平成27年度一般入試前期 解答例(生物基礎・生物)

生物基礎・生物
問題1
(1)
ア
イ
ウ
さく状
海綿状
チ ラ コ イド
エ
オ
カ
水素
酸素
還元
キ
ク
ケ
ATP
ストロマ
カ ル ビ ン・ ベ ン ソ ン
コ
サ
シ
5
6
3
ス
温度
(2)
( 以 下 のい ず れ か )
・ 二 重 の葉 緑 体 包 膜 で 包 ま れて お り 、 1 つ は 取 り込 ま れ た 原 核 生 物
由 来 で 、も う 1 つ は 取 り 込 んだ 宿 主 由 来 と 考 え られ て い る 。
・ 独 自の DNA を 持 っ て い る。
・DNA の 塩 基 配 列 が 原 核 生 物 で あ る シ ア ノ バ クテ リ ア の そ れ に
似ている。
・ 独 自 に分 裂 し て 増 殖 で き る 。
じ 元 素 か ら な る 単 体 で 性 質 の異 な る 物 質 を 、 互 いに 同 素 体 で
(3)
気孔の孔辺細胞の細胞壁は、孔隙に面する内側のほうが厚く伸びにく
い。膨圧が高まり細胞がふくれると、内側の細胞壁が伸びにくいので
外側に反りかえることにより気孔が開き、膨圧が低下すると気孔は閉
じる。
黒 鉛 、 フラ 黒 鉛
(4)
ア ブ シ シン 酸 ( ABA)
(5)
光 合 成 によ る CO 2 の 吸 収 量と 呼 吸 に よ る 排 出 量が つ り あ い 、見 か けの
光 合 成 速度 が 0 に な る 光 強 度
(6)
グ ル コ ース ( C 6 H 12 O 6 )の 分 子 量 は 12×6+ 1×12+ 16×6=180
グ ル コ ース 90 g の 物 質 量 をモ ル で 表 す と 90÷180= 0.5 mol
1 mol のグ ル コ ー ス を つ く るた め に は 6 mol の CO 2 が 必要
0.5×6 ×22.4=67.2
答
67.2
[L]
(7)
CO 2 濃 度は 400ppm=大 気 の 体積 の 0.000400 倍 な ので
67.2 L の CO 2 を含 む 大 気 の体 積 は 67.2÷0.000400=168000 L と な る 。
1 m 3 は 1000 L な の で 168000÷1000 =168 m 3
答
168
[ m3]
植 物 に 取り 込 ま れ る が 、 植 物が 枯 れ た り 伐 採 さ れた り す る と 新 た に 取り 込
問題2
(1)
ア
染色体
イ
体細胞
ウ
減数
エ
セ ン ト ラル ド グ マ
(2)
DNA は 塩 基 に 糖 お よ び リ ン酸 が 結 合 し た ヌ ク レオ チ ド が 鎖 状 に
多 数 つ なが っ た 構 造 を し て いる 。 DNA は デ オ キシ リ ボ ー ス に リ
ン 酸 と 塩基 が 結 合 し て い る が、 RNA は リ ボ ー スに リ ン 酸 と 塩 基
が 結 合 して い る 。 ま た 、 DNA を 構 成 す る 塩 基 が、 ア デ ニ ン 、 シ
ト シ ン 、チ ミ ン 、 グ ア ニ ン の 4 種 類 で あ る の に 対し 、 RNA を 構
成 す る 塩基 は 、ア デ ニ ン、シ ト シ ン 、ウ ラ シ ル、グ ア ニ ンの 4 種
類 で あ る。さ ら に、DNA は 通 常 2 本鎖 で 存 在 する が 、RNA は 1
本 鎖 で 存在 す る 。
(3)
RNA は 遺 伝 情 報 と 酵 素 ( 触媒 ) の 働 き の 両 方 をも ち う る 物 質 で
あ る が 、タ ン パク 質 の 方 が 酵素 と し て の 働 き が 高い た め 、酵 素 の
働 きは RNA か ら タ ン パ ク 質に 移 行 し た 。ま た、DNA の 方が RNA
よ り も 物質 と し て 安 定 で あ るた め 、遺 伝 情 報 物 質と し て の 役 割 を
