税が「正社員」を減らす

ょう か ? 残 念 な が ら仕 入 れ
にはなりま せ ん。 人件費 は企
業 の付 加 価 値 の 一つです し、
サ ラリー マンは事 業者 ではあ
り ま せ んから ね。
つ いて愚 痴 る わ け にも いき ま
と でした。 消費 税 は派遣労 働
私 が 一番 懸 念 した のは こ のこ
す 。消費税 が導 入 さ れ るとき 、
異 なります。法 人税 の場合 は、
これは法 人税 の場合 と大きく
ても消費税 は減 らな いのです。
従業 員 に給 料 を いく ら支 払 っ
一
// 青 山 学 院 大 学 教 授
せ んね 。 同 じ よう な 能 力 のあ
を税 制 面 から促進 す るから で
つま り 、 企 業 か ら す ると 、
非 情 ﹂ な 低 賃 金 で働
る人 が ﹁
いて いる か ら です 。
益金 から損金 を控 除 した所 得
一二 キ企 業 我
正社 員 ﹂を減 らす
消費 税 が ﹁
消 費 税 が 派 遣 ﹂促 進
職場 の雰 囲気 が私 の若 い頃
す。 な ぜ でし ょう か ?
待 遇 の悪 さを 愚痴 ったり し て
いま した。
し れ ま せ ん。 でも 、 そ れ だ け
れ た こと が や は り 大 き いか も
の下 で、 労 働 者 の権 利 が 崩 さ
し ま った ん でし ょう 。
5
8年 に労 働 者 派 遣 法 が 制 定
さ れ 、 ﹁規 制 緩 和 ﹂ と いう 名
ま す ので、仕 入 れ に何 が含 ま
仕 入 れが多 いと消費 税 も減 り
れ る制 度 です 。 そ う す ると 、
た付 加価 値 に実質 的 に課税 さ
上げ から 課税 仕 入 れを控 除 し
わ れま す が、事 業者 の課税売
消費 税 は付加 価値 税 とも い
者 も消費税 の納税義 務を負 い
なりま せ ん。 他方 、給与 所得
関係 に基 づく 給与 は仕 入 れ に
消費 税 は こ のよう に、 雇 用
れ るから です。
には当 然 、従業 員給 与も含 ま
に課税 さ れま す が、損金 の中
な ぜ 、 こ ん な こと にな って
しか し、 そ の大 学 でも職 場
でも な さ そ う です 。 人 は法 制
ま せ ん。 企業 と し ては、人手
と はず いぶん変 わ ってきま し
の雰 囲気 は 一変 し て いま す。
れ るかが大事 になりま す。
は必要 だ が、消費税 が減 らな
いのは困り ます。 減 らす方 法
た。大 学 でも、 ひと昔前 は事
大 学 によ っては、働 いて いる
度 だ け で は な か な か動 か な い
入 れ は当然 です が、会 社 が従
はな いかを当 然考 え ます ね。
務室 に いる人 は みな大学 の職
職 員 の半 数 以 上 が契約 社 員 や
と こ ろ が 、 そ れ に税 金 が 加
か ら です 。
業 員 に支払 う給 料 はどう でし
員 でした から、 お 互 い大学 の
派 遣社 員 にな って いるよう な
わ ると 急 変 す る こと が あ り ま
売 上げ にかかわ る様 々な仕
と ころも 出 てき て います。
こう な ると 、職 場 で待 遇 に
遣 に係 る対価 ︵
労働者派遣料︶
になり 、給与 ではなく な る の
遣法 が適 用さ れ る労働者 の派
派 遣先 が支 出す る金 銭 は、派
労働 者 と の間 には原則と し て
受 け る会 社 ︵
派遣先︶と 派 遣
し等 が行 わ れ、 ﹁益 税 ﹂ も 縮
た。
︲年 に消費税 が改
そ の後 、 9
正 さ れ、簡易 課税 制度 の見直
ん でも らう 工夫 を し て いま し
手 もと に残 る こと ︶と いう お
まけま で つけ て、業者 にな じ
した消費税額 の 一部が事業者 の
し た。 ﹁益 税 ﹂ ︵
消費者 が負担
徴収も 比較 的穏 やかなも ので
れ な いよう に、 税 率 3 % で、
入 さ れま した。 国 民 に反発 さ
ことを 過度 に強調す る必 要 は
費 税 の課税仕 入 れ にな らな い
はあり ま せ ん ので、給 料 が消
費 税だ けを考 え てやるわけ で
てき て いるよう にも思えます。
完 しあ って派 遣労 働を促進 し
改 正を み て いると、相 互 に補
こう し て改 め て両法制 度 の
す。
の延長等 も 可能 にされ て いま
法 の改 正 により派 遣受 入期 間
ま した。 さら に∞年 には派 遣
限 の引 下げ等 の改 正 がな さ れ
下げ 、簡 易課税 制度 の適 用 上
事 業 者免 税点 の適 用上 限 の引
れ、同 じ年 に、消費 税 の方 も、
んが、少 なく とも 日本 の場 合
かも検 討 しなけ れば なり ま せ
う な労 働法 制を 設 け て いる の
消費 税率 の高 い国 がど のよ
が外 注 に傾 き やす い税 制 だと
手 口 です。 こ の手 回は規制 さ
れま したが、消費 税 と いう の
従 業 員も移動 さ せ る、と いう
2年 後 は解散 し、 別 のC社 に
B社も 設立から2年 間 は免税。
は 外 注 費 と し て消 費 税 軽 減。
か ら A社 に派 遣 さ せ る。 A社
そ こで、別会社 Bを作 り、 そ
こに従業員 を 移動 さ せ、 B社
自 社 の消 費 税 の負 担 が重 い。
自 社 の従 業 員 を 派 遣 す る と、
派 遣労 働 が ﹁
そ こ で、
活 用﹂
です。 です から こ の対価を支
まり ま した。 そ の後 、す った
7年 に消費 税 の
も んだ の末 、 9
税 率 が 5% に引 き 上げ られま
な いと 思 います が、実務 では
は、消費 税率 を 引 き 上げ るな
ら、 そ のバ ラ ンス上、労 働法
を概 観 し てみま し ょう 。
そ こ で、労 働法制 と 消費 税
制 がどう 補完 しあ ってき た か
租税 回避 企業 の手 口
雇 用 関 係 があ り ま せ ん の で、
でき る のです。
な ぜな ら、労 働 者 の派遣 を
払 った会 社 は、仕 入税 額控 除
した。 これ により 、中 小企業
こ のことを意 識 した租 税 回避
制 で派 遣労 働 に歯 止 めを かけ
さら に“年 には製造業 務 ヘ
A社 か ら派 遣 を 請 け負 う 。
どヽ
つでし ょヽ
つか ?
いう ことを示し て います。
の消費 税負 担 が重く 感 じら れ
9年
るよう にな ったあ と で、 9
に派 遣法 の改 正 があり 、派 遣
や脱税 など があ った こと も事
る必要 があ ると思う のです が、
6年 に派 遣法 が施行
まず、 8
3業種 に ついて派 遣労
され、 1
働 が解 禁 されま した。
の派 遣解禁 な ど の改 正 がな さ
も ち ろん、企業 の人事 は消
が でき る こと と な る のです。
業種 が拡大 さ れま した。
実 です 。
9年 に導
次 いで、消費 税 が 8