2014 秋田市立御所野学院高等学校 単元「2年生 郷土学のまとめ」10 月~3 月 第1段階 ― 求められている結果を明確にする ― ○ 設定されているゴール 〈目標〉 ○・ 郷土学で興味関心を持った事柄について,テーマを設定する。そして仲間とともに協働学習を通して情報を収 集し,まとめ,発表を行うことで,理解をさらに深める。 ・ 小論文課題を通して,課題文を要約する力,自分の考えを持ち論理的に思考し表現する力を高める。 ○ 生徒への本質的な問い <問い> ・ 郷土の抱える諸問題を自分自身の問題として捉 ○ 生徒が求められている永続的な理解 <理解> ・ 生徒は,郷土学の内容が自分自身の生き方と関連 えているか? しているということを理解する。 ・ これからの秋田の発展,まちづくりについてどの ・ 学んだ知識が秋田のまちづくりに活用できるこ ような提案ができるか? とを理解する。 ○ この単元の結果,生徒はどのような鍵となる知識とスキルを身につけるのか? 生徒は次のことを知る。 〈知識〉 生徒は次のようなことができるようになる。 〈スキル〉 ・ 高齢化社会,国際化社会,自然と環境,心と健康 ・ 資料を収集し,まとめ,自分の考えを発表する力 などのテーマが秋田県と大きく関わっているこ が高まる。 (基礎力;言語・数量・情報スキル) とを知る。 ・ 世界における日本の食料自給率の低さについて ・ 図表を読み取る力,知識の活用力,さらに自身の 知る。 考えを持ち,伝える力が高まる。 (論理的思考力) 第2段階 ― 承認できる証拠を決定する(評価のための証拠) ― ○ 生徒が理解したことは,どのような証拠によって示されるのか?生徒が理解したと,なぜ判断できるのか? 〈課題〉 パフォーマンス課題 ・ 「郷土学のまとめ」 ・・・これまでの学習の中で特に興味関心を持ったテーマについて仲間と共に調べ,資料を 作成し発表する。なお,パワーポイントで作成し,発表会では他の人たちにも分かり 易く説明する。 ・ 「小 論 文 課 題」 ・・・食料自給率をテーマにした課題文を要約し,学んだ知識を活用して,郷土である秋田 を生かしたまちづくりを提案する。 ○ 第1段階で求められている結果と照らし合わせて,どのような他の証拠を集める必要があるのか? 〈証拠〉 , 〈評価〉 ・ 取り組み状況の観察,事前事後の概念図,生徒同士による相互評価を受けての振り返り。 ※パフォーマンス課題と同様に,生徒の作った成果物は集めてポートフォリオとして保存する。 第3段階 ― 学習経験を計画する ― *鍵となる指導と学習活動を順番にリストアップする。 〈学習のながれ〉 学習活動 1. 「郷土学のまとめ」方について,その流れを全体に説明する。なお,中間発表およびリハーサルにおける評価 〈方向性・期待〉 , 〈惹き の観点を事前に示す。これにより生徒は学習の方向性が定まり,興味関心も高まる。 付け〉 2. ここまでの学習を各個人で振り返る。関連する用語を引き出して概念図を作成し,思考の再構成を行う。 〈再 考〉 3. パフォーマンス課題「郷土学のまとめ発表」に取り組む。なお,2~3名のグループによる協働学習を主体に 実践する。まとめの進め方,役割分担,情報収集の仕方,発表について話し合いを行わせる。教師は適宜助言 指導を行う。 〈惹き付け〉 , 〈評価〉 4. 中間発表を行う。事前に示したクライテリアを埋め込んだアセスメントツールに基づき,生徒同士によるピ ア・アセスメントを実施する。なお,数字での評価(4段階)の他に記述語での評価も取り入れる。ピア・ア セスメントの結果は,生徒へフィードバックさせて作品の完成度を高めさせる。 〈評価〉 , 〈再考・修正〉 5. 中間発表からリハーサルの間に,生徒と頻繁に対話を行いながら適宜教師による助言指導を行う。 〈惹き付け〉 6. 各系統内でリハーサル(全体発表会の代表発表者選考)を実施する。アセスメントツール(発表会評価ルーブ リック)を使用してピア・アセスメント,セルフアセスメントを行う。 〈評価〉 7. 全体発表会を実施する。各系統の代表者はパワーポイントによる発表,その他のグループはポスターセッショ ン形式で発表する。 〈経験〉なお,1年生,中3生も聴衆となり,次年度の郷土学への関心意欲態度を向上さ せる。 〈惹き付け〉 8. パフォーマンス課題「小論文;食料自給率~まちづくり~」を提示する。なお,この課題が 3 年次の個人研究 に必要な自身の考えを持ち,まとめ,論理的に伝える力を高めるために必要であることを伝える。評価ルーブ リックを提示する。 〈方向性・期待〉 , 〈惹き付け〉 9. 各教科で郷土学と関連性のあるテーマの授業を行い,パフォーマンス課題に対する興味関心を高める。 〈惹き 付け〉 ※ 国語(南北問題),英語( Research エネルギーと私たち) ,生物(生物の多様性と生態系) ,地理(食料と 産業)など。 10. 冬季休業中に,課題に取り組む。なお,各教科や郷土学で学んだ知識を活用して,郷土秋田のまちづくりを提 案する。 〈方向性〉 11. 提出されたパフォーマンス課題は,各教科(全職員)でアセスメントツール(小論文評価ルーブリック)に基 づいて評価する。なお,この評価を各教科で行うことで,教科が求める資質,能力が抽出され,次年度のカリ キュラム内容に反映させる。 12. 2月~3月,次年度の個人研究のテーマ設定を行う。春休みに関連する書籍を○冊読む。 〈個性化,組織化〉
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