平成27年度授業改善推進プラン 《算数》 ●全国学力学習状況調査(小6) 課題の見られた問題の概要 西東京市立上向台小学校 ●児童・生徒の学力向上を図るための調査(小5) 結果 課題の見られた問題の概要 結果 円の性質を使って三角形の底角の大きさを求め る。 65.2% 問題の場面を読み取り、表にまとめて変化を読み取る。 33.5% 長方形の面積を2等分する考えを基に、分割する 2つの図形の面積が等しくなる理由を記述する。 15.2% グラフに示されている事柄を読み取る。 81.2% ●調査結果を踏まえた学力等に関わる成果と課題 課題 成果 ・図形の性質を理解して問題を解決したり作図したりする力が ・整数や小数の位の意味を理解し、正しく計算する力が伸び 数と計算の領域に比べて十分ではない。 ている。 ・式で表現された数量の関係を、図と関連づけて理解するこ ・グラフや表を活用して問題を解決する力が、全国の学力調査 とができている。 において高い結果を得ているが、十分とは言えない。 ●調査結果を踏まえて学校全体で取り組む内容 ・操作活動の視点を明確にして、図形の性質についての理解を深めるように指導する。 ・身の回りにある形を概形で捉え、およその長さや面積などを求める活動を取り入れる。 ・情報をグラフや表で表したり、読み取ったりする活動を取り入れる。 ●調査結果を踏まえた学年ごとの課題及び改善策 学年 児童の実態及び指導上の課題 具体的な授業改善策 ・身の回りの形に興味をもち、意欲的に観察してい ・前後、左右、上下など、観察の視点を明確にして活動を展開 る。 する。 1年生 ・絵や図を用いて問題を解決する活動を取り入れる。 ・箱などを操作しながら、意欲的に長さや形につい ・直線、直角、頂点、辺、面など、構成要素を明確にして、調べ て調べている。 る活動を展開する。 2年生 ・簡単な表やグラフの情報を読む活動を取り入れる。 ・二等辺三角形、正三角形、円、球などに親しみ、 それぞれの性質を理解している。 3年生 ・いろいろな図形や立体の構成要素を比較して相違点を見いだ し、それそれの性質をより明確に理解できるようにする。 ・身の回りの事象を棒グラフで表して比較する活動を取り入れ る。 ・平行四辺形や台形について、面積を求め方を理 解している。 ・90°や180°を超える角をもつ図形について、分解したり組み 合わせたり作図したりして、図形の性質を理解すると共に多様 な解決方法を見いだせるようにする。 4年生 ・180°超える角に対する処理を苦手とする児童が ・身の回りの事象の変化を折れ線グラフで表して読み取る活動 多い。 を取り入れる。 ・多角形や円、柱の形について、性質を説明した ・図形を分解したり組み合わせたり作図したりして、図形の性質 り、面積や体積を求めることが苦手な児童が多い。 を理解するとともに多様な解決方法を見いだせるようにする。・ 見取り図や展開図を書いたり組み立てたり操作活動を重視す 5年生 る。 ・身の回りの事象の割合を円グラフで表す活動を取り入れる。 ・いろいろな図形の性質や面積を求める公式を理 ・いろいろな図形が組み合わさった図形について、既習事項を 解しているが、組み合わさった図形や身の回りの算 活用しながら解決する練習を取り入れる。 ・身の回りの事象を調査し、ちらばりを表やグラフに表し、平均 6年生 数的な問題を解決することが苦手である。 から傾向を考察する活動を取り入れる。 ●本校の実態を踏まえた学力等に関わる成果と課題 課題 成果 ・四則計算に意欲的に取り組み、正しくできる児童が多 ・自分の考えをもち、まとめたり伝えたりする力が不十分 い。 である。 ●学校全体で取り組む内容 ・話し合い活動で、十分な時間を設定し、学習形態を工夫しながら適切に実施する。 ・教具を適切に用い、児童が具体物や半具体物使って考えることができるようにする。 ・学習過程の統一を図り、児童にとって授業の流れが分かるような板書構成の工夫やノート指導を行う。 ●本校の実態を踏まえた学年ごとの課題及び改善策 学年 児童の実態及び指導上の課題 ・10までのたし算やひき算は理解できている。 ・文章を読んで、演算決定をするのに苦手意識を 1年生 もっている。(特に、ひき算の求差の問題場面) 2年生 ・計算は意欲的に取り組むことができるしかし、理解には 個人差があり、。数の抽象的概念が定着していない児童 もいる。 ・時計や定規の目盛りを読む力が不十分である。 ・四則計算が正しくできる。 ・数量の関係を図や式などに表したり、説明したり 3年生 することが苦手である。 具体的な授業改善策 ・問題場面をブロックに置き換えてから、立式をする指導を繰り 返すことで、言葉と図と式が関連付けられるようにする。 ・具体物や半具体物を使って考えたり、繰り返し練習する機会 をもつ。 ・日常生活の中で、時計を読んだり、定規を使ったりする機会を もつ。 ・トリオ活動の中に話型を取り入れて、自分の考えを説明し合う 時間を設定する。 ・自力で問題解決し、考えをまとめたり、伝えたりする力 が不十分である。 ・計算には、集中して取り組むことができるが、個人差が 大きく、時間がかかる。 ・操作活動など自力解決の時間を十分にとり、ノートにまとめさ せる。 4年生 ・自分の考えと友達の考えを比較、関連付ける活動の場を設定 する。 ・既習事項を生かして問題を解決する力、自分の考 ・自力解決の時間を十分とる。自分の考えと友達の考えを比 えを友達と比べながら聞いたり話したりする力が不 較、関連づける話し合い活動を設定し、よりよい考えを追求で 5年生 十分である。 きるようにする。 6年生 ・既習事項や数直線、図を用いて問題を解決する 力、筋道を立てて考える力が不十分である。 ・自力解決と考えを検討する時間を十分に確保することで話し 合い活動の充実を図り、よりよい考えを練り上げることができる ようにする。
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