1 厚生年金基金のしくみ

1 厚生年金基金のしくみ
厚生年金基金のしくみ■
1 厚生年金基金のしくみ
基金の給付のしくみ
基金の給付は、国に代わって基金が給付する厚生年金の老齢厚生年金に、プラスア
厚生年金基金は、厚生年金に加入している事業所の事業主と従業員で組織する公法
ルファを上乗せした「基本部分」の給付と、基金が独自に設計した「加算部分」の給
人で、国の厚生年金の給付(老齢厚生年金)を代行しその上に基金独自の給付を上積
付の2本建てになっています。
(下図参照)
みして、厚生年金本体の年金より有利な年金・一時金を支給することを目的としてい
ます。
また、基金制度は国の厚生年金制度を基盤にしていますので、基金の加入員は両方
の制度に加入し、将来は両方から年金を受けることになります。
厚生年金基金
加算部分の給付は加入員
期間 3年から
(当基金に加入)
3年
厚生年金保険
15年
(基金に未加入)
一時金
加算年金
(選択一時金)
加
算
部
分
プラスアルファ部分
0.385
1000
老齢厚生年金
(報酬比例部分)
厚
生
年
金
移 行
基本年金
(老齢厚生年金の代行)
厚
生
年
金
障害厚生年金
遺族厚生年金
2
基本部分の給付は加入員
期間 1か月から
スライド部分
加 給 部 分
国
民
年
金
基
本
部
分
基
金
の
給
付
老齢基礎年金
障害基礎年金
遺族基礎年金他
この部分は
従来どおり
国から支給
されます
(注)基金加入員は、自動的に
国民年金の加入者となりま
すから、国民年金からは基
礎年金が受けられます。
国
民
年
金
加算部分の給付は、加
入員期間が3年以上あれば
給付されます。ただし、
加入員期間などによって
受けられる給付の種類
(年金・一時金)が変わり
ます。この加算部分は、
当基金が独自に設計した
上積み給付です。
国
の
給
付
基本部分の給付は、加
入員期間が1か月以上あれ
ば、給与と加入員期間に比
例した年金が給付されま
す。つまり、全加入員が
対象となる年金です。こ
の基本部分は、当基金の
プラスアルファが上積み
されています。
(注)基金に加入していた
期間を「加入員期間」
といいます。
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