方向性ポジティブ継続 - 格付投資情報センター

NEWS RELEASE
2016年3月8日
【格付維持】
新生銀行
発行体格付:
短期債務:
BBB+
a-2
[格付の方向性:ポジティブ]
アプラスフィナンシャル
発行体格付:
BBB+
[格付の方向性:ポジティブ]
発行体格付: BBB+
コマーシャルペーパー:
[格付の方向性:ポジティブ]
a-2
アプラス
格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。
【格付理由】
○新生銀行
米系投資ファンドが株式の約20%、国も公的資金を投入した経緯から約17%保有する。公的資金の完
済及び投資ファンドのEXIT(出口)戦略が懸案になっている。ニッチで専門性の高い分野で一定の強み
があるほか、買収でコンシューマーファイナンス事業を拡大してきたためユニークな事業ポートフォリ
オを持つ。
営業基盤が小さく、安定的な事業の割合が小さいことが課題だが、経営改革の進展に伴い安定感が増
してきている。ただし、その進展は緩やかだ。2016年度からの中期経営計画では、グループ融合や事業
の選択と集中などを掲げ、再現性・安定性の高い利益の積み上げを目指すとしている。当初の見通しと
比べ時間がかかりそうだが、改善基調は維持しているため、方向性ポジティブを継続した。営業基盤の
拡充と安定収益の底上げができる見通しが立てば、A-への格上げが実現しよう。
リスク選好度は一般の商業銀行よりもやや高いが、リーマンショック前と比べて大きく低下している。
国内外の不動産関連エクスポージャーへの集中リスクが大きいものの、リスクアペタイト・フレームワ
ークの着実な整備と健全なリスク文化が浸透してきていることを背景に、リスクとリターン及び資本と
のバランスが大きく崩れることはないだろう。
リスク耐久力はほぼAゾーンの水準にまで回復している。リスクは比較的大きいが資本の充実が寄与し
ている。慎重な業務運営が寄与してストレスシナリオへの耐性も以前より高まっている。将来的な公的
資金返済に際し増配や自社株買いなどの株主還元を実施しても、過度に金額が膨らまなければ、Aゾーン
のリスク耐久力を保っていけよう。
資産の質は比較的健全。グループ全体でみれば、コンシューマーファイナンス事業で抱える過払い利
息返還リスクに対しても、十分な引当金を備える。流動性も現状は問題ない。外貨資産は拡大傾向にあ
るため、外貨流動性の一段の強化が重要だ。
○アプラスフィナンシャル、アプラス
アプラスフィナンシャルは新生銀行の連結子会社で、信販・カード事業を担うアプラスや、消費者ロー
ン事業を営むアプラスパーソナルローンなどを統括する中間持株会社。アプラスは信販大手の一角を占
める。新生銀行グループの個人部門における中核事業を担っており、格付はグループ全体の信用力をそ
のまま反映し、2社ともに新生銀行と同格にしている。
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
NEWS RELEASE
営業収益は増加基調にある。ショッピングクレジット、カード、決済それぞれの事業収益が着実に成
長している。住宅購入諸費用を対象にしたローンの取り扱いが拡大し、キャッシング、ローンカード残
高の緩やかな減少をカバーしている。新生カードを統合した影響で過払い利息返還額が増え、コスト吸
収力はやや低下したものの、収益力はBBBゾーンと評価できる。
資産の質は維持されている。信販会社の中では資本が厚い。内部留保の一部は将来的に優先株消却に
充当される可能性があるが、リスク耐久力は格付に見合う水準を維持できるとみている。資金調達は親
会社の新生銀行の強いサポートが見込めることもあって、流動性に問題はない。
【格付対象】
発行者:新生銀行(証券コード:8303)
名 称
格 付
発行体格付
BBB+(維持)
名
称
第4回期限前償還条項付
無担保社債(劣後特約付)
第5回期限前償還条項付
無担保社債(劣後特約付)
第6回期限前償還条項付
無担保社債(劣後特約付)
第1回無担保社債
第2回無担保社債
第3回無担保社債
発行総額
(億円)
64
発行日
償還日
2012年10月26日
2022年10月26日
BBB(維持)
100
2013年06月07日
2023年06月07日
BBB(維持)
150
2013年12月25日
2023年12月25日
BBB(維持)
60
50
50
2014年07月18日
2014年12月11日
2015年10月27日
2017年07月18日
2019年12月11日
2020年10月27日
BBB+(維持)
BBB+(維持)
BBB+(維持)
名 称
短期債務
名
格付の方向性
ポジティブ
称
発行限度額
(百万米ドル)
5,000
担保・保証
保証会社等
無担保
格
発行登録(社債)
名
称
第2回無担保社債
第3回無担保社債
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
発行予定額
(億円)
1,000
発行総額
(億円)
100
100
付
優先債:
BBB+(維持)
期限付劣後債:BBB(維持)
永久劣後債:BBB-(維持)
発行者:アプラスフィナンシャル (証券コード:8589)
名 称
格 付
発行体格付
BBB+(維持)
称
付
格 付
a-2(維持)
ユーロMTNプログラム
名
格
格付の方向性
ポジティブ
発行予定期間
予備格付
2014年09月04日~2016年09月03日
BBB+(維持)
発行日
償還日
2014年09月29日
2015年06月19日
2017年09月29日
2020年06月19日
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
