オームの法則、合成抵抗、分流・分圧の法則 ○オームの法則 オームの法則は、電気学の中ではもっとも基本的な法則の一つです。 オームの法則の基本的な数式は、 V=IR (電圧=電流×抵抗) です。例えば、右下の回路図の場合、電源電圧が10V、抵抗値は5Ωですから、抵抗 に流れる電流 Ix は、 10=Ix×5 より5Aとなります。 5 10V Ix ○合成抵抗 複数の抵抗値を合わせて考えるとき、直列につないでいるか、並列につないでいるかで、 その合成の方法は異なります。 ・直列の場合 ・並列の場合 直列の場合、抵抗値は単純に和を求めます。 並列の場合、抵抗値の積を、抵抗値の和で 割ります。ただし、この計算方法は 2 つの抵 例)6+3=9Ω 抗間における合成抵抗の求め方です。3 つ以 6 上の抵抗値を合成するときは、一度にすべて 9 の積・和を使わずに、抵抗を 2 つずつ計算し ます。 3 6×3 =2 6+3 例) 6 −1− 3 2 ○分流の法則 電流は、直列につないでいるもの同士では同じだけ流れます。しかし、並列につないで あった場合、それぞれに流れる電流の値は異なります。 分流の法則は、そのそれぞれに、どれだけ電流が流れているか計算するための式です。 基本式: R2 I1=V0× R1+R2 V0 R1 10V 6 I1 R2 例えば、右の回路図の場合、6Ωに流れる電流 は4Aということになります。 4 ○分圧の法則 電圧は、並列につないでいるもの同士では同じだけかかります。しかし、直列につない で会った場合、それぞれにかかる電圧の値は異なります。 分圧の法則は、そのそれぞれに、どれだけ電圧がかかっているか計算するための式です。 R1 基本式: R1 V1=V0× R1+R2 V1 V0 R2 8 例えば、右の回路図の場合、8Ωにかかる電圧は16V 20V ということになります。 2 −2−
© Copyright 2024 ExpyDoc