環の促進に効果的な運動なのです。 冷え取り効果を早め、いろいろな病気の回復力を早めます。 足指の運動をする <やり方> ① 足指を硬く締めてパッと開きます(5回∼10 回)。 ② 親指を上に、四指を下にと、互いに反らします。次に親指を下に、四指を上 にと、反対に互いに反らします(20 回以上)。 ③ 各指を出来るだけ大きく広げます(5回∼10 回)。 <効果> 温熱効果に加えて下半身の最末端を刺激して、血流促進をはかります。また図の ように、ツボを通して内臓の重要器官を刺激し、その機能を高めます。 足首回し <やり方> 足湯をしているとき、または足湯の後に、足首を回します。 片足ずつ、内側に 20 回以上、外側に 20 回以上回します。 <効果> 足首には神経、血管、経絡、筋などが密集して通っているため、ここが柔軟でな いと健康にすぐ悪影響が現れます。また足首は、手首と首筋との 関連が深く、足首の緊張を取り除くと、不思議と手首や首筋も柔 らかくなり、肩も軽くなります。 足湯をしながら、足指の運動をすることはもちろん、足湯の後、 足首回しをすると、とても効果的です。
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