馬見丘陵公園自然観察会 活動記録

自然と文化科
馬見丘陵公園自然観察会
活動記録
日時
2015 年 5 月 1 日(金)
10:00~15:00
担 当 者
場所
馬見丘陵公園 奈良県広陵町、河合町にまたがる馬見丘陵に作られた県
営公園を池部駅(河合町)側から広陵町側へ。
クヌギ、アベマキ林の丘で昼食。公園館前で解散。帰りはバス(五位堂
駅)徒歩(池部駅、五位堂駅)それぞれ。
備考
文 :星田 京子
写真:日坂雄二郎
天候 晴れ。 参加者74名。全体リーダー宮澤。
班別参加者、1班7名(児玉)2班13名(和田)3班15名(高原)4班14名(米村)
5班13名(遊上)6班12名(橋本)
(
)内は班リーダー。敬称略。
初夏というより夏を思わせる日差しと青い空。河合町役場横の小さな公園で集合しスタート。
6班先頭に1,2,3,4,5班と続く。
最初は、コナラ、ガマズミ、ソヨゴ、ハナノキ、コブシ、エノキ、マユミなど新葉の中を歩く。
目立たないが一人前の花や蕾をつけているもの、すでに花が終わり実のできかけたものなどを観察
しながら歩く。草本ではマツバウンラン、ブタクサ、ニワゼキショウ、ムラサキサギゴケ、イワダ
レソウなど。
道端にタニウツギとヤブウツギが並んで咲いていて図鑑を出して同定。(どちらもタニウツギ)
花壇にはつい最近まで咲き誇っていたチューリップが終わり、チューリップの引き立て役だったネ
モフィラが青い絨毯を敷き詰めたように広がっていた。
トンネルを抜けるとそこは雪国ではなくブラジルの国花であり沖縄ではイッペーと呼びその名
の付いた通りがあるというコガネノウゼン(イペとも言う、ノウゼンカズラ科)とキングサリの鮮
やかな黄色が目に飛び込む。落ちている花を分解して中を調べたり全体をカメラに収めたり。ここ
は今日のメインポイントの一つ。あと、イヌシデメフクレフシ、花盛りのキリ、まだ実の残ってい
るムクロジの大木をみてやっと古墳の丘で昼食。三線と沖縄民謡の BGМ、涼やかな風の中ホッと
一息。
午後、セコイヤのトンネルをくぐり、濃い緑の森の中に満開のヒトツバタゴとヤブデマリの白が
眼を奪う。ホオノキ、リキュウバイ、シロヤマブキ、オガタマノキ、サラサドウダン、花は終わっ
ていたがザイフリボク、ハンカチノキなど、自生種、園芸種、取り混ぜて植栽してあり面白い。ナ
ガレ山古墳は山を利用して造営されたと解説してある。先人の知恵と権力を思い知らされる。公園
館集合前にナラノヤエザクラがまだ咲き残っていて・・今日九重に匂いぬるかな・・・・と。
解散後は、バス組、徒歩組、それぞれに。暑さにも負けず、元気印の皆さん、お疲れ様でした。
コガネノウゼン(イペ)
キングサリ
ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)
ヤブデマリ
所感: 公園であり植栽されたものではありますが丘陵の自然の中にいるような感じの場所もあり、
古墳群といった場所でもあって変化に富み面白い観察会になったと思います。
また、コガネノウゼン、キングサリといった普段あまりお目にかかれないものや、ヒトツバタゴ、
ヤブデマリなど林の中に自生しているがごとく、しかも真っ盛りでおまけに手にとって観察できる
場所もありラッキーでした。