6 枚のスラブで構成 中庭を囲むつくり らせん状の人の流れを作る

親建築1
YA-HOUSE 窪田勝文
親建築2 Helix 菅正太郎
兵庫県西宮市は、自然と人そして建築がともに暮らし、生き続けるという歴史が刻まれている。
この住宅のすぐ横には長池と呼ばれる池がある。この池から連続して東西が広く抜けるように
この住宅は、そんな地域にある山の頂部に位置した斜面のみの敷地に建っている。周りの木々や、
1階をアプローチとして建物のボリュームを持ち上げた。風を導き、開放性をより高めるよう、
瀬戸内海などの恵まれた自然環境を、人々の生活や心にいかにして反映させるかを思索した。
この建築は、斜面に対して6枚のスラブで構成される。垂直に2枚、水平に4枚のスラブを配置
し、その間に生活のための空間を作り出す。スラブの一面はコンクリート 素地、そしてもう一面は
白く塗りつぶすことで、スラブから質量感や素材感を取り、面としてのみの意味を浮かび上がらせ
る。こうして抽象度を高めたスラブは、空間からも具体性をなくし、抽象の世界、
「空」へと導く。
池側から始まるボリュームはナカニワを巡り、屋上に至ってアズマヤで南面する、その螺旋内側
から光を取り入れる一連の長い空間を家としている。こうすることで池を望むリビングに始まっ
て、回るに従い天井が登っていき、空間は徐々に明るくなり開かれていく。
周りの環境や自然に連なる構成とすることで、家はより心地よく開かれる。建物の中にいても、
自然の一角に建っているような開放感や安心感が得られる空間である。
受け継ぐ DNA
受け継ぐ DNA
・スラブはコンクリート素地と白く塗装
らせん状の人の流れを作る
6 枚のスラブで構成
・先端を斜めにカットすることで重たく見えない
→自然との調和
中庭を囲むつくり
・建物の内側からも光を取り入れる
・周りの環境や自然に連なり、調和した構成
→建物の中にいながら自然を感じられる
デザインスタジオ基礎
71446094
戸田 佳乃
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