DNA が 担 う よ う に な っ た 。
(4)
遺 伝 子 診断:あ ら か じ め 遺 伝子 を 診 断 す る こ と で 、病 気と 関 連 が
あ る 遺 伝子 が 正 常 か ど う か を知 る こ と が で き、病 気 の 予 知 が 可 能
となる。
遺 伝 子 治療:あ る 遺 伝 子 が 正常 に 働 か な い た め に病 気 と な っ て い
る 患 者 の細 胞 に 、正 常 な 遺 伝子 を 入 れ る こ と に より 、異 常 な 遺 伝
子 を も つ細 胞 を 修 復 す る 。
問題3
(1)
食物連鎖
(2)
作用名
呼吸
同じ作用
③ 、 ④ 、⑫
純生産量
①-②
成長量
⑥ - ④ -⑨
(3)
(4)
熱 帯 多 雨林 は 生 産 者 の 生 物 量が 多 く 、気 温 や 日 照量 も 年 間 を 通 し
て 十 分 であ る た め 大 き な 総 生産 量 を 示 す 。し か し 、気 温 が 高 い こ
と で 、呼 吸 量も 大 き く な る ため 、 純 生 産 量 に は 、他 の森 林 と 大 き
な 差 が 見ら れ な い 。
(5)
作用
働き
⑭
人 間 に よる 化 石 燃 料 の 大 量 消費 。
(6)
北 半 球 では 、春 か ら 夏 に か けて 、陸 上 植 物 の 光 合成 が 活 発 に な り、
大 気 中 の二 酸 化 炭 素 が 固 定 され る 。そ の た め 大 気中 の 二 酸 化 炭 素
濃 度 が 減少 し 、 9 月 頃 に 極 小と な る 。 一 方 、 秋 から 冬 に は 、 光 合
成 量 が 低下 す る た め 、 大 気 中の 二 酸 化 炭 素 は 春 まで 増 加 し 、 5 月
頃 に 極 大を 示 す 。
(7)
温 室 効 果ガ ス は 、地 表 か ら 放射 さ れ る 赤 外 線 を 吸収 し 、そ の 一 部
を 地 表 に再 放 射 す る の で 、 地表 や 大 気 の 温 度 が 上昇 す る 。
問題4
(1)
ア
等黄
イ
端黄
ウ
胞胚
エ
細胞質
オ
ホ メ オ ティ ッ ク( ホ メ オ ボ
ッ ク ス 、ホ ッ ク ス )
(2)
外 胚 葉 :皮 膚 の 表 皮 や 脳
中 胚 葉 :脊 椎 骨 、 腎 臓 、 心 臓な ど
内 胚 葉 :消 化 管 の 上 皮 、 気 管や 肺 な ど の 上 皮
(3)
ビ コ イ ド遺 伝 子 が 働 か な い と、全 て の 場 所 で ビ コイ ド タ ン パ ク 質
が な い 状態 に な り 、胚 の 前 後軸 に 沿 っ た 濃 度 勾 配が で き な い 。そ
の た め 、こ の 突 然 変 異 体 で は 胚 全 体 が 後 部 と 同 じ状 態 と み な す こ
と が で きる 。従 っ て 、胚 全 体 で 後 部様 の 遺 伝 子 が発 現 す る と 予 想
さ れ る ので 、 前 方 部 が 欠 失 し、 後 部 の み が 存 在 する 胚 と な る 。
(4)
子 葉 、 胚 軸 、 幼 根 の う ちの 2 つ
(5)
植 物 の 頂芽 の 部 分 に は 茎 頂 分裂 組 織 、主 根 の 先 端部 分 に は 根 端 分
裂 組 織 が存 在 し 、そ れ ぞ れ が活 発 な 細 胞 分 裂 を 行っ て い る 。そ し
て 、そ れ に よ り茎 と 根 に 新 しい 細 胞 を 付 加 す る とと も に 、新 し く
加 わ っ た細 胞 は 茎 頂 あ る い は根 端 か ら 離 れ る に 従っ て 、細 胞 分 裂
を 停 止 して 、細 胞 伸 長 を 行 い、茎 も 根 も 伸 び て いく 。こ の よ う に、
分 裂 組 織の 働 き が 繰 り 返 さ れる こ と に よ り 、長 期 間 に わ た っ て 器
官がつくり足されていく。