「挑戦課題」を持って、夏休みを過ごそう

教 育 目 標
【自分づくり】社会に目を開き 「なりたい自分」の姿を描き 実現しようとする人
○自ら考え、表現できる人(創造)
○仲間とともに高め合える人(共生)
○心身ともにたくましい人(健康)
学校だより
第13号
平成28年 7月20日発行
須賀川市立第三中学校
TEL 73-2377
発行責任者:校長 高崎則行
「挑戦課題」を持って、夏休みを過ごそう
いよいよ夏休みです。保護者の皆さんの中にも歓迎したい気持ちが大きい方と何か歓迎しがたい気持ちがある方とがいる
と想像しています。終業式では次のように話をしました。自立に向けて有意義な夏休みとなるようご協力をお願いします。
明日から35日間の夏休みに入ります。自分の時間をどう過ごすか、自分でコントロールすること
ができる人は楽しい夏休みになるのでしょうし、自分でコントロールできない人には苦しい夏休みと
なり、第2学期の生活にもマイナスの影響が出るかもしれません。簡単に言うと、やりたいことと、
やらなければならないことを自分の責任で両立させることが有意義な夏休みを送る絶対条件です。こ
れが、皆さんの自立にとって大きな力になります。
そのために皆さんに伝えたいことは、「『挑戦課題』をもって夏休みを過ごそう」という1点です。
1学期を振り返って、そして2学期以降の学校生活を見通して、自分を成長させるために課題をもっ
て、それに挑戦してほしいと思います。
1学期の勉強や運動でできなかったところがある人は、夏休み中に克服(こく
ふく)してしまいましょう。例えば、できなかった数学の問題を1日1問、完全
にできるようにする。第1学期にはできなかった問題が35問多くできるよう
になります。できる問題を繰り返しやったり、大事なところを写すだけだった
りするよりも、そういう取り組みが効果的です。運動能力を高めようとする人
は、例えば毎日50メートルずつ長く走れるようにするとしましょう。夏休み
中に約1.8㎞長く走れるようになる計算です。このようなことでさえ、強い
気持ちがなければ達成できることではありません。だから「挑戦」です。
また、中学時代は人と同じではない個性的な能力が芽生え、伸びるときでもあります。夏休みだか
らこそできる、作文や習字、絵画やポスターなどの作品募集にも一人一品、
ぜひ挑戦してほしいと思います。入選する、しないということ以上に、新た
な可能性に進んで挑戦するというその気持ちが、進路に向かって自分の可能
性を拓(ひら)く大きな自信につながるかもしれません。
さて、皆さんの中のある人が私にいい教訓を示してくれました。それは陸
上競技1500mで県大会に出場した3年生の松井愛希(まなき)くんです。
松井くんは卒業した先輩が果たした東北大会出場を目指し、4位以内の入賞を目標にしていました。
残念ながら目標は達成できませんでしたが、予選では自己ベストの記録を約2秒縮めました。決勝で
は予選よりも2つ順位を上げました。「成功は約束されていないが、成長は約束されている。」松井
くんはそのことを証明してくれました。挑戦した者には成長が約束されています。成長の繰り返しが
やがて成功へと導くのであり、挑戦しない人に成功はありえないのです。
先日、慰問演奏会を行なってくれた平井元喜(もとき)さんが言っていました。「なんでもオールマイ
ティにできなくても夢はかなうんだよ。」と。「近いところに3つくらい中位の目標をもってちょっ
とずつ達成していきましょう。」と。夏休み中に達成できる中位の課題をもって、挑戦してください。
夏休みを3~4つの期間に分けて振り返りをし、気持ちを切り替えたり、計画を修正したりしながら、
あきらめずに取り組めば、多くの人がやり遂げられると思います。
8月25日(木)の第2学期始業式に、自信をつけてちょっと鼻を高くした君たちに会えるのを楽
しみにしています。
2年生、心肺蘇生法講習を受講
三小 麻生校長先生からの激励
7月19日(火)、須賀川三小の麻生能孝(あそ
う・よしたか)校長先生らに1年生の授業を見ていた
だき、その後、学年集会で校長先生からご講話を
いただきました。
麻生校長先生からは、すっかり中学生らしくな
り、中学校の教科の学習に真剣に取り組んでいる
頑張りを褒(ほ)めていただき、自己理解を深めて
「なりたい自分」に近づいくための努力を惜(お)
しまぬよう激励(げきれい)の言葉をいただきました。
