第5号 進む「薬草」の加工品研究 H27.10.19 発行

若狭東高校
SPH
コウギクの収穫に成功し、
いよいよ加工品の研究が始
まりました。
最初に製造したのは菊花茶です。菊花茶は中国で製造されており、
日本にも輸入されています。私たちは中国での製造法を調べ、収穫し
た花を約5分蒸した後乾燥させました。お湯で出すときれいな黄色の
お茶になりました。成功した菊花茶は、飲みやすいようにお茶パック
に詰めて県内のイベントで発表しました。飲むとほんのりと菊の香り
がしておいしいと評判です。
次に手がけたのは、菊ジャム製造の研究です。
最初はうまく色合いが出せませんでしたが、試行錯誤
の結果、花を熱湯に通すことで、コウギク本来の黄色の菊ジャムの
製造に成功しました。
菊ジャムを原料に使用した商品の第1号は「花のあんまき」です。
この商品は、菊ジャムと白アンを混ぜた具をドラ焼き風の皮で包ん
だお菓子です。地元製菓店の方よりアドバイスをいただき、菊ジャ
ムと白アンの相性が良いことがわかりました。無事に地元製菓店の
商品の一つとして採用していただくことができました。なんと、発
売後1ヶ月で1300個を売り上げました。
現在は、杉田玄白・中川淳庵推進会と連携し、
「解体新茶」の新製品への採用を目指しています。
薬用植物のブレンド茶である「解体新茶」ですが、
その新商品化を目標に研究を続けています。
このように、本校薬草の研究は、加工技術・商品
開発においても注目を集めています。
SPH についての質問や意見は…
大職員室 岡本先生まで (ささいなことでもOK)
福井新聞 紙面より
(平成 27 年 9 月 18 日)