資料1 第 5 回 旧弘道館保存活用計画策定委員会 第5回委員会の検討内容と第4回委員会の主な意見 1.第5回委員会の検討内容 <委員会> <検討の内容> 平成 27 年度 第1回 1.計画の目的と対象の設定 2.特別史跡の概要の把握 (1)調査の実施(現地調査・史資料調査) (2)歴史的変遷と現況のまとめ 第2回 3.特別史跡の本質的価値の検討 (1)本質的価値の検討 第3回 (2)構成要素の検討 4.課題の抽出 平成 28 年度 5.保存活用の目標と基本方針の検討 第4回 (7/28) 意 見 を 受 け た 修 正 第5回 6.保存(保存管理) の検討 7.活用の検討 8.整備の検討 ・方向性 ・方向性 ・方向性 ・保存管理の方法 ・活用の方法 ・保存活用体制 ・法律に基づく諸手続き ・活用のための整備 ・保存のための整備 等 等 ・周辺環境の保全 等 9.運営・体制の整備の検討 10.施策の実施計画の策定・実施の検討 11.経過観察の検討 第6回 計画書作成(とりまとめ) 図:2 カ年の保存活用計画策定のフローと委員会の開催時期(案) 1 第 5 回 旧弘道館保存活用計画策定委員会 2.第4回 旧弘道館保存活用計画策定委員会(7/28) 主な意見と対応 主な意見 対応等 (1)本質的価値について(再整理) ・最大規模について,他の藩校との規模の比較により具体的に示す必要 に最 つ大 い規 て模 がある。 →全国の代表的な藩校が所 在していた自治体にヒア リングを実施して概要を ・最大規模については,面積以外(人数等)でも情報があるものがあれば 最大ということを示すとよい。 把握(最終的に計画書の 弘道館の概要整理等に必 要な情報を反映する予 ・「独自の教育理念」とは何なのかについて,国内外の来訪者や,弘道館 独 自 性 に つ い て の事を知らない人にもわかるように説明が必要である。言葉だけが一人 歩きしないようにして頂きたい。 ・「独自の教育」について,他と比較してどんな特徴があるのか示すことで 一般の人にもわかりやすくなる。 教育内容 そ 関の わ他 る, 内特 容徴 に 定) ・教育施設として,弘道館で実施されていた教育内容は 重要である。 水戸学 →既往文献により概要を把 握(最終的に計画書の弘 道館の概要整理等に必要 ・何をもって水戸学とするのか,弘道館で教えたものが な情報を反映する予定) 当時どのような影響を与えたのかを調べてほしい。 江戸弘道館 ・弘道館は江戸にもあったということも頭に入れて置いて 頂きたいと思う。 (2)保存活用の目標と基本方針について ・まず江戸時代の弘道館の敷地であった範囲を追加指定した上で,失わ 追 加 指 定 に つ い て 基 本 方 針 に つ い て れた施設の復元を進めるべきではないかと思う。 ・学生警鐘,孔子廟表門等の当時から残る未指定の建物についても追加 →地区区分別の保存管理の 方法で周辺の追加指定や 歴史的建造物の重文指定 について整理 指定をしていくことが大切である。 ・将来的な追加指定の範囲は,長期的視野をもって計画書に記載するべ きであると文化庁から指導されているため,そのような含みも記載して おくべきである。 ・今後,具体的な話になると,保存と活用が両立しないことが出てくる事が →保存管理の方法や活用の 予想されるが,議論を行う上での判断材料が整理された基本方針にす 方法の検討に合わせて、 る必要がある。 基本方針を適宜修正 ・相反する二重の方針を立てないように気を付けるべきである。将来的に 復元するのであれば,復元すると明記して,復元を前提にした上で,保 存活用を進めていくべきである。 2 第 5 回 旧弘道館保存活用計画策定委員会 主な意見 対応等 (3)保存(保存管理) ・活用・整備の方向性について 全 体 保 存 ( 保 存 管 理 ) ・保存(保存管理)の中に活用の内容等が書かれていると混乱する。 →保存管理の方法や活用の (梅林機能の必要性は活用の中で考えていくべきである) 方法の検討に合わせて、 (有料開放を維持するというのが,保存(保存管理)の中に書かれている) 再整理 ・保存の為にも自主的な財源を持つ必要性があるため,財源の問題も保 存管理計画の中に入れていく必要がある。概念を少し表現の中に入れ →運営・体制の方向性で整 理 ておくというだけでも良い。 ・鹿島神社への車のアクセスは文館地区の中で検討するのか。それとも 全体として車のアクセスを検討するのか,整理をしてほしい。 →指定地内の動線や駐車場 について活用の方法の公 開方法で整理 ・教育や地元住民に対する活用について,地域の人々の暮らしの中でど のように位置付けていくかという視点が必要である。 ・学校等と連携が取れて,市民,あるいは学生・若い人達がどのように弘 →活用の方向性や、活用の 方法に学校教育・社会教 育との連携を整理 道館を理解できるのかということが大切である。 活 用 ・弘道館での企業セミナー,新人研修,管理職研修の開催など,現代でも 水戸学に通じるような活用を試みることが重要なのではないか。 ・地域の弘道館を大切に思う気持ちや,常に学び,理解を深めていくとい うものが充実している事が,来訪者にも伝わって理解が深まると思う。 ・水戸学の先見性,実践性,国際的視野を,自分たちのものとして今後に 繋げて行く,そういう理解が深まるような機会を増やしていくための仕組 みや企画を実施していくべきである。 ・復元整備を行う前段階として,絵図だけでなく,現地での遺構の広がりを 確認する為の地中探査や確認調査を実施し,物的証拠を揃えること 整 が,現状変更申請の条件になっている。 →保存(保存管理)で調査・ 研究の項目を整理 →活用で整理する諸施設の 備 再現でも史実や調査・研 究結果に基づいて施設を 再現することを記載 ・復元は平面表示も含めて様々な方法がある。梅が重要であるのであれ ば,梅を残す方向で考える必要もあると思う。 復 元 に つ い て →活用で整理する諸施設の 再現で整理 ・旧県庁舎を破壊してまで元の状況に戻すかどうかは,よく検討する必要 がある。 ・文館あるいは別の建物の復元により,活動・収蔵が行えるスペースを確 保できるのではないかと思う。 ・文館が復元された際には,水戸学や水戸の教育資料館のような機能を 持たせることも考えられる。 3
© Copyright 2024 ExpyDoc