2015年8月25日 販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 世界の相場下落と米国リート相場の見通し フィデリティ投信株式会社 2015年8月24日の世界株式相場は、先週の下落基調を受けて、続落しました。リスク資産から一旦資金をシ フトさせる動きによって、世界的にリスク資産が続落し、米国リート相場も続落しました。当レポートでは、こ の動きの背景と、今後の米国リート相場の見通しをご説明いたします。 米国リート相場の動き 2015年8月24日の米国リート相場は、▲4.7%下落しました。また月初来では▲5.8%の下落となり ました。 この背景は、中国政府の景気、株価、人民元に関する対応の不透明感から、リスク資産から資金 を一旦シフトする動きが広がったことが背景です。加えて、8月24日の世界の相場の動きは、下落 が下落につながる心理的な要因が大きく働いていたと思われます。ただし、市場には売られ過ぎ の兆候も出始めており、一部には堅調な米国経済を背景に、リスク資産の投資機会を探る動きも 出ています。 業種別では、全業種が大きく下落しているわけではなく、業種によって下落率に差が出ています。 国内景気の回復による需要に支えられた倉庫セクターや、テナントとの賃貸契約の長いヘルスケ アセクターなどが相対的に下落幅が少ない一方、世界景気の動向に敏感なホテル・リゾートセクタ ーなどが大きく下落しました。 米国リートと米国株式の推移 年初来(2014年12月末~2015年8月24日) 115 月初来(2015年7月末~2015年8月24日) 104 米国リート 米国株式 110 米国リート 102 米国株式 100 105 98 96 100 94 95 92 90 90 88 85 14年12月 15年2月 15年4月 86 15年7月31日 15年6月 15年8月7日 15年8月14日 15年8月21日 月初来の米国リートの業種別騰落率 (2015年7月末~2015年8月24日) 倉庫 ヘルスケア 小売 住宅 米国リート 林業 オフィス・物流 多角 ホテル・リゾート -1.9% -3.8% -4.7% -5.0% -5.8% -6.4% -7.6% -8.3% -8.5% -10.0% -9.0% -8.0% -7.0% -6.0% -5.0% -4.0% -3.0% -2.0% -1.0% 0.0% (注)Bloombergよりフィデリティ投信作成。米国リートはFTSE NAREIT Equity REITsインデックス。米国株式はS&P500種指数。 全て現地通貨ベース。上グラフは、期間初を100として指数化。 1 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 2015年8月25日 販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 世界の相場下落と米国リート相場の見通し フィデリティ投信株式会社 米国リート相場の見通し 世界的なリスク資産からの資金シフトの動きで米国リート相場は下落したものの、米国リートのファン ダメンタルズは、引き続き堅調です。 堅調な米国経済を背景に、米国商業用不動産の需給環境は良好で、リートの業績は増益が見込ま れています。 米国商業用不動産の賃料と入居率の上昇と米国リートの業績予想 10% 5% 0% -5% 賃料上昇率 3.3% 3.5% 20% 米国リート業績予想 -10% 92% 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年) 入居率 90% 90.4% 90.1% +9.0% +7.5% 10% 0% 2015年 88% 86% 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年) 2016年 (注)Bloombergよりフィデリティ投信作成。左グラフの期間:2004年~ 2016年。2015年と2016年(網掛け)は予想値。賃料上昇率、入居率は、 REIS Inc.の公表データについて、小売施設、オフィス、物流施設、住宅 の平均を算出。米国都市部。米国リートの業績予想は、Citi Researchよ り。2015年および2016年の調整後キャッシュフロー増加予想。 一方、リートの株価評価(バリュエーション)は割安な水準にあります。 米国リートの配当利回りは、8月24日時点で、4.02%(推定)と米国債利回りの2.00%を大きく上回って おり、米国債に比べて割安と考えられます。また、株価水準は、資産価値(NAV)を推定値で約9%下 回っており、資産価値に対して割安と考えられます。 米国リートと米国国債の利回りの推移 米国リートのNAVプレミアムの推移 (2010年7月末~2015年8月24日) (2005年7月末~2015年8月24日) 40% 6% 30% 米国リート配当利回り 5% 米国 リート 割高 米国10年国債利回り 4.02% 4% 20% 10% 0% 3% ‐10% 2% 2.00% 1% ‐20% ‐30% ‐40% 0% 10年7月 11年7月 12年7月 13年7月 14年7月 15年7月 (注)上図:Bloombergなどよりフィデリティ投信作成。