農業委員・JA・年金協議会の3者が一体で加入推進 長野県 松本市農業委員会 松本市農業委員会・JA松本市・JA松本ハイランド・J Aあづみ・松本市農業者年金協議会の3者が一体となって活 動。JA全支所毎に役職員が加入目標を掲げ、きめ細かい加 入対象者への戸別訪問活動に取り組む。 ○ 地域の概要 松本市は本州のほぼ中心に位置し、平成22年までに近隣の四賀村・奈川村・安曇 村・梓川村・波田町と合併し、978.77k㎡と県内最大の市域となっています。 農家戸数は、7,984戸、専業農家が1,187戸、農家人口7,798人で、 標高3,000m級の山岳地帯から松本平と呼ばれる肥沃な盆地の間で、水稲・果樹 ・畜産・野菜など標高差を生かした多様な農業が取り組まれています。 ○ 加入推進活動 (1)加入推進活動の取り組み内容 松本市農業委員会が中心となり、市内3JAの全支所(20)毎に農業委員・J A役員・農業者年金協議会役員・農業委員会及びJA職員で構成する普及推進班を 設置し、加入推進計画及び目標数を設定し班毎に加入推進に取り組んでいます。 戸別訪問時には、農業委員や加入推進部長らが自分の体験を基に、農業者年金に 加入したことによる社会保険控除等の節税効果や、老後の生活費の確保の重要性を 中心に説明し、農閑期の11月から2月にかけて加入推進活動を精力的に推進し、 農業者年金制度の特徴を理解し加入てもらう活動を行っています。 (2)加入推進活動計画の内容 加入対象者名簿は認定農業者で未加 入者を中心に、農業委員やJA等の関 係者が地域から集められた情報を元に 作成しています。 加入推進強化月間を前に、10月に は関係者が集まり、地区毎の目標に対 する加入状況や今後の活動計画を確認 する他、加入推進対策会議と研修会を 2回開いています。 また、対象者に独自の制度チラシの 同市年金協議会総代会で自らの体験 作成と配付や、「松本市農業委員会だ から加入の必要を呼びかける村山博 より」に,年金制度を掲載するなど、 俊農業委員会長 PR活動にも積極的取り組んでいま - 1 - す。 毎年、強化月間中には市内21地区毎に未加入者への一斉訪問を行い、後日、加 入意向者には改めて電話で確認し、農業委員会・JA職員が再度訪問し加入手続き を取る等、広域化した市であっても、きめ細かな加入推進活動に精力的に取り組ん でいます。 また、新3カ年計画では県目標32人に対して47人の独自目標を掲げ取り組ん でいます。3者が一体となって活動した結果、新規加入者は22年度9人、23年 度25人となり、3カ年の目標を2カ年で達成し、中信地区をはじめ県内農業委員 会のリーダーとして大きな成果を残しています。 ○ 今後の課題 農業が盛んな松本市でも、農家の兼業化と農業者の減少、農畜産物価格の低迷など 農業経営の厳しさが続き、農業者年金の加入推進は厳しさを増す一方です。 しかし、青年・女性農業者をはじめとする農家の老後生活の安定のため、今まで以 上に3者が一体となって、小人数による戸別訪問等のきめ細かな加入推進活動に今後 も取り組むことが必要であると思っています。 青年農業者に対する加入推進 - 2 -
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