誠実⇔心にまっすぐ生きる 2015.06.12 No.13 北陵中学校生徒指導通信 よく考え 助け合って やりぬく 学校電話 0572-27-6068 6月の生活目標は、「身につけ!生活・学習習慣」です。 1年生は初の定期テストを迎え、学年独自の取組『みんなで 1000 ページ』を、全校では学習委員 会を中心に、中間テストに向けて、 『激勉提出を身につける 』キャンペーンが行われました。100パ ーセントの達成数は、41/65回(5日間×13学級) でした。全員提出にこだわる学級の団結力 の裏には、一人ひとりが学習に前向きに取り組む姿があります。 「努力の壺(つぼ)」という話を紹介します。学級を受け持つときに、毎年必ず紹介していました。 「努力のつぼ」 1年 角野 愛 「お母さん、努力のつぼのはなし、またして」 「ウンいいよ。こんどはなあに」 「逆上がり」 「あらあら、まだいっぱいになってなかったのね。ずいぶん大きいねえ。」 と、言いながら、お母さんはいすをひいて、わたしの前に座りました。そして、もう何回もして くれた、努力のつぼの話を、またゆっくりと始めました。それは、こんな話です。 人が何かを始めようとか、今までできなかったことをやろうと思ったとき、神さまから努力のつ ぼをもらいます。そのつぼは、いろんな大きさがあって、人によって、時には大きいのやら小さいの やらいろいろあります。 そして、そのつぼは、その人の目には見えないのです。でも、その人がつぼの中に一生懸命「努力」 を入れていくと、少しずつたまっていって、いつか「努力」があふれるとき、つぼの大きさが分か る、というのです。だから、休まずにつぼの中に努力をいれていけば、いつか、必ずできるときが くるのです。 私は、この話が大好きです。幼稚園のとき、はじめてお母さんから聞きました。その時は、よこ ば しごの練習をしている時でした。それからも、一りん車や、鉄棒の前まわり、跳び箱、竹うま。何で もがんばってやっている時、お母さんにたのんで、この話をしてもらいました。 くじけそうになったときでも、この話を聞いていると、心の中の大きなつぼが見えてくるような気 がします。そして、私の「努力」がもう少しで、あふれそうに見えるのです。だから、またがんばる気 持ちになれます。(以下略) 子どもの作文珠玉集 No.1 作文 25 選『子どもを変えた親の一言』(明治図書)からの引用 『努力は人を裏切らない』という言葉があります。何かを達成するためには、こつこつ と 努力を貯める、積み重ねることが大事となります。 目標を達成するためには努力を続けることが必要 不可欠です。でも、それを難しくさせる原因がこの 努力の壺にはあります。 一つ目の理由は「中を見ることが出来ない」という点です。この壺(つぼ)は中身が見えないので、 今どれくらい努力が溜まっているのかがわかりません。半分くらい溜まっているかもしれないし 10 分の 1 も溜まっていないかもしれません。人間は、終わりが見えないことが苦手です。いく ら頑張っ ても成果がでないと、 「頑張ってもどうせ無理だ」と諦めてしまうのです。でも、考えてみてください。 もしかしたら、後一回努力を注ぐだけで壺が溢れていたのかもしれません。人間は意識しなければ楽 な方へと流れてしまう生き物です。壺が溢れて目標が達成された時をイメージして(スポーツ のイメージトレーニングもこれですね)、努力を注いでいくことが大切です。 二つ目の理由は、 「壺(つぼ)の大きさが人によって異なる」という点です。壺(つぼ)の大きさが 人によって違うとはどういうことか?例えば、「10個の漢字を覚える。」という目標を立て たとしま す。吉川くんは 100 回書かないと覚えられません。加知くんは 1 回書いただけで全て覚えるこが出 来ます。この時、吉川くんの壺(つぼ)は加知くんの壺(つぼ)の 100 倍の大きさになります。当 たり前の話ですが、「他人と同じだけ努力したから同じ成果がでる」なんてありえ ません。 いつも大 事にして欲しいことは「あきらめずに、やりきる(やりぬく)」こと です。 4月から3ヶ月が経とうとしています。 “なりたい自分”に近付いているでしょうか?ここまで、あ きらめてしまったり、こつこつと積み重ねることをさぼってしまったりしていれば、まだまだ道のり は長くなるかもしれませんね。 中間テストで一つ区切りがつきました。でも、毎日こつこつできた激勉を、これからも継続、 積み重ねて いきましょう。22日は、全校一斉実力テストですからね。 中体連、夏のコンクールなども目前に迫ってきました。できることに取り組む、そして継続する。 何よりも、 『なりたい自分』をもって、そこに向かって“まっすぐ生きる”ように、自分を コントロールをしていくこと です。
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