足元で高まる相場の変動性

2015年8月25日
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スペシャル・レポート
世界の相場下落と日本株の見通しについて
フィデリティ投信株式会社
8月中旬以降、世界的にリスク資産の価格が下落しています。日本株相場もリスク回避などの動きや利益を確定
しようとの動きから足元で大きく値を下げています。
当レポートでは、その背景や今後の日本株相場見通しなどについてご説明いたします。
足元で高まる相場の変動性
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日本株相場は、東証株価指数が年初来高値をつけた8月11日から、8月24日までの約2週間で▲12.2%
下落し、年初来の株価上昇の半分強を打ち消した形となりました。また、外国為替については、同じ期間で
1米ドル125円台から118円台まで円高が進みました。
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足元で相場の変動性が高まっている背景には、中国経済の減速懸念や、原油価格の下落などから世界
的にリスク回避姿勢が強まっていることが挙げられます。
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中国では、足元で発表された経済指標で景気の減速を示唆するものが増えています。製造業PMIは7月に
続いて、8月も前月水準から低下し、景気拡大縮小の分かれ目となる50を下回りました。中国政府は、公的
年金基金の資金運用先として株式の認可、大手証券会社に対してETFを活用した株式取得の要請、など
の株価対策を打ちましたが、上海総合指数は、6月上旬につけた年初来高値の5,000ポイント強から8月24
日には3,200ポイント台まで下落しました。
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中国の景気減速は、資源需要の低下につながるとの見方もあり、資源輸出依存度の高い新興国などは、
今後さらに景気が厳しくなるとの懸念も世界的なリスク回避の動きにつながりました。
日経平均株価と米ドル円の推移
(円)
日経平均株価(左軸)
米ドル円(右軸)
上海総合指数と原油先物価格の推移
(円)
(ポイント)
上海総合指数(左軸)
WTI原油先物(右軸)
(ドル/バレル)
22,000
128
5,500
21,000
126
5,000
60
4,500
55
124
20,000
122
65
19,000
120
4,000
50
18,000
118
3,500
45
3,000
40
112
2,500
35
110
2,000
14年12月
116
17,000
114
16,000
15,000
14年12月
15年2月
15年4月
15年6月
30
15年2月
(注)Bloomberg、各種情報等よりフィデリティ投信作成。期間:2014年末~2015年8月24日。
1
上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
最終ページを必ずご確認ください。
15年4月
15年6月
2015年8月25日
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世界の相場下落と日本株の見通しについて
フィデリティ投信株式会社
経営効率の改善など独自要因による利益成長が期待される日本企業
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世界景気は、堅調な拡大を続ける米国景気が下支え役となるため、世界的な景気後退に陥るような事態
まで想定する必要はないと思われます。中国経済の先行きに対する懸念は残りますが、日本経済全体へ
の影響は限定的であると見ています。これらの問題が、日本企業のファンダメンタルズに与える影響は
限定的であると 考えられます。
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個別のセクターで見れば、確かに大きな影響が出て来るものもあり、慎重な銘柄選択は必要です。例えば、
ひとくちに中国・新興国関連の事業といっても、資源、素材、インフラ、設備投資関連などについては先行
きを楽観視すべきではない一方で、消費関連については過度に警戒する必要はないと考えられます。

日本株相場にとって重要なのは、企業統治改革の推進によって収益力向上を目指すという日本企業の
動きがまさに始まったところであるという点です。このような、外部環境とは関係のない自助努力によって
1株当たり利益の拡大が持続する可能性は高いと考えています。
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株価バリュエーションは割安感が強まっています。7月末に日経平均株価で2万円台に乗せていた株価は、
今期の大幅増益をある程度織り込んだ水準にあったと考えられますが、18,000円近辺まで調整した現状の
相場水準では、バリュエーションが割安となった銘柄が顕著に増えています。

短期的には、外部環境の影響で相場が調整する局面もありますが、中期的には日本株の魅力は高まって
いると考えています。
主要国地域の株価収益率(PER)
主要国地域の株価純資産倍率(PBR)
(倍)
(倍)
日本
米国
欧州
世界
日本
米国
欧州
世界
35
3
30
米国 2.9
世界 2.3
25
2
米国 17.1
世界 16.4
欧州 15.5
日本 15.5
20
15
欧州 1.9
日本 1.5
1
10
5
08年7月
10年7月
12年7月
14年7月
0
08年7月
10年7月
12年7月
(注)Bloomberg、RIMES等よりフィデリティ投信作成。期間:2008年7月末~2015年7月末。MSCI各指数を使用。
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上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
最終ページを必ずご確認ください。
14年7月
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