そのために、友情をさらに深め互いに高め合う
こと、失敗を恐れず自ら進んで行動すること、一
つのことに打ち込むことなど具体的にアドバイ
スを受けました。
7月13日(水)、2年生は心肺蘇生法講習を
実施し、須賀川広域消防本部の消防士さんから人
工呼吸法やAEDの使い方を教わり、実際に訓練
も行いました。
これに先立つ6月17日(金)には、私たち教
職員も同講習を受講しています。学校や公民館な
どの公の施設だけでなく、ホテルや商店でもAE
Dを常備しているところが増えています。心肺蘇
生法を習得しておけば、かけがえのない家族、さ
らには地域の方々の尊い生命を救うこともありう
るという認識で、機会あるごとにこのような研修
機会に参加したい、参加してほしいと思います。
子どもと向き合うということの神髄
性教育の研修会では「寝た子を起こすな」という発想からの転換が求められてきて、今なおその勢いを増して
います。私は、一つの家族の中で歓迎された新しい命が生まれ、成長してパートナーを得、新しい家族として独
立していくという文脈の中で、性教育をとらえたいと考えています。ですから、性に関する知識を重視する一方
で、心の持ち方も重視したいと思うのです。次の文は、柳田邦男著「壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症へ
の決別―」に紹介されているもので、著者は、ここに子どもと向き合う真髄(しんずい)があると言っています。
2004年、郡山市で開かれた日本ホスピス在宅ケア研究会にいわき市の高橋まり子さんという方が参加され
ました。ご主人は、大腸がんで小学校と保育所に通う4人のお子さんを残してこの世を去られました。
る
と
い
う
。
父
さ
ん
の
お
墓
に
行
っ
て
、
お
父
さ
ん
に
相
談
す
困
っ
た
こ
と
が
あ
る
と
、
今
で
も
近
く
に
あ
る
お
四
人
の
子
ど
も
た
ち
は
、
相
談
し
た
い
こ
と
や
ら
、
心
ま
で
抱
く
ん
だ
と
言
っ
て
た
よ
」
父
さ
ん
は
お
母
さ
ん
の
こ
と
、
本
当
に
好
き
だ
か
な
け
れ
ば
結
婚
な
ん
か
し
ち
ゃ
ダ
メ
だ
っ
て
。
お
心
を
抱
き
し
め
た
い
く
ら
い
好
き
に
な
れ
た
人
で
ん
じ
ゃ
な
い
、
心
ま
で
し
っ
か
り
抱
く
ん
だ
っ
て
。
く
た
め
に
あ
る
ん
だ
。
だ
け
ど
、
体
だ
け
を
抱
く
み
ん
な
違
う
っ
て
。
両
手
は
ね
、
好
き
な
人
を
抱
た
け
ど
、
お
父
さ
ん
は
、
み
ん
な
合
っ
て
る
け
ど
、
め
る
た
め
と
か
、
ご
飯
を
食
べ
る
た
め
と
か
言
っ
か
っ
て
聞
く
の
。
ぼ
く
た
ち
は
ボ
ー
ル
を
受
け
止
手
を
出
し
て
、
両
手
は
何
の
た
め
に
あ
る
と
思
う
ぼ
く
た
ち
み
ん
な
に
ね
。
お
父
さ
ん
が
ベ
ッ
ド
で
な
い
じ
ゃ
ん
。
お
父
さ
ん
が
教
え
て
く
れ
た
の
、
っ
た
だ
け
だ
よ
。
ぼ
く
が
そ
ん
な
こ
と
す
る
わ
け
っ
て
ん
の
。
ぼ
く
は
子
ど
も
が
で
き
る
よ
う
に
な
息
子
は
こ
う
言
っ
た
の
だ
。
「
お
母
さ
ん
、
何
言
な
ん
か
し
ち
ゃ
だ
め
だ
よ
」
と
言
っ
た
。
す
る
と
、
し
て
で
も
赤
ん
坊
を
育
て
る
か
ら
、
絶
対
に
中
絶
「
い
の
ち
は
大
切
な
ん
だ
よ
。
お
母
さ
ん
は
借
金
い
て
そ
の
子
が
妊
娠
で
も
し
た
の
か
と
思
い
、
ま
り
子
さ
ん
は
、
と
っ
さ
に
、
好
き
な
女
の
子
が
本校ホームページでもご覧いただけます。アドレスhttp://www.sukagawa.gr.fks.ed.jp/?page_id=196
ん
、
ぼ
く
子
ど
も
が
で
き
る
よ
う
に
な
っ
た
よ
」
。
子
さ
ん
に
突
然
真
顔
で
話
し
か
け
た
。
「
お
母
さ
る
日
、
中
学
生
に
な
っ
た
息
子
の
一
人
が
、
ま
り
高
橋
さ
ん
が
亡
く
な
っ
て
二
年
ほ
ど
経
っ
た
あ