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格
付
BBB+(維持)
BBB+(維持)
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日本橋一丁目三井ビルディング
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信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
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NEWS RELEASE
発行者:アプラス
名 称
発行体格付
名
格 付
BBB+(維持)
称
コマーシャルペーパー
発行限度額
(億円)
1,900
格付の方向性
ポジティブ
担保・保証
保証会社等
無担保
格
付
a-2(維持)
☆予備格付は、個別債務の最終的な条件が決定されていない段階で予備的な信用格付が必要となる場合に、付与
する評価です。個別債務の最終的な契約内容等によっては、予備格付とは異なる信用格付が付されることがあ
ります。
☆MTNプログラムに対する信用格付はプログラムを対象としており、プログラムのもとで発行する個々の債券に
対する信用格付ではありません。個々の債券の信用格付は通常、同プログラムの信用格付と同一ですが、クレ
ジットリンク債、インデックスリンク債など個々の債券の契約内容によっては、同一とならない、あるいは格
付しないことがあります。R&Iは依頼に応じて、個々の債券にも信用格付を付与することがあります。
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信用格付に関わる事項
信用格付業者
登録番号
株式会社格付投資情報センター
金融庁長官(格付)第6号
直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。
主任格付アナリスト
信用格付の付与について
代表して責任を有する者
新生銀行:久保 太郎
アプラスフィナンシャル、アプラス:大石
神林 尚
竜志
信用格付を付与した日
主要な格付方法
2016年03月03日
事業法人等の信用格付の基本的な考え方 [2015.05.01]
金融機関等に共通する格付の考え方 [2014.03.13]
預金取扱金融機関 [2015.12.21]
消費者金融 [2014.04.25]
クレジットカード・信販 [2013.05.02]
リース [2014.03.27]
金融グループの格付の考え方 [2013.07.31]
規制資本商品と金融機関等の格付の考え方 [2014.04.21]
上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載
しています。http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html
評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html
格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html
格付関係者
新生銀行、アプラスフィナンシャル、アプラス
注
格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。
利用した主要な情報
品質確保のための措置
情報提供者
決算書類、開示情報
公認会計士の監査済みである、またはそれに準じた信頼性が確保され
ている決算書類であること。一般に開示された、またはそれに準じた
信頼性が確保されている情報であること。
格付関係者
信用格付の前提、意義及び限界
R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約
定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債
務等の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何
ら意見を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来
の事実の表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその
他の意見についての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項
について、いかなる保証もしていません。
R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これら
の情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合
には、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信
用格付を保留したり、取り下げたりすることがあります。
利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性
が高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することが
あります。
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■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
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