8月24日の米国 リートの配当利回りは7月末時点の数値を8月の騰落率で調整して算出 した推定値。右図:NAREIT、FMR Coよりフィデリティ投信作成。米ドル ベース。8月24日の米国リートのNAVプレミアムは7月末時点の数値を8 月の騰落率で調整して算出した推定値。米国リートは共にFTSE NAREIT Equity REITsインデックス。 ‐50% 05年7月 07年1月 08年7月 10年1月 11年7月 13年1月 14年7月 NAVは、資産価値(資産-負債)を意味します。 リートの価格と1口あたりNAVの差がNAVプレミアムです。 米国 リート 割安 今後、投資家心理の安定にはしばらく時間がかかり、利益確定の動きが続く可能性はあります。 2 また中国経済の不透明感が払拭されるまで、不安定な相場が続く可能性もあります。 しかし、世界の金融市場の中心である米国のファンダメンタルズは底堅く、長期的には相場を支え ると期待されます。好調な米国経済や米国リートの業績が再び注目されれば、徐々に相場は安定 すると思われ、短期的な相場変動には、状況を見極めた冷静な対応が望ましいと考えます。 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 2015年8月25日 販売用資料 販売会社様内限 スペシャル・レポート 世界の相場下落と米国リート相場の見通し フィデリティ投信株式会社 ご注意点 ● 当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負う ものではありません。 ● 当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。 また、いずれも将来の傾向、数値、運用結果等を保証もしくは示唆するものではありません。 ● 当資料に記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は 企業の株式等の売買を推奨するものではありません。 ● 当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き当社に属し、いかなる目的であれ当資料の一部又は全部の無断での 使用・複製は固くお断りします。 ● 投資信託のお申し込みに関しては、下記の点をご理解いただき、投資の判断はお客様自身の責任においてなさいます ようお願い申し上げます。なお、当社は投資信託の販売について投資家の方の契約の相手方とはなりません。 ● 投資信託は、預金または保険契約でないため、預金保険および保険契約者保護機構の保護の対象にはなりません。 ● 販売会社が登録金融機関の場合、証券会社と異なり、投資者保護基金に加入しておりません。 ● 投資信託は、金融機関の預貯金と異なり、元本および利息の保証はありません。 ● 投資信託は、国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が保証されていないため、当該 資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により投資一単位当たりの価値が変動します。従ってお客様の ご投資された金額を下回ることもあります。又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、 取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては目論見書や 契約締結前交付書面を良くご覧下さい。 ●ご投資頂くお客様には以下の費用をご負担いただきます。 ・申込時に直接ご負担いただく費用:申込手数料 上限 4.32%(消費税等相当額抜き4.0%) ・換金時に直接ご負担いただく費用:信託財産留保金 上限 1% ・投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用:信託報酬 上限 年率2.0844%(消費税等相当額抜き1.93%) ・その他費用:上記以外に保有期間等に応じてご負担頂く費用があります。目論見書、契約締結前交付書面等で ご確認ください。 ご注意)上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率に つきましては、フィデリティ投信が運用するすべての公募投資信託のうち、徴収する夫々の費用における最高の料率を 記載しておりますが、当資料作成以降において変更となる場合があります。投資信託に係るリスクや費用は、夫々の投資 信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に良く目論見書や契約締結前交付書面をご覧下さい。 フィデリティ投信株式会社 金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第388号 加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 3 IM150825-6 CSIS150825-8
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