富士フィルム デジタルマンモグラフィCADというシステムを導入いたしまし

富士フィルム デジタルマンモグラフィCADというシステムを導入いたしました。
雪山の白うさぎ”を見つけるのに等しいと例えられるマンモグラフィの読影ですが、当院
で導入いたしましたデジタルマンモグラフィCADとは、デジタルマンモグラフィシステム
により生成されたマンモグラフィ画像を受診して、高度な画像処理、特徴抽出、およびパタ
ーン認識技術を利用したCAD解析処理というものを行い、
疑わしい病変を含む可能性のあ
る関心領域の検出をコンピュータにより支援するシステムのことです。
このシステムを導入したことにより、乳がんの早期発見と検出率向上に寄与しています。
CAD解析処理とは
①微小石灰化検出
②腫瘤検出
という2つの主要なアルゴリズム(意味:計算方法、やり方)で構成されていて、各検出対
象の特徴分析、あるいは分類を実施して関心領域を特定すること。
①微小石灰化検出
微小石灰化検出のアルゴリズムは、対象の画像において輝度の高い微小石灰化スポット
(直径約 0.2~0.3mm 以下で、スポット間の距離は 7mm 以下)を探索し、接近している
スポット同士はひとつの関心領域として判断します。
②腫瘤検出
腫瘤とは、周囲より明るく不規則な境界を持つ領域のことを指します。
腫瘤検出のアルゴリズムは、特徴である(1)周辺のエリアと比較して高輝度・高コント
ラストである領域、
(2)不規則な境界のある領域、
(3)複数の放射ラインのある領域を
基に解析します。
もちろんこのシステムだけでマンモグラフィ画像の診断をすることはできませんが、
このよ
うな複雑な処理を施すことによって、
今まではアナログだった作業のところにデジタルの力
も加わり、より読影時の異常箇所の見落としを防ぐことが可能となりました。